モビルスーツ
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その一方、全ての操作が神経接続のみによって行われているわけではなく,機体の起動をはじめ、フェイズシフト装甲やNジャマーキャンセラーのオンオフ、ビーム兵器のトリガー、スラスターの出力等のような人体にはない挙動に関しては物理的なインターフェース[注 17]を用いている。

コックピット内のモニターは前面に1枚[注 18]かつ両側面に2枚用意された機体が多く、全天周囲モニターは核エンジン搭載機のみに限られる。
武装(ガンダムSEED)

地球連合軍では、汎用モビルスーツのバックパックを砲戦仕様のもの(代表例としてはストライクランチャーストライカーザクウォーリアのガナーウィザード、ダガーLウィンダムに装備可能なドッペルホルン連装無反動砲などがある)に換装することで支援機体としての運用性を確保する方法が一般的であるため、地球連合軍による換装システム確立以前の機種であるザウートとその後継機であるガズウートバスターとその量産型バスターダガーカラミティを除けば、支援モビルスーツという分類のモビルスーツ自体がほとんど存在しない。

また、ガンバレルドラグーン・システムといった遠隔操作兵器が登場し、これらは有線ないし無線(量子通信)で操作される。しかし操縦者に超人的な空間認識能力を要求するため、限られた人間にしか扱えなかった。しかし、後にシステムに改良が加えられある程度の操作性の普遍化を成功させ、量子インターフェースの改良も行われレスポンスが大幅に向上した。

そのほか、地球連合軍ウィンダムに核ミサイルを搭載しプラント攻撃を図ったが、これはザフトのニュートロンスタンピーダーによって阻止されている。
大気圏突入能力(ガンダムSEED)

フェイズシフト装甲を搭載した一連のガンダムシリーズ、とりわけ核エンジン搭載機は、これを活用することで機体の過熱を抑え、パイロットに負荷をかけずとも単機での大気圏突入が可能である。

CE73年になると、フェイズシフト装甲も核エンジンも搭載していない量産機であるザクウォーリアでも単機での大気圏突入が可能となった。また、CE73年末期に登場したストライクフリーダムおよびインフィニットジャスティスは前方に盾等を構え断熱圧縮の高熱を防がなくとも[注 19]大気圏突入が可能である。
『ガンダム00』におけるモビルスーツ

『00』の主な舞台である24世紀初頭(テレビシリーズでは西暦2307年と西暦2312年)におけるモビルスーツは、21世紀後半、軌道エレベーター建設に際し、その作業に用いる有人機器をイオリア・シュヘンベルグ博士が考案、これが本シリーズにおける後世のモビルスーツの原型となった[102]。イオリアのいた300年前の時代にMSは存在しなかったが、人型汎用兵器の出現を予見し[103]、武力介入に向けて「機動兵器」の開発に着手する。

直接的な源流となったのは作業用機械のワークローダーで、Eカーボンによる防御力の向上や、巨大化した在来兵器よりも高い機動性などを実現したために、主力兵器として置き換わった[102]

西暦2307年時点ではユニオン・AEU・人類革新連盟といった三勢力が独自の設計思想でMSを運用していたが、いずれもバッテリー駆動方式が一般的[104][注 20]。その後、私設武装組織「ソレスタルビーイング」(以下CB)が保有する半永久機関「太陽炉(GNドライヴ)」を搭載したモビルスーツ“ガンダム”が登場すると従来兵器を圧倒[102]。後にCBからの内通者によってその技術も各陣営へと技術が流出し、GNドライヴ搭載機は世界各国に普及していく[102][注 21]。西暦2364年においては戦争が根絶された事から元の作業用機械であるワークローダーが再び導入されている[107]
動力源・駆動方式(ガンダム00)

ソレスタルビーイング(以下CB)が所有するガンダムには太陽炉(以下GNドライヴ)という半永久機関が搭載され推進・動力供給・防御・ジャミングを一手に担う。これによりガンダムが活動を開始した2307年当時、各国が所有するMSを遥かに上回る能力を持っていた。2307年時点の各国のMSの動力源については詳しく言及されていないが、内燃機関や太陽光発電を利用した外部電源方式を採用していた。後に、30基の擬似太陽炉(以下GNドライヴ[T])とそれを搭載する機体(ジンクス)がユニオン・人類革新連盟・AEUに提供されCBのアドバンテージは消失した。

5年後の2312年ではCBがGNドライヴを2基使用したツインドライヴシステムを搭載するダブルオーガンダムの他に、GNコンデンサーで稼動するGNアーチャー等のMSが完成している。またGNドライヴ[T]は連邦によって生産が行われ、主力兵器のほとんどがGNドライヴ[T]搭載機となったが、それを取り扱う施設の問題から場所によって旧世代機のMSも配備され続けている。また、イノベイター勢力が保有するガデッサ等のMSにも搭載されているが、彼等の技術によって改良が加えられ小型化・高性能化されている。

2種類存在するGNドライヴの相違点は、発生するGN粒子の特性・稼働時間の有無・生産性の違いが挙げられる。GNドライヴは「トポロジカル・ディフェクト」と呼ばれる現象を稼働原理としており、活動時間はほぼ無限の半永久機関となっている。反面生産性は皆無でGNドライヴの製造には膨大な時間[注 22]と木星のような高重力下の環境が必要とされる。これに対しGNドライヴ[T]は、電力によりGN粒子を発生させるといういわばGN粒子変換器で、活動時間が有限であるが出力に関しては同等の能力を持っている、また生産性も高く量産にも向いている。GNドライヴ[T]が生成するGN粒子は真紅[注 23]の光を放つ。このGN粒子の放つ光の違いから、GN粒子の光だけでどちらのドライヴを搭載しているかは識別可能である。

また、通常の3倍以上の機体スペックを発揮するトランザムシステム (TRANS-AM) がGNドライヴのブラックボックスに搭載されていた。


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