メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
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2017年3月には、アンナプルナ・ピクチャーズとの間で長期に渡る共同製作と配給の契約を結んだ事が発表され[5]、同年10月31日に同社と共同出資の新会社「ミラー・リリーシング」を設立。2018年公開の『デス・ウィッシュ』以降の北米地域におけるMGM作品の配給はミラー社が担当し、UAの創立100周年記念日にあたる2019年2月5日には、ミラー社の社名を「ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング」(UAR)に変更した。また、海外配給は20世紀フォックスに代わり、2019年公開の『ファイティング・ファミリー』からユニバーサル・ピクチャーズ(一部の国・地域はUIP)へ移行。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)の配給も同社が担当した。日本国内ではユニバーサル作品同様、大作などは東宝東和、小規模作品などはパルコが配給を行っているが、後述のワーナー・ブラザース映画への変更に伴い、2023年12月15日の『ティル』の公開を最後に実質的な配給を終了した。
Amazonの傘下として再始動

2020年12月、MGMは、新型コロナウイルスのパンデミックと映画館の閉鎖によるストリーミング・プラットフォームの支配を要因として、スタジオの売却を検討し始めた。2021年5月17日、アメリカのIT大手であるAmazon.comが買収交渉に入った。この交渉は、アンカレッジ・キャピタル・グループが大株主であるMGMの取締役会長ケヴィン・ウルリッヒと直接行われた[6]。2021年5月26日、MGMが規制当局の承認とその他の定型的な閉鎖条件に従い、84億5000万ドル(約9200億円)でAmazonに買収されることが正式に発表された[2]

2022年3月17日、Amazonが買収完了を発表。最終的な買収額は85億ドル(約1兆円)。連邦取引委員会(FTC)や欧州連合(EU)の規制当局による反対はなかった。これにより、Amazonは合計で21,000本以上(25,000時間相当)の映画作品とテレビ番組を手中に収めた[3][7]

MGMスタジオはAmazonの既存のコンテンツ部門の下でレーベルとして運営を続け、AmazonスタジオAmazon Prime Videoを補完する[8][9]。2022年8月、MGM映画としては初のPrime Video向け作品となる『13人の命』が世界同時配信された[10]

2022年8月、同年11月全米公開の『ボーンズ アンド オール』から海外配給の担当をユニバーサル・ピクチャーズからワーナー・ブラザース・ピクチャーズ(日本国内はワーナー ブラザース ジャパン)に変更することを発表した。ただし、オライオン作品の『ティル』と『ウーマン・トーキング 私たちの選択』はユニバーサルが引き続き担当し、『Bond26(仮題)』も現時点では同社が行うとしている[10][11][12]

2023年、Amazonは映像コンテンツ事業の再編を実施する。3月4日、MGMはアンナプルナとの合弁配給会社であるUARを吸収合併した上で、配給業務を大作などの劇場作品はMGM、Amazonオリジナル映画の配信(Prime Video)および一部劇場作品はAmazonスタジオへそれぞれ移行した。5月には、Amazonスタジオが配給部門として「Amazon MGMスタジオ・ディストリビューション」を新設[注 1]10月3日には、AmazonスタジオがMGMの親会社で中間持株会社であるMGMホールディングスと合併してAmazon MGMスタジオに改称。MGM、オライオン、アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ(AIP)の3社は同スタジオの直接子会社となった。

上記の再編を受け、同年10月以後に劇場および配信公開されるMGM映画の冒頭のクレジット表記が「Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Presents」から、Amazonオリジナル映画と同様に「Amazon MGM Studios Presents」に変更となった[注 2]
主な映画「Category:メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの作品」も参照
1920年代

殴られる彼奴 He Who Gets Slapped(1924年)

ビッグ・パレード The Big Parade(1925年)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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