ウォルト・ディズニー・ピクチャーズは、1998年のアニメーション映画 「ムーラン」 の実写版に関心を示した。当初は2010年10月に撮影を開始する予定だったが、中止された[10]。
2015年3月30日、ハリウッド・リポーターは、ディズニーがクリス・ベンダーとJ・C・スピンクのプロデュースによる実写映画の制作を再開し、エリザベス・マーティンとローレン・ハイネックが脚本を執筆することになっていると報じた[11]。2016年10月4日、リック・ジャッファとアマンダ・シルヴァーが中国のバラードと1998年のアニメ映画を組み合わせて脚本を書き直し、ジェーソン・リードがクリス・ベンダーとジェーク・ワイナーと共に映画を製作すると発表された[12]。
キャスティングリウ・イーフェイ
2016年10月4日、ディズニーは世界的に中国人女優を探していると発表した。キャスティング・ディレクターのチームは五大陸を訪問し、信頼できる武術の技術、明確な英語を話す能力、そしてスター級の資質を必要とする基準を備えた役の候補者1,000人近くを見た[13]。結果、中国系アメリカ人のリウ・イーフェイをムーラン役に起用したことを2017年11月29日に発表。2018年4月にはその他キャストの出演発表があった。 ニュージーランドと中国で2018年8月13日に撮影を開始、2018年11月25日に終了した。しかし2019年7月に公開されたトレイラー映像では、ヒロインの家の様子や化粧などが史実と全く異なるとして、中華圏を中心にブーイングが起こった。試写での反応も理想に程遠いものだったため、同年10月から急遽撮り直しが行われていることが明らかになった[14]。 公式ティーザー予告編と公式ティーザーポスターは、ウォルト・ディズニー・スタジオが2019年7月8日に公開した。 日本では2019年11月21日に、邦題と日本での公開日、日本オリジナルポスターが同時に公開された。 2020年3月2日、新型コロナウイルス感染症の影響で公開日を4月17日から5月22日に延期することが発表された[15]。さらに同年3月24日にアメリカでの公開延期に伴い日本での公開日も延期になると発表した[16]。米ディズニーは2020年7月24日に全米公開を延期をしていたが新型コロナウイルス感染症の影響で同年8月21日[17][18]に日本での公開日は同年9月4日[19]に決定した。しかし、アメリカでの新型コロナウイルスの感染者が再び増加したことに伴い無期限延期が発表され、それに伴い日本での公開も再度延期された[20][21]。同年8月4日、ウォルト・ディズニー・カンパニー最高経営責任者(CEO)のボブ・チャペックが投資家との電話会議において、アメリカなどの一部の国は劇場公開はせずにDisney+(ディズニープラス)にて同年9月4日から有料配信することを発表した[22][23]。なお、Disney+のサービス提供国のうち、フランスについては9月4日からの一斉配信対象国から外し、延期することが8月下旬にアメリカのメディアから報じられた[24]。 2020年8月24日、ウォルト・ディズニー・ジャパンは日本でも劇場にての公開を断念し、海外と同様に2020年9月4日からディズニー公式動画配信サービスのDisney+にて、独占配信(提供開始時)することを発表した。本作品はプレミアアクセス作品となり、プレミアアクセス料金2,980円(税抜)を追加で支払うと、何度でも視聴が可能となる[25]。なお、既に販売している前売り券やムビチケについては返金扱いとなり、各販売所にて行われる[26]。 Disney+のサービスが行われていない一部の国では劇場公開することで調整しており[22][23]、本作品の舞台となっている中国では2020年9月11日から劇場公開した[27][28][29]。
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