撮影中俳優たちが互いの真似を行わないように、ジェンキンスはシャロン役の3人を撮影終了まで会わせないようにしていた[29]。このため、ローズ・サンダース・ヒバートの3人は、2週間ごと分けられた別々のスケジュールで撮影に臨んだ[28]。マハーシャラ・アリは、別作品の撮影と掛け持ちだったため、週末毎にマイアミにやってきて撮影を行った[30][31][32]。ナオミ・ハリスは全シーンをリハーサル無しに3日間で撮影し[22][23][32]、アンドレ・ホランドも5日間で全シーンを撮了した[32]。全編は25日間で撮影された[9]。
ジェンキンスは、前作 "Medicine for Melancholy" でもタッグを組んだ、長年の友人で撮影技師のジェイムズ・ラクストンと映画を撮影した[33]。ふたりはドキュメンタリー風の映像を避けるため、アリ・アレクサ(英語版)のデジタルカメラの上にワイドスクリーンのシネマスコープを取り付け、肌の色をより表現できるようにした[30][33]。カラリストのアレックス・ビッケル[注釈 6]も加わり、コントラストや彩度を増やしたカラー・グレードを作ることで、細部や色彩を保ったままで肌の色をより表現できるようになった。これにより、3章はそれぞれ異なるフィルム・ストック (Film stock) を模してデザインされることになった。第1章は、俳優の肌色を強めるため、富士フイルムのフィルム・ストックを模して作られた。第2章は画像にシアンの色合いを足したアグフア風のもの、第3章はコダック風のものが使われている[34]。
作品は、以前ジェンキンスの同級生だったナット・サンダース(英語版)とジョイ・マクミロン(英語版)によって、ロサンゼルスで編集された[30][33]。サンダースは第1章・第2章の編集を担当し、マクミロンは第3章の責任者を務めた[35]。
音楽(英語版)の技法をオーケストラ音楽に当てはめ、「流動的で、重い低音のスコア」(英: a "fluid, bass-heavy score")を完成させた[27]。サウンドトラックは2016年10月21日に発売され、ブリテルが作ったオリジナル18曲と、グディー・モブ(英語版)、ボリス・ガーディナー(英語版)、バーバラ・ルイスの「ハロー・ストレンジャー」が収録された[36]。チョップスターズ (The Chopstars) のOG Ron C (en) ・DJ Candlestick (DJ Candlestick) 「チョップド・アンド・スクリュード」版も発売されている[37][38]。