メートル法
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ミャンマーの商務省は、2013年10月に、メートル法の採用の準備をしているとアナウンスした[19][20][21][22]
広義のメートル法

フランスで最初に導入され、メートル条約で導入が進められたのは、上記の長さ・面積・体積・質量の単位のみである。「度量衡」という言葉もあるように、当時制度の上で必要な単位は長さ・面積(度)、体積(量)、質量(衡)のみであった。単に「メートル法」と言った場合には、フランスで最初に制定された上記の範囲の単位系をいう。

時間の単位については、既に広く世界で使われていたがあったが、これは六十進法であったため、十進法の新たな単位を創設しようという意見もあった(十進化時間)。議論の末、時間の単位は秒がそのまま使用されることになった。

19世紀以降、科学や工業の発達により、他の物理量についても単位が必要となった。そこで、学者や分野ごとに、メートル法を基礎としながらそれぞれ違う大きさを持った単位が作られたり、異なった物理量を基本として単位系が作られたりしたため、各種の単位系が無秩序に存在することとなった。広義には、これらの(狭義の)メートル法を基礎とする各種の単位系を総称して「メートル法」という。これらの単位系を再統一するために、派生した単位系の一つであるMKSA単位系を元として作られたのが国際単位系 (SI) である。

広義のメートル法に属する単位系には、以下のようなものがある。

CGS単位系 -- センチメートル (centimetre)、グラム (gram)、 (second) を基本単位とする単位系。以下の3種類の単位系は、電磁気の単位の組み立て方の違いによるものである。

静電単位系

電磁単位系

ガウス単位系


MKS単位系 -- メートル (metre)、キログラム (kilogram)、 (second) を基本単位とする単位系

MKSA単位系 -- MKS単位系に電流の単位アンペア (ampere) を加えたもの。これを発展させたのが国際単位系 (SI) である。

MKSC単位系 -- MKS単位系に電荷の単位クーロン (coulomb) を加えたもの。


MTS単位系 -- メートル (metre)、トン (ton)、 (second) を基本単位とする単位系

重力単位系 -- 基本とする物理量について、質量の代わりに力(重量キログラム)を使用するもの。

脚注[脚注の使い方]
出典^ “metric” (English). Online Etymology Dictionary. 2020年7月3日閲覧。
^ “Metric system” (English). Encyclopedia Britannica. 2020年7月3日閲覧。
^ “metric system”. 英辞郎 on the WEB. アルク. 2020年7月3日閲覧。
^ 小学館『デジタル大辞泉』. “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ 三省堂大辞林』第3版. “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ 平凡社『百科事典マイペディア』. “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ 日立デジタル平凡社世界大百科事典』第2版. “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ 旺文社『旺文社世界史事典』. “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ 小泉袈裟勝、今井秀孝(独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問)、小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』. “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ 今井秀孝、朝日新聞出版知恵蔵』 (2008年). “メートル法”. コトバンク. 2020年7月3日閲覧。
^ 『スポーツ八十年史』日本体育協会、1958年。doi:10.11501/2487276。  [要ページ番号]
^ 日本国有鉄道総裁室『増補改訂鉄道略年表』日本国有鉄道、1962年。 [要ページ番号]
^ メートル法を採用、定期券の値段が変わる『東京日日新聞』昭和5年3月2日夕刊(『昭和ニュース事典第2巻 昭和4年-昭和5年』本編p444-445 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
^ “Weights and Measures” (英語). The World Factbook. CIA. 2013年10月19日閲覧。
^ Benham, Elizabeth (2020年10月6日). “Busting Myths about the Metric System” (英語). NIST. 2023年6月25日閲覧。
^ “Metrication Frequently Asked Questions (FAQs)” (英語). NIST. OFFICE OF WEIGHTS AND MEASURES. 2023年6月25日閲覧。
^ “Myanmar to adopt metric system” (英語). ELEVEN. (2013年10月10日). ⇒オリジナルの2014年4月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140407061143/http://www.elevenmyanmar.com/index.php?option=com_content&view=article&id=3684%3Amyanmar-to-adopt-metric-system&catid=44%3Anational&Itemid=384 2013年10月19日閲覧。 
^ Pollard, Derek (2014年3月4日). “Metrication in Myanmar” (英語). Metric Views. 2022年11月26日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2014年4月1日閲覧。
^ Kohler, Nicholas (2014年3月3日). “Metrication in Myanmar” (英語). Mizzia. ⇒オリジナルの2017年5月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170510072502/http://archive-3.mizzima.com/opinion/features/item/10955-metrication-in-myanmar/10955-metrication-in-myanmar 2016年5月8日閲覧。 
^ 山賀進「 ⇒特集 もう「スクェアフィート」の変換計算で悩むことがなくなる? ミャンマーがいよいよ「国際単位系」を採用へ 「ヤード・ポンド法」は米国とミャンマーだけになってしまった」『Yangon Press』Japan Innovation Academy、2017年8月1日。2020年7月3日閲覧。

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