モサド
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初期の長官

ルーヴェン・シロアッフが健康問題で辞任すると、イサル・ハルエルは1952年から1963年まで諜報特務庁長官に就任。1952年にはイスラエル総保安庁長官を兼任して安全保障担当というポジションについた。
機構
要員数

情報機関員数は、一般的にその秘密性から正確な数字は不明である。日本政府によると1,500?2,000人と推測されている[6]。正職員のほかに、世界中に存在するユダヤ人を協力者、サイアニム(en:Sayanim)として利用することができる。
機構

長官の下に行政管理を管掌する副長官と作戦関係を管掌する副長官が存在し、2人の副長官の下には以下の部門が存在する[1]。また、モサドは世界中から収集した情報を集約した「PROMIS」と呼ばれる世界有数の電子データベースを保有しており、必要に応じて他国の情報機関にも有料で情報提供を行うという[1]
工作担当

ツォメト:モサド最大の部署で、工作員を使った諜報活動を担当する

ネヴィオト(旧クエシェト):追尾、視察、
盗聴等を用いて対象者の行動確認を行う

メトツァダ(旧ツェザレヤ):実力行使、特殊作戦を担当する

キドン(バヨネット):首相が議長を務める「X委員会」が承認した人物の暗殺を担当


LAP:心理戦(プロパガンダ、偽情報)を担当する

テヴェリ:友好国との連絡を担当する

ツァフリリム:全世界のユダヤ人の保護、場合によってはイスラエルへの移住を担当する

技術工作課

行政管理担当

総務課

保安課

分析課

訓練課

工作調整課

技術・諜報設備課

モサド歴代長官

ルーヴェン・シロアッフ(1949年 - 1952年)

イサル・ハルエル(1952年 - 1963年)

メイール・アミート(1963年 - 1968年) ???? ????

ツヴィ・ザミール(1968年 - 1974年) ??? ????

イツハク・ホフィ(1974年 - 1982年) ???? ????

ナフーム・アドゥモニ(1982年 - 1989年) ???? ??????

シャブタイ・シャヴィット(1989年 - 1996年) ???? ????

ダニー・ヤトゥーム(1996年 - 1998年) ??? ????

エフライム・ハレヴィ(1998年 - 2002年) ????? ????

メイール・ダガン(2002年 - 2011年)

タミル・パルド(2011年 - 2016年)

ヨシ・コーヘン(2016年 - 2021年)

ダビデ・バルネア(2021年 - )

著名な諜報員

ウォルフガング・ロッツ

エリ・コーヘン (スパイ)

モサドの問題点
偽造パスポート問題
モサドは国外での諜報活動に当たる際に各国の
偽造パスポートを利用しているという疑惑がある。2010年1月20日にパレスチナハマース軍事部門創設者マフムード・マブーフがアラブ首長国連邦ドバイで暗殺された事件で、ドバイの警察当局は、暗殺がモサドによるものであり、犯行にはイギリスやオーストラリアなどの偽造されたパスポートが利用されたとの見方をしめした。イギリス政府は、パスポート悪用を非難し、イスラエル人外交官1人を国外追放処分とした[7]
脚注^ a b c d 小谷・落合・金子(2007):302-304ページ
^ イスラエル外務省 『イスラエルの情報』 p.71
^ 小谷・落合・金子(2007):301ページ
^http://www.mossad.gov.il/Eng/About/History.aspx
^http://www.mossad.gov.il/About/History.aspx
^ 外国の主な情報・団体規制機関の所属組織等 - 首相官邸web
^時事ドットコム:英、イスラエル外交官追放=偽造旅券に反発-ハマス幹部暗殺事件

参考文献

エフライム・ハレヴィ
「イスラエル秘密外交 モサドを率いた男の告白」新潮文庫、河野純治訳、2016年。

ゴードン・トーマス「憂国のスパイ イスラエル諜報機関モサド」光文社、東江一紀訳、1999年。ISBN 433-496091X

ジョージ・ジョナス「標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録」新潮文庫、新庄哲夫訳、1986年、新版2005年。ISBN 410-2231013

落合信彦「最強情報戦略国家の誕生」小学館、2007年。ISBN 4093895562

落合信彦「モサド、その真実-世界最強のイスラエル諜報機関」集英社文庫、1984年。ISBN 978-4087507973

Ephraim Kahana, "Historical dictionary of Israeli intelligence", The Scarecrow Press, Inc. Oxford, 2006

Ian Black & Benny Morris, "Israel's Secret Wars: A history of Israel's Intelligence Services", Grove Press, New York, 1991

『イスラエル情報戦史』佐藤優監修、河合洋一郎訳、並木書房、2015年


小谷賢「モサド 暗躍と抗争の六十年史」新潮選書、2009年。改訂版・ハヤカワ文庫、2018年

小谷賢、落合浩太郎、金子将史「世界のインテリジェンス」PHP研究所、2007年。

落合浩太郎編著「インテリジェンスなき国家は滅ぶ 世界の情報コミュニティ」亜紀書房、2011年。 - 上記の改訂版


“ ⇒イスラエルの情報” (PDF). イスラエル外務省 (2010年). 2014年4月2日閲覧。

関連訳書

ロネン・バーグマン『イスラエル諜報機関暗殺作戦全史』早川書房 上下、小谷賢監訳、2020年

マイケル・バー=ゾウハー/ニシム・ミシャル『モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝』ハヤカワ文庫、上野元美訳、2014年

関連項目

イスラエル情報コミュニティー

ハガナー情報局

イスラエル総保安庁

イスラエル政治調査センター

イスラエル参謀本部諜報局

アドルフ・アイヒマン

ミュンヘンオリンピック事件

アークティック・シー

外部リンク

イスラエル諜報特務庁公式サイト










イスラエルの情報機関
首相府

諜報・特務庁(モサド) - イスラエル保安庁(シャバック) - 情報長官会議(ヴァラシュ)
国防軍

軍事情報部(アマン) - 空軍情報局(ラムダン) - 海軍情報部 - 情報部隊(ハマン) - 戦闘情報収集隊
外務省

政治分析センター(ママッド)
警察

捜査諜報局(アガーフ・ハ-ハキロット・ウ-モディイン)
過去に存在した組織

ハガナー情報局(シャイ) - 科学事務局(ラカム) - ユダヤ人連絡庁(ナティーフ)

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