メキシコ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

中西部に広がっているリュウゼツラン生産地帯は、世界遺産に登録された「テキーラ地帯」となっている[20]。北回帰線よりも南では、海岸線に沿って熱帯気候に分類されるサバナ気候(Aw)が伸びる。ユカタン半島南部にのみ、弱い乾期の存在する熱帯雨林気候(Am)が見られる。熱帯雨林気候(Af)はテワンテペク地峡北部にのみ存在する。メキシコ湾岸沿いの一部の地域には温帯気候である温暖湿潤気候(Cfa)が、山岳部は温帯気候である温帯夏雨気候(Cw)と高山気候(H)が卓越する。首都メキシコシティの平均気温は、13.7℃(1月)、16.5℃(7月)。年平均降水量は1,266ミリである。メキシコシティの標高は2,268メートルであり、典型的な高山気候である。亜寒帯気候にも似ている。

平均的には非常に温暖な気候で、沿岸部には世界的に有名なビーチリゾートがたくさんある。東部・カリブ海沿岸ではカンクンなど、西部・太平洋沿岸ではプエルト・バヤルタアカプルコなど、太平洋に面する細長いバハカリフォルニア半島にあるロス・カボスラパスなどがこれに該当し、世界中から観光客を引きつけるとともに、貴重な外貨の収入源となって多くの雇用をもたらしている。
地下資源

地下資源に恵まれた世界でも有数の国である。まず、銀の埋蔵量については現在でも世界第2位であり、16 - 19世紀初期までの銀の埋蔵量は世界の生産量の半分を占めた。ほかには銅の埋蔵量世界第3位、鉛と亜鉛は第6位、モリブデンは第8位、金が第11位であり、世界有数の生産量を誇っている。さらに鉄鉱石、石炭のほか、マンガン、ストロンチウム[注釈 2][21]などの希少金属も産出する。そして、地下資源のなかでも石油が国内経済を支えている[21]。ただし、2017年の原油生産量は222万バレルで2004年の最大383万バレルから漸減している。
地方行政区分詳細は「メキシコの行政区画」を参照

第一級行政区画は32のに分かれる。首都メキシコシティの全域は、どの州にも属さない連邦区(Distrito Federal)とされていたが、2016年に憲法が改正されて32番目の州になった。

各州には、知事(メキシコシティは政府長官)と一院制の議会があり、それぞれ住民の直接選挙によって選出される。任期は6年。



アグアスカリエンテス州 Aguascalientes

バハ・カリフォルニア州 Baja California

バハ・カリフォルニア・スル州 Baja California Sur

カンペチェ州 Campeche

チアパス州 Chiapas

チワワ州 Chihuahua

コアウィラ州 Coahuila

コリマ州 Colima

ドゥランゴ州 Durango

メキシコシティ Ciudad de Mexico

グアナファト州 Guanajuato


ゲレーロ州 Guerrero

イダルゴ州 Hidalgo

ハリスコ州 Jalisco

メヒコ州 Mexico

ミチョアカン州 Michoacan

モレーロス州 Morelos

ナヤリット州 Nayarit

ヌエボ・レオン州 Nuevo Leon

オアハカ州 Oaxaca

プエブラ州 Puebla

ケレタロ州 Queretaro


キンタナ・ロー州 Quintana Roo

サン・ルイス・ポトシ州 San Luis Potosi

シナロア州 Sinaloa

ソノラ州 Sonora

タバスコ州 Tabasco

タマウリパス州 Tamaulipas

トラスカラ州 Tlaxcala

ベラクルス州 Veracruz

ユカタン州 Yucatan

サカテカス州 Zacatecas

メキシコの地図
主要都市メキシコシティはビジネス、文化、政治などを総合評価したグローバル都市指標で35位の都市と評価された[22]詳細は「メキシコの大都市圏」、および「メキシコの都市の一覧」を参照

メキシコシティ (Mexico)

グアダラハラ (Guadalajara)

モンテレイ (Monterrey)

プエブラ (Puebla)

トルーカ (Toluca)

ティフアナ (Tijuana)

トレオン (Torreon)

ケレタロ (Queretaro)

シウダー・フアレス (Ciudad Juarez)

メリダ (Merida)

サン・ルイス・ポトシ (San Luis Potosi)

アグアスカリエンテス (Aguascalientes)

メヒカリ (Mexicali)

クエルナバカ (Cuernavaca)

チワワ(Chihuahua)

カンクン(Cancun)

アカプルコ (Acapulco)


メキシコシティ

グアダラハラ

モンテレイ

プエブラ

トルーカ

ティフアナ

経済詳細は「メキシコの経済(英語版)」を参照ペメックスのガソリンスタンドテオティワカン。考古学遺跡はメキシコの観光収入の大部分を占める

2013年の時点のGDPは1兆2,609億ドルであり、世界15位である。韓国とほぼ同じ経済規模であり、ラテンアメリカではブラジルに次いで2位である。1人あたりのGDPでは1万650ドルとなり、世界平均を若干上回る。メルコスール南米共同体のオブザーバーであり、経済協力開発機構(OECD)、アジア太平洋経済協力(APEC)、北米自由貿易協定(NAFTA)の加盟国でもある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:208 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef