ムンバイ
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出典2:HKO (sun only, 1971–1990) [27]

政治

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経済ムンバイ湾にまたがるシーリンクムンバイのスカイライン

ムンバイは国内経済の中心都市として重要拠点となっている。2019年イギリスのシンクタンクの調査によると、世界第72位の金融センターと評価されている[28]

ムンバイは、国全体の全工場雇用者数の40%、全所得税収入の40%、関税収入の60%を計上する。中心市街地には、インド準備銀行ボンベイ証券取引所インド国立証券取引所、インド造幣局といった国内の金融機関を初め、タタ・グループ (Tata Group)、ゴドレージ・グループ (Godrej Group)、リライアンス (Reliance) など多くのインド企業の本社、国外の金融機関、多国籍企業の拠点が置かれている。また、ムンバイはマハーラーシュトラ州の州都であり、連邦政府と州政府の職員数も多い。

現在では金融都市となったムンバイも、1980年代までは繊維工業および港湾貿易に大きく依存していた。しかしその後、地域経済の基盤は工業、ダイヤモンド加工業、ヘルスケアIT産業といった分野へと大きく裾野を広げて現在に至った。

娯楽産業もムンバイの重要な産業の一つである。ほとんどの国内主要テレビ局や衛星ネット局、出版社はムンバイに本社を置いている。インド映画業界のうち、国内最大のヒンディー語娯楽映画産業の中心地でもあり、ハリウッドをもじって「ボリウッド」として現在世界的に知られる。マラーティー語のテレビ映画産業も、ここムンバイにある。

フォーブスによると、ムンバイは世界で10番目にビリオネアが多い街である[29]。その一方で経済格差も著しい。
不動産事情

盛んな経済活動に伴い、不動産価格の高騰が続いている。ムンバイに限ったことではないが100年以上経過した劣悪な建物物でも需要がそれなりに存在しており、モンスーンの時期になるとしばしばビルの倒壊事故が発生する。2013年にはターネー・ビル倒壊事故が発生して74人が死亡したほか、2017年7月には17人が[30]、翌8月には33人が死亡する倒壊事故が発生した[31]
人口統計建ち並ぶムンバイ市の高層ビル群その他にはジャイナ教シク教パールシーを含む

ムンバイの宗教[32]
宗教パーセント
ヒンドゥー教  67.39%
イスラム教  18.56%
仏教  5.22%
キリスト教  4.2%
その他  4.63%

2011年センサスによると、ムンバイの人口は12,479,608人だった。人口密度は1平方キロメートルあたり約20,482人と推定されている。これは1人につき4.5平方メートルの生活空間があるという計算になる[33]

このセンサスではムンバイの識字率は94.7%であり、86.7%の全国平均よりも高くなっている。人口の性比は男性1,000人に対し、ムンバイ市街県で女性が838人、ムンバイ郊外県で857人であり、ムンバイ市域全体では848人となる。これはインドの全国平均である男性1,000人に対し女性914人という数値に対して、明らかに男性が過大となっている。これはムンバイがインド最大の都市であり、仕事を求めてやってくる男性労働者が非常に多いことに由来する[34]ダーラーヴィー地区は1887年の、イギリス植民地時代の人種差別政策より生まれた。

ムンバイ市民の宗教は、ヒンドゥー教が最も多く67.39%を占め、以下イスラム教徒(18.56%)、仏教徒(5.22%)、ジャイナ教徒(3.99%)、キリスト教徒(4.2%)[35]シク教徒(0.58%)、他にわずかなパールシーゾロアスター教徒)やユダヤ教徒が存在する[36]

地元のキリスト教徒には、ポルトガル人の布教によって18世紀から19世紀に改宗した東インド人が含まれる[37]。ムンバイには約80,000人のパールシーが居住しており、インド最大のコミュニティを形成している。インドには大きく2種類のスラムが存在する。認可されているスラムと認可されてないスラムだ。中央政府が1956年に制定したスラム法は、認可されたスラムの住民は法的に保護され、補償なしには強制的に退去されない。1995年以降、ムンバイ中心部のダーラーヴィー地区は州政府との合意のもとで住民たちがここで暮らすことが認可され、不十分だが水道も引かれている[注釈 2]。アジア第2の規模を持つスラム街と喧伝されるが、裕福な人や、運転手やオフィスワーカーなど、外で仕事を持っている人も多い。また、季節労働者として農閑期に仕事を求めてやってくる人も多いため、ダーラーヴィーの人口の流動性はかなり高い。ダーラーヴィー地区の再開発計画には、多くの海外企業が名乗り出ている。
言語

最も話者が多いのは、州の公用語であるマラーティー語だが(42%)、それにグジャラート語(19%)が続き、残りはインド各地や世界各国から流入してきた各種言語が話されている[38]。特に公用語である英語やヒンディー語も第2、第3言語として広く通用している。


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