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モスラ
MOTHRA[出典 1]
監督
本多猪四郎(監督)
円谷英二(特技監督)
脚本関沢新一
原作
中村真一郎
福永武彦
堀田善衛
製作田中友幸
出演者
フランキー堺
香川京子
小泉博
ザ・ピーナッツ
ジェリー伊藤
田山雅充
河津清三郎
志村喬
上原謙
音楽古関裕而
撮影
小泉一(本編)
有川貞昌(特撮)
編集平一二
製作会社東宝[出典 2][注釈 1]
配給東宝[6][8][注釈 1]
公開 1961年7月30日[出典 3]
上映時間101分[出典 4]
製作国 日本
言語日本語
次作モスラ対ゴジラ
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『モスラ』は、1961年(昭和36年)7月30日に公開された、東宝製作の怪獣映画[11][13]。およびそれに登場する架空の怪獣の名前。日本初のカラー、「東宝スコープ」(ワイド・スクリーン)の怪獣映画である[出典 5]。多元磁気立体音響[19]。同時上映は『アワモリ君売出す』[出典 6]。 東宝がゴジラ、ラドンに続く怪獣キャラクターとして精力を注いだ、構想3年、制作費2億円(当時)、撮影日数200日をかけた大作特撮映画[出典 7]。本作品で初めて登場した怪獣モスラは、その後も多くの作品で活躍し、先出の2怪獣とならび“東宝三大怪獣”と称される。 モスラは、従来の怪獣と異なり最初から善玉に近い存在として描かれており、小美人の存在もあわせ女性的なイメージが取り入れられている[22][21]。当時の宣材パンフレットには、フェミニズムや先住民問題がテーマとして掲げられている[23]。小美人役には、当時のアイドルデュオ、ザ・ピーナッツを起用[18][21]。また、東宝特撮では初めて人間の悪人が登場する[22][3]。物語の結末も怪獣を倒さずに大団円を迎えるなど、特撮映画がファミリームービー化する転換点となった作品とされる[24]。 安保闘争の翌年の作品で、当初は世界同時公開が予定されていたこともあり[注釈 2]、ロリシカ[注釈 3]として描かれた米国との関係や、サンフランシスコ講和条約で日本が独立を回復したにもかかわらず、外国人の犯罪捜査や出入国管理が相変わらず在日米軍主導で行われていること、モスラがわざわざ横田基地を通ることなど、当時の日本の政治状況を反映した描写が目立つ。 公開時、東宝撮影所の食堂には、ロールパンをモスラの幼虫、ゆで卵をモスラの卵に見立てた洋食の「モスラランチ」が登場し[29]、本編監督の本多猪四郎と特技監督の円谷英二がこれを試食する写真が撮影されるなど、話題となっている[30][17]。また、バヤリースが企業タイアップしている。
概要