2020年8月24日、ウォルト・ディズニー・ジャパンは日本でも劇場にての公開を断念し、海外と同様に2020年9月4日からディズニー公式動画配信サービスのDisney+にて、独占配信(提供開始時)することを発表した。本作品はプレミアアクセス作品となり、プレミアアクセス料金2,980円(税抜)を追加で支払うと、何度でも視聴が可能となる[25]。なお、既に販売している前売り券やムビチケについては返金扱いとなり、各販売所にて行われる[26]。
Disney+のサービスが行われていない一部の国では劇場公開することで調整しており[22][23]、本作品の舞台となっている中国では2020年9月11日から劇場公開した[27][28][29]。しかし、後述の理由により、中国当局が本作関連の報道を国内メディアが伝えることを禁止したため、公開初日における北京市内の映画館の観客は僅かだったと報じられた[29][30]。 2017年11月、ハリウッド・リポーターが、ディズニーが『ムーラン』の実写版を製作していると報じた。なお、主人公であるムーランを白人が演じて欲しくないとして「白塗りのムーランを望まないディズニーに告げる!」というタイトルのオンライン請願書には、10万人以上の署名が集まった[31]。 2019年、香港の「逃亡犯条例」改正案をめぐる抗議デモに関し、本作の主演女優リウ・イーフェイが8月15日に、現地の警察を支持する内容をSNSのウェイボーに投稿し、物議を醸した。これに反発した映画ファンや民主活動家が本作のボイコット運動を呼びかけ、「#BoycottMulan(ムーランをボイコットしよう)」などといったハッシュタグが2019年8月と2020年9月にアメリカとアジア各国(香港・台湾・タイ)のTwitterでトレンド入りした[32][33][34][35]。 2020年3月にもワールドプレミアの会場において、リウが中国人(または中華系)と言わずに「1人のアジア系として誇りに思う」と発言したとして、中国国内でも一部のネットユーザーが反発し、ボイコットを呼びかける声が発生した[36]。 本作の一部ロケーション撮影がイスラム教徒に対する人権侵害などが指摘されている中国・新疆ウイグル自治区にて行われ、エンドロールにて同自治区の公安当局や中国共産党のプロパガンダ機関に感謝するメッセージが表示されたことからインターネット上にて批判を集める事態となった[28][37][38]。
論争
キャスティング
ロケーション撮影