ムエタイ
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そして、ラーマ6世治世下の1921年には、タイで最初の常設スタジアムが完成した[1]。当時の選手は手に木綿布を巻いているだけだったが、次のラーマ7世の治世下では、選手の死亡事故が起きたことを受け、1929年にグローブの着用が義務づけられるようになった[2]。さらにこの時期、公式ルールやレフリーも導入された[3]。こうしてムエタイはスポーツとして体系化されていった。また、1920年代に「ムエタイ」という名称が広く使われるようになった[4]

1941年、ラジャダムナン・スタジアムが建設された。初めは野外競技場だったが屋根は後に増築された。

1956年、ルンピニー・スタジアムが建設された。

1962年、ランシットスタジアムが建設された。
ムエタイの国際的普及

1990年代末には、これまでリングに上がることを許されなかった女性にムエタイを行うことが認められ、少しずつ女子ムエタイが行われるようになっている。また、ボクシングに対するアマチュアボクシングに当たる存在としてアマチュアムエタイも行われるようになった。これらはムエタイのオリンピック種目化を目指すタイの国策だといわれている。

またムエタイの国際化の影響として、近年には本場タイで修行し活躍する外国人選手も目立ってきた(ジャン・スカボロスキーなど)。また、過去には日本人、フランス人、ブラジル人、ベルギー人らが本場タイの王座を獲得した。チャンピオン・ベルトに囲まれるソムバット・バンチャーメー選手

最近は日本のK-1キックボクシング興行に参戦するタイ人選手(ブアカーオ・ポー.プラムックガオグライ・ゲーンノラシンガオラン・カウイチット、サゲッダーオ・ギャットプートン、サムゴー・ギャットモンテープ等)も増えてきた。

日本でも2004年4月に世界ムエタイ連盟(W.M.F / The World Muay thai Federation)認定WMFジャパンが正式に発足。元来、アマチュアのムエタイには二つの団体、国際アマチュアムエタイ連盟(I.F.M.A.)と国際ムエタイ連盟(I.M.T.F.)が存在していたが、そのため参加国90数カ国という大組織にもかかわらず様々な混乱が生まれていた。ムエタイのオリンピックの種目化を目指し統合され世界ムエタイ連盟(W.M.F.)が発足した。チャトリ・シットヨートン/Chatri Sityodtong。ONE Championshipの創設者、会長、CEOとして知られるタイ出身の起業家であり武道家。

ONEチャンピオンシップは歴史上アジア最大の世界的なスポーツメディア・プロパティであり、27億人の潜在視聴者を150カ国以上に有している。総合格闘技、ムエタイサブミッショングラップリングなど、全ての格闘技を網羅している。
試合形式
アマチュア

世界ムエタイ連盟の定める所によれば、試合は2分3ラウンド制である。勝敗はKOまたはポイント加点形式で争われる。選手の攻撃をジャッジが有効と判断した場合、コンピューター処理のボタンを押し、ジャッジ5名のうち3名がボタンを押せば、1ポイントが加算される。タイで普段行われるプロのムエタイ同様、パンチよりもミドルキック・ハイキック・膝蹴り・肘打ちの方が重視される。
プロ

試合形式はラウンド制。1ラウンドを3分間とし、ラウンド間に2分間のインターバルをおく。通常5ラウンド行う。
ムエタイの技

ムエタイの技の特色として、前述の通り首相撲の存在があり、首相撲をした状態からの肘打ちや膝蹴りなども認められている。

また、ムエタイの回し蹴りは空手などと異なり、腰を回転させてその勢いで放つ。体重を乗せた、いわゆる「重い」蹴りを良しとするため、スナップを利かせることは推奨されない。また打撃の格闘技では、反則とされることが多い肘での攻撃が技とルールとして認められているのも大きな特徴である。

トイ(パンチ

タッマラー(縦肘打ち)パンソーク(肘打ち

パンソーク(肘打ち

ジャブ・ガ・ムエイ(ジャブ

テッ(回し蹴り)ムエタイの回し蹴り
ムエタイの上段蹴りムエタイの中段蹴りムエタイの下段蹴り

テッカンコークワァー(右ハイキック

テックワァー(右ミドルキック

テッカークワァー(右ローキック

テッカンコーサイ(左ハイキック)

テッサイ(左ミドルキック)

テッカーサイ(左ローキック)

ティップ(前蹴り

テンカウ(組んでいない状態での膝蹴り

ティーカウ(組んだ状態での膝蹴り)

カオコー(首相撲から膝の内側を当てる蹴り)

モエパン(首相撲)

ヨッパン(スネによる蹴りの防御)

チャップカー(ミドルキックを背面でキャッチする防御)

ヨー(上体を反らすことによる打撃の回避、スウェーバック)

選手の服装
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