情報の送信側と受信側の時間的なギャップに注目した場合、送信のタイミングとそれが閲覧されるタイミングがほぼ一致するものを「同期型メディア」、そうでないものを「非同期型メディア」という。例えば手紙・新聞・書籍といった紙媒体は非同期型であり、電話やテレビ放送は同期型であるといえる。インターネットは同期型・非同期型の両方の形態が存在し、チャットやインスタントメッセンジャーは同期型であるが、ブログ・電子掲示板などは非同期型といえる(ただし電子掲示板に常駐して新規の投稿がないかを強迫的に確認し続けるような利用の仕方をしていれば同期的といえる)。[2]
批評家・社会学者の濱野智史は、単純な「同期」「非同期」の区分で論ずるのは難しいソーシャルウェアが登場しているとして、「擬似同期」(システム設計によってリアルタイム性を仮想的に実現しているニコニコ動画)や「選択同期」(非同期的に状態からユーザーの自発的な選択により一時的に同期的になるTwitter)といった用語を導入している[3]。 メディアによって、伝達可能な情報の種類が制限されることがある。例えばラジオや電話では通常文字や映像は送れない。書籍では動画や音は送れない。文字、音声、映像、動画などを送るのに用いることができるメディアを指して、「マルチメディア」と言うことがある。 実際にはこれらの情報もまたメディア(上記全てのメディアは手段である)であり、表現者が伝えたいものとしてよく口にする「感動」や「共感」などといった非常に不確実で抽象的な表現は、上記情報を介して送られる「意思」と「共感への欲求」などいう根本的なものを伝達していることを表している、と言える。
マルチメディア
メディアを用いて送られる情報
文字
小説
音声
音楽
画像
絵画
写真
漫画
映像
アニメ
ドラマ
映画
ビデオゲーム
出典[脚注の使い方]^ 東浩紀 『ゲーム的リアリズムの誕生』 講談社、2007年、143-144頁。ISBN 978-4061498839。
^ 濱野智史 『アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか』 エヌ・ティ・ティ出版、2008年、197-199頁。ISBN 978-4757102453。
^ 『アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか』213頁。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル メディア
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