メル・ギブソン
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リーサル・ウェポン』シリーズなどで人気を確たるものにした。監督業にも乗り出しており、1995年の『ブレイブハート』でアカデミー監督賞を受賞。2004年には、私財30億円を投じてイエス・キリストの最期を描いた『パッション』を製作。作品への評価は賛否が分かれたが、興行的には空前の大ヒットとなった。

しかし、2010年7月、下記の恋人に対するDV騒動によりハリウッド大手の「ウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメント(WME)」はメルの代理人業を辞めることを発表。また、この影響で予定されていた『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』への出演が中止になった[1]
人物

歴史スペクタクルを監督する際は、あまり知られていない役者を起用し、当時使われていた言語や衣装、時代考察に徹底的にこだわって制作をすることで知られるが、そのこだわりは歴史的リアリティよりも彼の個人的なイデオロギーを表現することに注がれる。そのため、『アポカリプト』を製作した際は、マヤ文明の研究家や関係者から激しい非難を受けた。
私生活

熱心な
カトリック教徒であり純潔運動家としても知られており、避妊妊娠中絶への反対をメディアに公言している。

1979年に歯科看護師のロビン・デニース・ムーアと結婚し、男の子6人、女の子1人の計7人の子供がいる。2006年から別居し、2011年12月離婚[2]。その間、2009年5月、ロシア人の歌手オクサナ・グリゴリエヴァ(ロシア語版)との間に同年10月に子供ができたことが発表された[3]。2010年7月、オクサナへの暴言・暴行を行ったとされるテープが流出し[4]、警察がドメスティック・バイオレンス(DV)として捜査を始めた。RaderOnline.comによると、オクサナの弁護士は元妻ロビンが「メルは絶対、暴力なんて振るっていない。結婚の最中も別れた後もね」と7月に証言したことに対して、法廷への出廷を求めているという。また、TMZ.comによると、ロサンゼルス地方検事は、ドメスティックバイオレンス疑惑とグリゴリエヴァのメルへの恐喝罪をセットで調査を行った[5]

2006年7月28日には、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊にあるマリブの幹線道路でレクサスLS430を運転中に飲酒運転および67km/h以上の速度超過などの疑いで逮捕されている。この際に警官に対し「糞ユダヤ人ども…世界の戦争は全部ユダヤ人どものせいだ」("Fucking Jews...Jews are responsible for all the wars in the world")などと反ユダヤ的な差別発言をしたとされる(Mel Gibson DUI incidentを参照)[6]。逮捕後、ABCのTV番組に出演し「とても恥ずかしく思う。酒が入ると、物を見るときのバランスが悪くなって、間違いを犯してしまう。もう誰かを失望させるようなことはしたくない」と公式に謝罪した。なお、ギブソンは『パッション』製作時にエイブラハム・フォックスマンから強烈な抗議を受けていた。

2020年4月、新型コロナウイルスに感染し、ロサンゼルスの病院に1週間入院をした[7]

双極性障害を患っている。[8]

資産・金銭

2010年12月、BANG Media Internationalによると、プライバシーが足りないとの理由からコスタリカに所有している豪邸を3,500万ドル(日本円で約28億7,000万円)で売りに出した。メルが所有している500エーカー(約61万2,000坪)の土地にはスタッフが常駐しており、ベッドルームが7部屋ある母屋のほか、2ベッドルームの家が2軒ある。それぞれの建物にはプライベート・プールが完備されており、ジャングルに囲まれた土地は一部ビーチにも面しているためバケーションには最適だったが、最近はパパラッチがコスタリカまでついてくるようになったという。この土地は2007年に2,580万ドル(約21億1,560万円)で購入した土地で不動産エージェントは「当初は保養地として購入したのですが、最近ではパパラッチが追ってくるようになってしまったんです」とコメントしている。メルはこの家以外にもマリブの邸宅を1,450万ドル(約11億8,900万円)で6月に売りに出している[9]
『パッション』に関する論議

教皇空位論(ラテン語版)(第2バチカン公会議以降の教皇を教皇として認めない立場)を信奉する、超伝統主義カトリック教徒としても知られ、その信仰の篤さは自宅近くの丘にチャペルを建設してしまったほどである。2004年2月公開の『パッション』(日本公開は2004年5月)では、イエス・キリストの処刑までの12時間をリアルに描いて物議を醸した。
作品
映画

公開年邦題
原題役名備考日本語吹替
1977年青春グラフィティ

Summer Cityスカロップ日本劇場未公開
1979年マッドマックス
Mad Maxマックス・ロカタンスキー安原義人[10]日本テレビ版)
ティム
Timティム日本劇場未公開
1981年誓い
Gallipoliフランク
マッドマックス2
Mad Max 2: The Road Warriorマックス・ロカタンスキー柴田恭兵フジテレビ版)
鈴置洋孝[10]TBS版)
山寺宏一[10]テレビ朝日版)
安原義人[10](スーパーチャージャー版)
1982年特別奇襲戦隊・Z
Attack Force Zポール日本劇場未公開
危険な年
The Year of Living Dangerouslyガイ・ハミルトン
1984年バウンティ/愛と反乱の航海
The Bountyフレッチャー・クリスチャン
ザ・リバー
The Riverトム・ガーベイ牛山茂
燃えつきるまで
Mrs. Soffleエド・ビドゥル
1985年マッドマックス/サンダードーム
Mad Max Beyond Thunderdomeマックス・ロカタンスキー岡本富士太[10](フジテレビ版)
安原義人[10](スーパーチャージャー版)
1987年リーサル・ウェポン
Lethal Weaponマーティン・リッグス鈴置洋孝(TBS版)
磯部勉(テレビ朝日版)
1988年テキーラ・サンライズ
Tequila Sunriseマック
(デイル・マキュージック)神谷明(ソフト版)
野沢那智(フジテレビ版)
1989年リーサル・ウェポン2/炎の約束
Lethal Weapon 2マーティン・リッグス世良公則(ソフト版)
鈴置洋孝(TBS版)
磯部勉(テレビ朝日版)
1990年バード・オン・ワイヤー
Bird on a Wireリック・ジャーミン富山敬(ソフト版)
安原義人(テレビ朝日版)
エア★アメリカ
Air Americaジーン・リアック小川真司(ソフト版)
磯部勉(日本テレビ版)
ハムレット
Hamletハムレット竹内想
1992年リーサル・ウェポン3


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