また、アメリカのフランク・ロイド・ライトの作品(例:ロビー邸、1909年)は間仕切りのない流れるような空間構成によってモダニスムの建築家に影響を与えた[6]。 技術的には、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の普及、大量生産が可能になった板ガラスがモダニズム建築の前提条件となった。鉄骨造の構造物としては、鉄橋、駅舎、博覧会施設(クリスタルパレス、エッフェル塔)などが先駆となって、後に高層ビルの建設にも適用された(特にアメリカでシカゴ大火の復興に際して高層ビルの建設が相次いだ)。当初、鉄筋コンクリートは石材の代用品とみなされていたが、やがてオーギュスト・ペレなどの実践によってコンクリート特有の造形表現が知られるようになった。
新技術の導入
新技術による作品例
水晶宮(クリスタル・パレス。ロンドン ハイド・パーク、1851年)。鋳鉄製のフレームでサポートされているキャスト板ガラス窓を持っている最初の建物の一つ
フランソワ・コワニェ(fr
ウィリアム・ル・バロン・ジェニー作、住宅保険ビル(シカゴ、1884年)
建設中のエッフェル塔(パリ7区、1887年 - 1889年8月)
モダニズム建築の代表作品リーバ・ハウス
建造物名設計者年所在地備考
/フランクリン街のアパートオーギュスト・ペレ1903年フランス, パリ16区鉄筋コンクリートによる先駆的作品
/AEGタービン工場ペーター・ベーレンス1910年ドイツ
/シュレーダー邸ヘリット・リートフェルト1924年オランダ
/バウハウス校舎ヴァルター・グロピウス1926年ドイツ
/バルセロナ・パビリオンミース・ファン・デル・ローエ1930年スペイン
/サヴォア邸ル・コルビュジエ1931年フランス
/ユニテ・ダビタシオンル・コルビュジエ1952年フランス
/国連本部ビルオスカー・ニーマイヤーほか1952年アメリカ
/リーバ・ハウスSOM1952年アメリカ
/シーグラム・ビルディングミース・ファン・デル・ローエ1958年アメリカ
/ブラジリアの都市計画・建築群オスカー・ニーマイヤー1956-60年アメリカ
/イスラエル・テルアビブの「白い街」イスラエル
Category:モダニズム建築の世界遺産も参照。
ギャラリー
ヨーロッパにおける初期モダニズム建築(1890年代-1914)
グラスゴー美術学校(1896?99) / チャールズ・レニー・マッキントッシュ設計
フランクリン街のアパート(1903) / オーギュスト・ペレ設計
ウィーン郵便貯金局(1904-1906) / オットー・ワーグナー設計
AEGタービン工場(1909) / ペーター・ベーレンス設計
ウィーンのシュタイナー・ハウス (1910) / アドルフ・ロース設計
パリのシャンゼリゼ劇場 (1911-1913)/ オーギュスト・ペレ設計
パリの階段式コンクリートマンション(1912-1914)/ アンリ・ソヴァージュ設計
ファグス工場(1911?13)/ ヴァルター・グロピウス、アドルフ・マイヤー設計
ガラス・パヴィリオン(1914) / ブルーノ・タウト設計
アメリカの初期モダニズム建築(1890年代-1914)
イリノイ州リバーフォレストのウィンズロー邸(1893-94)/ フランク・ロイド・ライト設計
イリノイ州オークパークのアーサー・ハートリー邸(1902)
ラーキンビル(1904-1906)/ フランク・ロイド・ライト設計
ユニティテンプルの内部(1905?1908) / フランク・ロイド・ライト設計
ロビー邸(1909)/ フランク・ロイド・ライト設計
初期の高層ビル
シカゴのホーム・インシュアランス・ビル(1883)/ ウィリアム・ル・バロン・ジェニー設計
ニューヨーク州バッファローのギャランティ・ビル(元プルデンシャル・ビル)(1896) / ルイス・サリヴァン設計
ニューヨークのフラットアイアンビルディング (1903)