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モビルスーツバリエーション (MOBILE SUIT VARIATION) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』をベースとして、バンダイのプラモデルや講談社の雑誌・書籍など複数のメディアで展開されたメカニックデザイン企画である。略称は「MSV(エムエスブイ)」。
『ガンダム』に登場する人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」の「兵器」としての面を強調し、それらに対する試作型、局地戦対応型、個人専用機などのバリエーションが数多く設定された。一部の機体は『機動戦士Ζガンダム』をはじめとする続編のアニメ作品にも登場し、またそれらの作品の多くにも『MSV』に相当するバリエーション企画が存在する。
本記事では、続編として企画されたMS-X(ペズン計画)についても併せて記述する。 『MSV』は文字どおり「モビルスーツのバリエーション」という意味であるが、名称としては基本的に1983-1984年に展開されたプラモデルシリーズ、および関連するメカニックデザイン企画に限定される。『Ζガンダム』関連は『Ζ-MSV』というように、『MSV』以降のMSのバリエーションは各作品ごとに区分されている(後述)。また、『MSV』のあとに発表された一年戦争の外伝作品などに登場するMSのバリエーションも『MSV』には含まれない。 『MSV』は、講談社の書籍『劇場版 機動戦士ガンダム アニメグラフブック』を原点として、雑誌『テレビマガジン』、『コミックボンボン』、ホビージャパンの書籍『HOW TO BUILD GUNDAM 1&2』、みのり書房の『宇宙翔ける戦士達 GUNDAM CENTURY』などで行われていた「ザクバリエーション」などの展開を基本としている。また、プラモデルシリーズだけの名称という認識も正しくはない。元々、アニメに登場しない知名度の低い機体を販売するためには、雑誌連載や書籍による宣伝活動を欠かすことはできない。そのため、正式には各雑誌における模型や設定の記事と、それをまとめた資料集、そして実際の商品であるプラモデルシリーズを総称したものが、企画名としての『MSV』である。 これにより、アニメに登場する機体に対してのバリエーションや、より掘り下げた機体設定、エースパイロットの設定が追加されたことで「一年戦争」という舞台の世界観が広がり、作品自体にも深みが増すこととなった。この事でガンダムという作品から離れつつあった青年層のファンを再び取り込んだ。また漫画とのタイアップにも成功し、若年層を含む幅広い層の支持を得ることに成功した。さらに、当時商品化された機体以外にもさまざまなデザインや文字設定が起こされた[1]。 『MSV』の成功の結果、のちに制作された「ガンダムシリーズ」の各作品においても多くのMSのバリエーション機が作り出された。また、『MSV』の機体や設定がアニメの続編に採用される事も起きるようになった。さらに、大河原邦男によるメカニックデザインにより、続編である『MS-X』や、『M-MSV』、『MSV-R』が企画され、また、2000年以降の多くのガンダムシリーズゲームでもMSVによる設定・機体・人物が採用されている。 なお、『モビルスーツバリエーション』に対して、アニメに登場するモビルスーツのことを『モビルスーツオリジナル (MOBILE SUIT ORIGINAL: MSO)』と呼び、『MSV』および『MS-X』シリーズと共通するロゴも作られているが、こちらの呼称はほとんど普及していない。
概要
MSV・MS-Xに登場する人物詳細は「モビルスーツバリエーションの登場人物」を参照
MSVに登場する機体詳細は「宇宙世紀の登場機動兵器一覧#機動戦士ガンダム(本編未登場)」を参照詳細は「宇宙世紀の登場機動兵器一覧#モビルスーツバリエーション (MSV)」を参照詳細は「ガンダムシリーズの登場艦船およびその他の兵器一覧#モビルスーツバリエーション(MSV)」を参照
MS-Xに登場する機体詳細は「宇宙世紀の登場機動兵器一覧#MS-X」を参照詳細は「ガンダムシリーズの登場艦船およびその他の兵器一覧#MS-X」を参照
経緯
『ザクバリエーション』の誕生