メキシコ
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またMLB選手を多く輩出しており、2019年までに129人のメキシコ人選手がプレーしている[40]。国内には夏季リーグ(リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル、LMB)と、冬季リーグリーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ、LMP)の2つのプロリーグが存在する。LMB1925年にスタートし、現在は2リーグ16チームからなる。MLBから3A相当の認定を受けており、事実上マイナーリーグに取り込まれていたが、2021年のマイナーリーグ再編に伴いMLB機構から切り離され、現在では独立したプロ野球組織となっている。ウィンターリーグであるLMPは8チームからなり、優勝チームはLMP代表としてカリビアンシリーズに出場する。
ルチャリブレ詳細は「ルチャリブレ」を参照メキシコで人気のルチャリブレ

ルチャリブレはメキシコを代表するスポーツのひとつ(厳密にはショー)で、派手なマスクと華麗な空中戦が見もののメキシカン・プロレスであり、メキシコの象徴でもある。古くは「エル・サント、ウラカンラミレス、エル・ソリタリオ、ミル・マスカラスドス・カラス兄弟、エル・カネック、チャボ・ゲレロ・ジュニア、ドクトルワグナーJr、レイ・ミステリオJr、アルベルト・デル・リオ、ミスティコ」まで多くの世界的に有名な選手を生んでいる。CBLLおよびルチャリブレ選手組合によりプロレスラーライセンスを発行しており、ナショナル王座も存在する。

日本にも熱狂的なファンが多く、日本からの観戦ツアーが多数企画されるのみならず初代タイガーマスク獣神サンダーライガーザ・グレート・サスケタイガーマスクウルティモ・ドラゴンエル・サムライスペル・デルフィングラン浜田百田光雄CIMATARU後藤洋央紀オカダ・カズチカなど日本のレスラーが空中戦をはじめとするさまざまな技術を学ぶために、留学や遠征をするケースも多数見られる。なお、日本の全日本プロレスやアメリカのWWEなどの団体にも多くの選手を送り込んでいる。

メキシコシティ市内にある競技場、アレナ・メヒコとアレナ・コリセオは『ルチャリブレの2大聖地』と言われ、二大のルチャ団体『CMLL・トリプレ・ア』の看板スターや、フリーランスのドス・カラス・ジュニアエル・イホ・デル・サントが繰り広げる華麗な空中戦を見るために世界中から観客がやって来る。
ボクシング

ボクシングもまた、メキシコで人気スポーツのひとつでもある。世界最大の団体であるWBCの本部が置かれており、3階級制覇を達成したフリオ・セサール・チャベスを筆頭にアメリカで活躍するマルケス兄弟やイスラエル・バスケス、日本でもなじみの深いルーベン・オリバレスリカルド・ロペスら世界王者も数多く輩出している。なお、チャベスがエスタディオ・アステカに、グレグ・ホーゲンを迎えたWBC世界ジュニアウェルター級タイトルマッチは、世界最多の有料入場者となる13万人を記録した。

コミッションは「CBLL」であり、タイ同様にプロボクサーライセンスは存在しない。プロモーターとの契約が成立した時点でプロ活動が可能になる。ナショナル王座も管理・監督している。2000年代後半に、本部があるWBCが創設した同国内王座「FECOMBOX」と並存している。

さらに女子プロボクシングもあり、2階級制覇を達成したジャッキー・ナバを筆頭に、多くの女子世界王者も輩出している。アマチュアボクシングも盛んで、2007年グアンテス・デ・オロには亀田和毅が出場している。オリンピックでは2021年東京大会まで13個のメダルを獲得し、競技別では飛込競技に次いで2番目に多い数字でもあるが、金メダルは自国開催の1968年メキシコシティー大会で獲得した2個のみで、女子に至ってはメダル未獲得のままである。
その他の競技「オリンピックのメキシコ選手団」も参照

ブラジルアルゼンチンなど他の中南米の主要国同様、富裕層を中心にモータースポーツもメキシコでは人気スポーツのひとつである。1950年代に行われた国内を縦断する公道レースのカレラ・パナメリカーナ・メヒコや、カリフォルニア半島を縦断するオフロード・レースのバハ1000は世界的に有名で、F1メキシコグランプリメキシコシティ国際空港の近くにあるエルマノス・ロドリゲス・サーキットにて開催されている。さらに2004年からはWRCがメキシコ北部を舞台に毎年開催され、人気を博している。
著名な出身者詳細は「メキシコ人の一覧」を参照
脚注[脚注の使い方]
注釈^ これより早い1871年に締結された日清修好条規は平等条約ではあったが、その内容は両国がともに欧米から押し付けられていた不平等条約の内容を相互に認め合うという極めて特異な内容であった
^ ブラウン管ガラス、フェライト磁石などの材料となる

出典^CATALOGO DE LAS LENGUAS INDIGENAS NACIONALES Inali.gob.mx. Retrieved July 18, 2014.
^ a b “ ⇒UNdata”. 国連. 2021年11月7日閲覧。
^ a b c d e “World Economic Outlook Database” (英語). IMF. 2021年10月16日閲覧。
^ Juan Montes (2012年11月23日). “メキシコ大統領、国名変更を提案?「米国の弟分ではない」”. WSJ日本版. ⇒オリジナルの2019年7月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190711075225/http://jp.wsj.com/layout/set/article/content/view/full/553077 2019年7月11日閲覧。 
^ 国本伊代編著 『現代メキシコを知るための60章』 明石書店 <エリア・スタディーズ 91> 2011年 238ページ
^ “When Did Mexico Gain Independence?”. WorldAtlas. 2020年10月20日閲覧。
^ a b c d 豊田紳 日本比較政治学会(編) 「組織化された野党不在の下の競争選挙実施による支配政党の崩壊」 『競争的権威主義の安定性と不安定性』 ミネルヴァ書房 日本比較政治学会年報 第19号 2017年、ISBN 9784623080465 pp.157-160.


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