ムンバイ同時多発テロ
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警察の発表によると、逮捕したテロリストのうち一人が、自分たち実行犯はパキスタンに本拠を置くイスラーム主義組織ラシュカレトイバ(Lashkar-e-Taiba)に所属していると供述したとのことである[24][25][25][26] が、このことはインド・パキスタン両国の関係に深刻な影響をもたらす可能性がある。

しかし、パキスタン政府はテロリスト集団への支援を否定し、「テロリストには宗教など全く関係ない」との考えを明らかにした[27][28]

インディアン・ムジャーヒディーンのテロリスト集団は2008年9月にも、ムンバイの市内複数箇所で爆破事件を起こすと犯行予告を出していた[6][29]

いくつかのテレビ報道によると、オベロイ・タワーで人質を取って立てこもっている最中、テロリストの一人は、国内のあるテレビチャンネルの放送において、人質解放の条件としてインドで拘束されている「ムジャーヒディーン」全員の釈放を要求した。また、この実行犯は、その場に7人の仲間が人質を取って立てこもっている、とも述べた[30][31]。この要求は、ナリーマン・ハウスの人質の一人がニューデリーにあるイスラエル領事館へかけた電話でなされたものと伝える報道もある[32]

アルカーイダがこの攻撃に関与しているかどうかについては、専門家の間でも意見が分かれている[8][33][34]。パキスタンに詳しい解説者の中には、この事件の背景にはインド国内のテロ勢力がいると示唆する向きもある[35][36]

ムンバイ同時テロは11月28日早朝にいったん終結宣言が出されたが、直後に撤回された[37][38]。鎮火され、兵士たちが人質を避難させ、犠牲者の遺体を片付けていた[37] ナリーマン・ハウスとオベロイ・トライデントでは、特殊部隊兵士により人質が救出された[37][39]。ユダヤセンターでは殺害された5人の人質が発見された。

ニュースはその後、タージマハル・ホテルには依然2?3人のテロリストが潜伏しており、複数の爆発音が聞こえ銃撃戦が続いていると報じた[39]。火災がタージマハル・ホテルの一階で発生し、二階部分からもうもうたる煙が立ち上った[39]。タージマハル・ホテルの建物への損害はすさまじく、屋根部分のドームを含むパレス棟の一部は破壊されたと伝えられた[39]。軍治安部隊(NSG)によるホテル鎮圧作戦は完了し、その際に実行犯3人が死亡したとされている[40]。タージマハル・ホテルの制圧が完了し同時テロ事件が本当に終結したのは、11月29日朝のことであった。

このテロ事件は、インドとパキスタンの緊張関係を一層悪化させた。インド外務省は、12月1日にパキスタン高等弁務官のShahid Malikを呼び、パキスタンの土壌から生まれたテロをパキスタンが抑え込めなかったことについて公式に抗議した[41]
場所

場所攻撃の種類
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅銃撃、手榴弾攻撃
コラバ地区のレオポルド・カフェ銃撃
タージマハル・ホテル銃撃[42] 、6回の爆発、地下・1階・最上階の火事、人質[16]RDXも近くで見つかっている[43]
オベロイ・トライデントホテル銃撃、爆発、人質、火事
メトロ映画館カージャックされた警察ジープからの銃撃[44]
カマ病院銃撃、人質[45]
ナリーマン・ハウス(ムンバイ・ハバド・ハウス)立てこもり、銃撃[46]、人質
北ムンバイ、ヴィレー・パールレー郊外車の爆破[47]
マズガーオン造船所爆発、船の占拠
ギルガーオン、チョウパーティー海岸ガムデーヴィー警察署のチームによりテロリスト一人が殺され、一人が拘束された[48][49]

出来事

インドは近年多くの爆弾攻撃を受けており、ムンバイも多くのテロ攻撃を受けてきた。今回のテロ攻撃に先立ち、タージマハル・ホテルのオーナーやインド沿岸警備隊には警告が届いていた[50]。アメリカもインドに対して、海路を経由したテロ攻撃について警告を行っていた[51]。今回のテロに参加したテロリストの多くは、港の外に停泊した船舶からボートに乗り移ってムンバイに上陸したものと考えられている。コラバ地区でテロリストを探す警察

11月26日午後8時10分、大きなバッグをいくつも抱えた10人くらいのイスラーム系テロリストを載せたボートがムンバイのカフ・パレード近隣の Macchimar Nagarに着岸し、そこで6人が上陸し、4人は岸に沿って航海を続けた[52]。近隣住人がそのグループに職業を尋ねると、彼らは学生だと答えた[52]。午後8時30分、同じような出来事がコラバ地区でもあった。ウルドゥー語を話す10人の男が空気注入式の高速ボートに乗って岸についた。彼らは、マラーティー語を話す地元の漁師に向かって、余計な御世話だと言うと2方向にわかれて去った。この漁師は警察に報告したが、ほとんど反応はなかったという[53]

テロ攻撃は午後9時20分ごろ始まった。このとき、AK-47自動小銃で武装した2人のテロリストがチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅に入ってきて、銃を撃ち手榴弾を投げ[1]、少なくとも10人が死亡した[21]。タージマハル・ホテルでは、2人のテロリストが7人の外国人を含む15人の人質をとって立てこもった[54]


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