自衛隊の出動や怪獣との交戦シーンも復活したが、メーサー光線車などのいわゆる「超兵器」の類はほとんど登場しない。架空の兵器としては対チタノザウルス用の超音波発信器が登場するが、その搭載先は深海探査艇やヘリコプターなど、実在する機体またはそれをモデルとした機材となっている。
キャスティングでは、前作に引き続き平田昭彦が出演しているが、前作の宮島博士や第1作『ゴジラ』の芹沢博士とは対極に位置するマッドサイエンティスト的な役柄となっている[出典 46]。平田は公開当時47歳であったが、回想シーン以外では実年齢以上に老けたメイクを施している。娘役で共演した藍とも子によれば、役作り上笑えなかった彼女を気遣ってか「メイクが崩れるために自分も笑えない」と、冗談めかして話していたという[出典 47]。そのほかにも、前作から続投している俳優が多いが、いずれも別人の役である[32]。
劇中音楽は、第1作ほか数多くのゴジラシリーズ作品を担当した伊福部昭が担当し[出典 48]、第1作『ゴジラ』のメインタイトルに使用されたメロディが、編曲・再録音を経て本作品で再びゴジラのテーマ曲として使われている[出典 49]。これについて伊福部のファンサービスであると評する向きもあるが[135]、協力製作の所健二によれば、伊福部は過去の曲を流用することについて「手抜きをしたように思われる」として難色を示し、説得に苦慮したという[130]。
映像ソフト
VHS 品番 TG1155[1]、TG4358[136][127]
LD TLL2089[1]、TLL2229[127]
DVDは前作『ゴジラ対メカゴジラ』とともに、『ゴジラ×メカゴジラ』の公開時期に合わせて2002年11月21日に発売された。字幕表示では、オリジナルの表現に含まれる差別用語の部分を使わないよう配慮され、真船博士の「私をキチガイ扱い……」という台詞が「私のことを信じず……」に変えられている。
2008年3月28日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションIII」に収録されており、単品版も同時発売された。
2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念」として期間限定の廉価版が発売された。
2016年6月15日、東宝DVD名作セレクション版発売。
BDは2014年7月16日に発売された。
同時上映
『サザエさん』
『アルプスの少女ハイジ』
『はじめ人間ギャートルズ』
『アグネスからの贈りもの』
『新八犬伝』
漫画作品
公開に合わせ、古城武司によって『別冊少年チャンピオン』で読み切り漫画が掲載された。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 資料によっては、「87分」と記述している[28]。
^ タイトルに「ゴジラ」の3文字こそ入っているものの、ゴジラ自身のことではない。
^ 資料によっては、メカゴジラのキャラクターがゴジラを超えてしまっていたと評している[33][45]。
^ ただし、特技監督の中野昭慶は制作段階で終了は決定していたとも証言しており、「怖いゴジラ」への回帰やラストシーンの夕日は終了を意識したものであったという[49]。
^ 書籍『Japan's Favorite Mon-Star: The Unauthorized Biography of the Big G』では、1978年夏に劇場公開が始まり、同年秋にテレビ放送が行われたと記述している[53]。
^ 書籍『ゴジラ1954-1999超全集』では、劇場公開名からテレビ放映時に改題されたと記述している[4]。
^ 書籍『ゴジラ大百科』では、電子物理学にも通じた生物学者としている[60]。
^ 書籍『ゴジラ来襲』では、「芹沢博士のネガ」と評している[8]。
^ a b 資料によっては、村越次郎と表記している[68][69]。
^ 書籍『ゴジラ大百科』では、「病魔に冒されたミュータント」と記述している[77]。
^ その際、天城の基地を捨てて真船邸に拠点を移す。
^ このプロップは、2014年時点で2丁の現存が確認されている[87]。
^ 資料によっては、超音波発信装置と記述している[110]。
^ 資料によっては、「インターポールが開発した[108]」「恐龍対策本部が開発した[61]」と記述している。
^ 書籍『ゴジラ大百科』では、名称をムガール円盤と記述している[77]。
^ ミニチュアは、『日本沈没』で使用されたものをリペイントしている[64][107]。