モスラ_(1996年の映画)
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飛行速度およそ時速1,000 km[出典 13][注釈 6]

ベルベラが使役する猫と同程度の知能を有する小型のドラゴン型のロボットであり[28][9][25]、普通の怪獣と変わらない外見をしている。飛行能力を備え、口から紫色の破壊光線シュビビン・ビーム[出典 14]を放つことができるほか、人間を軽々と引きずることができる怪力を持ち[28]、奇襲戦法を得意とする[9]。後藤家のリビングルームでフェアリーとの空中戦を展開し、フェアリーを終始圧倒した。ベルベラからは命令を主に蹴りで伝えられるなど[9]、乱暴に扱われることが多いため、よく壊れており[25]、作中の終盤にモスラの光線の流れ弾で大破し、体内のメカ構造があらわになった。

モスラ2 海底の大決戦』、『モスラ3 キングギドラ来襲』にもパワーアップして登場する。
制作
ベルベラのシーンは羽野晶紀の一人芝居となるため、掛け合いをするためのキャラクターとして創作された[29]。正体がメカであったという描写は、ベルベラ側の顛末を描く必要があったが、殺生を描くのは娯楽映画として後味が悪いため設けられた[29]。鳴き声は、顔がネコをモチーフとしていたことからネコの声を加工して用いている[29]。サンプリングには、米田が飼っているネコの声も用いられた[29]
造型
造型は開米プロダクションが担当[出典 15]。全長6メートルの粘土原型を元に、俳優が乗れるサイズのものが製作された[出典 15]。内部には安全性を考慮して鉄骨を用いており、可動用のエアシリンダーとエアタンクも内蔵しているため、重量は200キログラムを超えるものとなり[注釈 7]、大きすぎて開米プロの工房では組み立てられず、最終的に東宝スタジオで完成した[31][22]。搭乗時の位置決めには、羽野が工房を訪れて調整を行っている[31]。羽野は、ガルガルの胴体は自身の足の幅よりも太く、座る部分も鉄の塊であったため、乗り心地は良くなかったことを述懐している[32]。全身の可動は15人がかりで行われる[30]。操演により、同意する頷きや怯える様など、多様な感情表現が行われている[29]。撮影を担当した関口芳則は、細かい動きができるか心配であったが、それゆえに手間暇をかけて丁寧にやったため逆にうまくいったと述懐している[33]。頭部のデザインは、ずる賢いネコをイメージしている[30][29]。目は、リアリティを重視して電飾を入れていない[31]。表皮はラテックス製で、本作品の前に開米プロが手掛けた恐竜の展示模型と同じ手法で制作している[31]。そのほか、東宝映像美術による検討用ミニチュアも製作されており[30][22]、改造されて壊れたガルガルのシーンに用いられた[30]。フェアリーともども、俳優が搭乗する大型モデルとしては『ゴジラvsメカゴジラ』の翼竜ロボットや『ヤマトタケル』のアマノシラトリの系譜に連なるものである[22]
キャスト

モル
[出典 16]小林恵

ロラ[出典 16]山口紗弥加

ベルベラ[出典 16]羽野晶紀

後藤大樹[出典 16]二見一樹本作品での人間側の主人公。小学5年生[4][12]

後藤若葉[出典 16]藤沢麻弥大樹の妹で、本作品でのもう一人の人間側の主人公。小学2年生[4][12]

田川[出典 17][注釈 8]萩原流行

加藤重樹

加藤満

山下真弘

佐藤憲

新冨重男

堀雄司

[3]:高村裕毅

慎一[3]内野謙太

看護婦[3]:坂尾直子

木下隆康

藤田亮

石川秀明

川村明美

皆川里子

小田島隆

増島剛之

谷津勲

尾井治安

本田景久

中川弘

中村美睦

川島実

星野進

金子孝之

田中輝彦

谷口公一

根岸利光

千葉茂利

円堂耕成

白石まどか(HCBキャスター)[出典 18]田中ひろ子

吉祥寺昌幸(HCBキャスター)[出典 18]荒川強啓

医師[出典 16]寺尾聰

看護婦[出典 19]大寶智子

スチュワーデス[出典 16]:須藤真里子

後藤真紀子[出典 16]高橋ひとみ


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