メリーランド大学
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Robert H. Smith School of Business

College of Computer, Mathematical and Physical Sciences

College of Education

A. James Clark School of Engineering

College of Health and Human Performance

College of Information Studies

Philip Merrill College of Journalism

College of Life Sciences

School of Public Policy

Living-Learning プログラム

メリーランド大学は通常のクラスルーム内における交流の他にも、学術的活動・社会奉仕活動・リサーチ等の機会に富んだ特別プログラムを提供している。学生は学業成績やコミュニティ活動への参加実績、人種/民族上の考慮等に基づいて、こういった特別プログラムへの参加を許可される。現在提供されているプログラムは下記の通り:

Civicus ? 広範囲におけるコミュニティーサービスに重きを置くプログラム

College Park Scholars - 特定の分野における学業とコミュニティー・サービスに対する厳格な基準を設けたプログラム

Gemstone - 特定分野における研究に基づいた難易度の高い学業プログラム

Global Communities - 多くの留学生を受け入れ、異文化コミュニケーションに重点を置いたプログラム。

Language House ? 外国語を学ぶ学生が共同生活と文化活動を通して外国語・文化理解を深めるプログラム。アラビア語、中国語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、イタリア語、日本語、ペルシャ語、ロシア語、スペイン語の10クラスターから成る。

Hinman CEOs - 企業家の観点に立った経営方法を学ぶプログラム

Honors Humanities - とくに芸術・人文学科における難易度の高いセミナー

University Honors Program - 広範囲の分野における難易度の高いセミナー

研究

メリーランド大学はホワイトハウスにほど近く、地下鉄でワシントンの官庁街やダウンタウンと結ばれている。連邦政府のお膝元にあり、外部研究資金が豊富な大規模州立大学であるメリーランド大学は、Webometrics Ranking of World Universities ⇒[1] の2010年版によると、世界18位にランクづけされている。高い研究力で知られる大学であり、パブリック・アイビーに数えられている。

2004年10月4日、メリーランド大学はワシントンD.C.を中心とする首都環状高速キャピタル・ベルトウェイの内側で最大のリサーチパークを創造するという意欲的な試みのもと、新たに150エーカー(607,000 m2)の敷地を拡張した。"M Square" と呼ばれるこのリサーチパークは、画期的な研究と優れた大学教育を一体化するという同大の目標を具現化するものである。また、現在キャンパス内に新たに生命科学研究所を建設中であるが、これもまた同大のライフサイエンス分野の研究を強化し、州内バイオテクノロジー業界を更に促進せしめるものである。

メリーランド大学は立地の良さを活かして各分野のリサーチ・研究において政府機関と強いパートナーシップを育んでいる。これら良好な関係により、同大学は下記の事例を含む数多くのリサーチの機会に恵まれている。

国土安全保障省からの助成の下、テロリズムの行動的・社会的基盤を研究するリサーチセンターを創設

2005年1月初、NASAと共同で宇宙探査機ディープ・インパクトを打上げ。2005年7月4日、当機はテンペル第1彗星に衝撃弾を撃ち込んで生じたクレーターと塵を観測し、彗星の核を本機及び衝撃弾に搭載されたカメラで撮影

全米における鳥インフルエンザの感染と予防に関する研究の主導

1994年アメリカ国立公文書記録管理局(NARA)がキャンパスに隣接して新館を建設して以来、とくに図書館学歴史学政策科学といった公文書の保存・修復・利用に関わる部門におけるNARAとの協力研究

なお、図書館にブランゲ文庫が収容されている。

占領下の日本における出版物を保管したプランゲ文庫

競技

メリーランド大学は学問レベルもトップクラスである一方、スポーツの強豪としても有名。同大学のスポーツチームはTerrapins(テラピンズ。メリーランド州の爬虫類が、キスイガメであることに由来している)、または略して"Terps"(タープス。こちらの方が一般的)と呼ばれていて、学生もコミュニティもその戦績に一喜一憂する。 Terpsは全米大学体育協会のディビジョン-Iカンファレンスのひとつであるアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)に以前加盟していたが、2014年-2015年シーズンからビッグ・テン・カンファレンスに加盟が変更となった。チームカラーは黒・金・赤・白の四色。メリーランド州旗にも同じ四つの色が使われているのだが、チームカラーとしては少々異なった由来がある。1940年代後期、フットボールチームのコーチとしてクラーク・ショーネシーをスタンフォード大学より招聘した当時、"Terps"は既に数十年に渡って黒と金をチームカラーにしていた。ショーネシーは就任と共にスタンフォードの赤と白のユニフォームを持ち込み、大学側はすぐにこれら四色をチームユニフォームで使用することを認めた。

2000年以降、メリーランド大のアスレチックプログラムは全米で名を馳せており、大学収益の向上に一役買っている。フットボールチームは、2000年11月に同校1970年の卒業生であるラルフ・フリージェンがヘッドコーチに就任して以来、幾つかの成功を収めてきている。"The Fridge"は就任後の3年の間にしてTerrapinsフットボールチームをドラマチックに復興させた。チームは31の勝数を上げ、ボウルチャンピオンシップシリーズ(BCS)のオレンジボウルに進出を果たした。ピーチボウルでは強豪テネシー大学を撃破、またゲイターボウルでは古くからのライバルであるウェストバージニア大学を破り、3年連続でカンファレンス内TOP3の成績を収めた。そして1992年フロリダ州立大学ACC加入以来の唯一完全と言えるACCレギュラーシーズンのタイトルを得た。

このようにフットボールは成功を収めているが、やはりメリーランド大で最も人気のあるスポーツは男子バスケットボールであろう。男子バスケットもフットボールと同様に長く同校卒業生の指導の下にあり、90年代から00年代にかけては1968年卒のゲイリー・ウイリアムズが一時代を築いた。ウイリアムズはアメリカン大学ボストンカレッジ、そしてオハイオ州立大学のチームを成功に導いた後1989年に母校に戻り、レン・バイアスの死による影響[注釈 1]や前任コーチのボブ・ウェイド時に犯したNCAA規則違反といった、いくつかの苦境に立たされていたチームを引継いだ。これら過去の不祥事による、リクルーティング活動上の制裁措置が課せられた条件下で数シーズンを過ごしながらも、ウイリアムズはTerpsをカンファレンス内の強豪であるデューク大学ノースカロライナ大学と互角レベルまで引き上げた。ウイリアムズはメリーランド大を11年連続(1993-2004)でNCAAトーナメントに進出させ(これは全米内で他に4校しか達成していない偉業である)、1996年から2004年の間は8年連続で20勝(以上)を達成した。しかも, トーナメントの準決勝(Sweet Sixteen)に7回出場し、連続して ファイナルフォーに進出している。2002年には、 過去のチャンピオンである ウィスコンシン大学, ケンタッキー大学, コネチカット大学カンザス大学インディアナ大学を破るなど難しいトーナメント戦を順調に勝ち抜き、ついに男子バスケットボールで大学初のNCAAタイトルを勝ち取った。全米でも歴史の浅いチームを率いたウィリアムズは2004年にACCトーナメントで優勝した。これはノースカロライナ大学との準決勝でハーフタイムの時点で19点差を逆転し、決勝では12点差だったデューク大学に対して3分あまりのオーバータイムを経て逆転勝ちという劇的な勝利である。ウィリアムズが勝ち取った500以上の勝利のうち300勝以上がキャンパス内のコール・フィールド・ハウスとコムキャスト・アリーナで勝ち取ったものである。史上最多勝コーチであるウィリアムズは2010-11シーズンまで指揮を取って勇退したが、2014年にはバスケットボール殿堂に入るという名誉を得た。ウィリアムズの後任である現コーチはメリーランド出身者ではなく、カンザス大出身のマーク・タージェンである。そのカンザス大では名将ラリー・ブラウンの元で司令塔として活躍したプレイ歴を持つ。タージェンの就任後、当初はNCAAトーナメント出場を逃すなど苦戦した面もあるが、ACCカンファレンス内では名門デューク大を破るなど、ほぼウィリアムズ時代の成績・戦力を維持している。就任4年目、つまり自己のリクルートによる選手が揃った2015年にはAP Rankingで全米2位にランクされたが、これは2002年よりも高い位置であった。

これら主要な収益源となるスポーツに加え、メリーランド大には他にも優れたスポーツチームがある。


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