ムーンライト_(映画)
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撮影中キャスト・クルーには警察による警備が付けられたが[23]、ジェンキンスの親戚が地区に住んでいたため、撮影が邪魔されることはなかった[13]。ナオミ・ハリスは後にこう振り返っている。「誰かが彼らのコミュニティにやってきて、それをスクリーン用に撮影しようなんてことは初めてだったけれど、バリー・ジェンキンスがあの地域で育っていたので、誇りのような感覚と彼を支援したいという願望があった。世界中の他のロケ地では感じられなかったような愛をこのコミュニティから感じたし、みんなが正反対の場所だと考えているところでこんなことが起きるのは奇妙なことだった」[注釈 5] ? ナオミ・ハリス、[23]

撮影中俳優たちが互いの真似を行わないように、ジェンキンスはシャロン役の3人を撮影終了まで会わせないようにしていた[29]。このため、ローズ・サンダース・ヒバートの3人は、2週間ごと分けられた別々のスケジュールで撮影に臨んだ[28]。マハーシャラ・アリは、別作品の撮影と掛け持ちだったため、週末毎にマイアミにやってきて撮影を行った[30][31][32]。ナオミ・ハリスは全シーンをリハーサル無しに3日間で撮影し[22][23][32]、アンドレ・ホランドも5日間で全シーンを撮了した[32]。全編は25日間で撮影された[9]

ジェンキンスは、前作 "Medicine for Melancholy" でもタッグを組んだ、長年の友人で撮影技師のジェイムズ・ラクストンと映画を撮影した[33]。ふたりはドキュメンタリー風の映像を避けるため、アリ・アレクサ(英語版)のデジタルカメラの上にワイドスクリーンのシネマスコープを取り付け、肌の色をより表現できるようにした[30][33]。カラリストのアレックス・ビッケル[注釈 6]も加わり、コントラスト彩度を増やしたカラー・グレードを作ることで、細部や色彩を保ったままで肌の色をより表現できるようになった。これにより、3章はそれぞれ異なるフィルム・ストック (Film stock) を模してデザインされることになった。第1章は、俳優の肌色を強めるため、富士フイルムのフィルム・ストックを模して作られた。第2章は画像にシアンの色合いを足したアグフア風のもの、第3章はコダック風のものが使われている[34]

作品は、以前ジェンキンスの同級生だったナット・サンダース(英語版)とジョイ・マクミロン(英語版)によって、ロサンゼルスで編集された[30][33]。サンダースは第1章・第2章の編集を担当し、マクミロンは第3章の責任者を務めた[35]
音楽

映画音楽はニコラス・ブリテルが担当した。彼はヒップ・ホップからリミックスするチョップド・アンド・スクリュード(英語版)の技法をオーケストラ音楽に当てはめ、「流動的で、重い低音のスコア」(英: a "fluid, bass-heavy score")を完成させた[27]。サウンドトラックは2016年10月21日に発売され、ブリテルが作ったオリジナル18曲と、グディー・モブ(英語版)、ボリス・ガーディナー(英語版)、バーバラ・ルイスの「ハロー・ストレンジャー」が収録された[36]。チョップスターズ (The Chopstars) のOG Ron C (en) ・DJ Candlestick (DJ Candlestick) 「チョップド・アンド・スクリュード」版も発売されている[37][38]Moonlight: Original Motion Picture Soundtrack[39][40]
#タイトル作詞作曲・編曲アーティスト時間
1.「Every Nigger is a Star」  ボリス・ガーディナー(英語版)3:19
2.「Little's Theme」  ニコラス・ブリテル0:59
3.「Ride Home」  ニコラス・ブリテル0:47
4.「Vesperae Solennes de Confessore ? Laudate Dominum, K. 339 (Excerpt) (en) 」(モーツァルト)  ニコラス・ブリテル1:42


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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