ミレニアム・ファルコン
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なお、この時没案になった「スリムなファルコン号」のプロップは、コクピットとレーダーアンテナ部分を改修されて(改修前のパーツは採用版ファルコンに流用された)『エピソード4』冒頭でスター・デストロイヤーに拿捕される高速連絡艇CR90コルベット(英語版)タンティヴィIVに流用された。このためコルベットのプロップは脇役にしてはかなり大きく作られており、実はスター・デストロイヤーのプロップよりも大きい。また、この制作過程を受けて、最新三部作の第1弾となる『エピソード7』では『エピソード6』にて破損したパラボラアンテナにかわって、このコルベットのものと同型のアンテナが新たに装備されている。

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}劇中のイオン・エンジンに点火したとき(デス・スターから脱出する際など)の「ドーン」という効果音は、雷の音をアレンジしている[要出典]。
模型

『エピソード4』では1.8メートルの撮影用プロップが製作されたが、大きすぎて撮影に不便だったため、次作では半分のサイズのモデルが新たに製作された(両者は一部プロポーションやディテール、脚の数などが異なる)。どちらも表面のディテールは他の機体と同様、多くのプラモデルの部品を用いて製作された。その他必要に応じて各種サイズが製作され、モズ・アイズリー発着場やデス・スター内部でのシーンの撮影のために木製の原寸大プロップも製作された。また、旧3部作特別篇の追加シーンの機体及び『エピソード2』『エピソード3』に登場したYT-1300は全てCGである。『エピソード4特別編』のモス・アイズリー出港、デススター格納庫の駐機、ヤヴィンWへの接近、ヤヴィンの戦いでの援護離脱、『エピソード5特別編』のクラウドシティ飛行に使用されたCGIモデルの原型は形状や塗装から『エピソード5』の中型模型である。『フォースの覚醒』以降の作品に登場するCGファルコンのモデリングはILMの日本人モデラーである成田昌隆が担当しているが、『エピソード4』のモデルの写真を参考にしてCGIモデルを作成されたと本人が証言している。撮影用プロップに使われたプラモデルのパーツを個別にCG作成して、実物の模型を組むように船体各部に配置していく作業の過程は、NHKの特集番組でも詳しく紹介された。形状の再現性が非常に優れており、模型では表現できなかった底面スラスターの作動が描かれるといったブラッシュアップが見られる一方で、亜光速イオンエンジン噴射の色や外装パネル塗装のグレーの濃度がオリジナルプロップと微妙に異なる箇所も散見される。

黒澤明が「この映画は汚れがいいね」と評価したほど汚し表現を徹底されたスター・ウォーズ世界の中にあってガラクタ呼ばわりされるファルコンであるため、プロップは特に派手な汚し表現が入れられていた[要出典]。CGで表現されたファルコンにもちゃんと汚しが入っているが、新三部作に登場したYT-1300は新造機だった時代の設定のため綺麗な船体に明るい色の塗装がされている。

その独特のスタイルと精密なディテール、劇中での爽快な活躍から模型ファンの人気も高い機体だが、大型のプラモデルであった米mpc社の製品はプロポーション、ディテール共に不十分な出来で、元プロップのイメージに近づけるには大幅な改造が必要であった。また同社からは『レベルベース』というジオラマセットが発売されていた。これに小型のファルコンが含まれていたが、サイドパネルが一体成型、格納庫ジオラマにもかかわらずランディングギアも省略された不十分な出来のキットであった。その後各種トイやガレージキットを経て、2005年末に日本のファインモールドから発売された1/72スケールのプラモデルは撮影用プロップを徹底的にリサーチして発売された決定版だと思われた。表面ディテールも本体に別部品を貼り付けていくプロップ同様の構造になっているなどのコダワリがなされ高い評価を得ている反面、プロポーションがプロップと違うものになってしまった。具体的には船体円盤部分が薄すぎ[11]、船体前部のくちばし部分が平行である点(実物はちょっと閉じている)。この部位は船体の根幹をなす部分であるが、修正は困難である。2008年秋に同製品の組み立て塗装済みの完成品がファインモールドから発売されたが、プロポーション改修は行われなかった。2010年4月に同社より1/144スケールのプラモデルが発売された。このキットのくちばし部分は閉じられた表現となっている。DeAGOSTINIから2016年1月第1週より『週刊スター・ウォーズ ミレニアムファルコン』の刊行が開始され、付属のパーツを組み立てていく事で模型が完成する。この模型は「帝国の逆襲」で使用されたプロップを再現しており ⇒[1]、完成すると全長80cmを越すモデルとなる。

また、2017年にはLEGOスターウォーズ75192という15万円を超えるセットが発売された。

2018年3月、バンダイより1.7mサイズの撮影用プロップの完全再現を目指した究極のミレニアム・ファルコンとして、PERFECT GRADE 1/72 ミレニアム・ファルコンが発売されている。
影響

三浦建太郎の漫画『ベルセルク』の第四部には、「千年帝国の鷹編(ミレニアム・ファルコン)」の題がつけられている。『ベルセルク』は、作中に登場する超越的存在「ゴッドハンド」の名前に、海外SF作品のタイトルから引用するなどSFの影響が大きいが、これも『スター・ウォーズシリーズ』を意識した命名である。

日本のゲーム会社「日本ファルコム」の社名はミレニアム・ファルコンに由来する。

出典・脚注^ スター・ウォーズ世界において一般的な賭博向けカード・ゲームとのこと。
^ 基本的には非武装であり、オプションでごく簡単な自衛用の軽火器が搭載出来る程度であった。
^ 角川文庫「スター・ウォーズ第一部」より
^ 改造は銀河大戦終結後も続いており、戦後を描いたスピンオフ小説でもたびたび取り上げられている。
^ この点が、不調を起こしたときの修理の困難さにつながっている。
^ スター・ウォーズ世界の設定では、通常航行とハイパードライブとは全く異なる原理で動いているため、エンジンも別々の物を積む必要がある。
^ ただし、スター・デストロイヤーは大型艦としては最高クラスのスピードを誇る高速戦艦であり、実際に『エピソード4』の冒頭では高速艇であるCR90コルベットですら、逃げ切れずに拿捕される。さらにルークはこの時点ではタトゥイーンを初めて出たばかりの田舎者であり、この事を知らなかった可能性が高い。
^ 『エピソードVII』では森林に激突して木々をなぎ倒し、雪原に墜落してもその後なんら問題なく起動している。ただし、ランド・カルリジアンはデス・スターII破壊作戦Iの際、操縦を誤ってファルコンをデス・スターの内壁に衝突させ、船体上部にあるセンサー・ディッシュを破損させてしまった。
^ この増員と反乱軍の整備のおかげか、デス・スター攻略戦では特に機体トラブルに悩むことは無かった。
^ この回転するコクピットという案は後にBウイングのデザインに利用される。
^ 旧mpc社製品は逆に側面が厚すぎであった。
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