ゴゾ島のヴィクトリア(ラバト)に、ミリアム・ザミットとして生まれる[5]。ゴゾ島の公立校を経てマルタ大学で英文学と言語学を専攻し、1973年に卒業した[6]。あわせて法律も学び、1980年に公証人資格を得た[7][6]。
総選挙にマルタ労働党から5回(1981年、1987年、1992年、1996年、2003年)立候補したが、1度も当選することはなかった[8]。しかし、1982年に労働党の全国委員に選出され[6]、1993年から1996年には党の女性部長を務めた[9][10]。
1996年9月、首相のアルフレッド・サントから女性として初めて代議院(国会)議長に指名され、1998年10月まで在任した[4][11]。 2024年3月21日、次期大統領の最有力候補にスピテリ・デボノが浮上しているとの報道がなされた[12][13]。その翌週には首相府と野党の指導者が、そのことを裏付ける声明を共同で発した[14]。3月27日に代議院で、満場一致でスピテリ・デボノが大統領に選出された。大統領の選出に国会の3分の2以上の賛成を必要とする憲法改正が2020年に行われて以降、実際に大統領が選出されたのはこれが初めてであった[7] 。大統領就任式は4月4日に執り行われた[15]。 アガサ・バーバラとマリールイーズ・コレイロ・プレカに次ぐ史上3人目の女性大統領であり[16]、ゴゾ島出身者としてもアントン・ブティジェッジとチェンスー・タボーネに次ぐ史上3人目の大統領である[7] 。 首相に指名された際、スピテリ・デボノは自らがテクノフォビアであり、いまだに携帯電話は折り畳み式であること、メールはアシスタントに口述筆記してもらっていること、アドレスは夫のものを使っていることなどを明らかにした[17]。 成人して以降の大部分をビルキルカラで過ごしてきた[10]。公証人の夫アンソニー・スピテリ・デボノとのあいだにイレーナ、ジョージ、マリア・クリスティーナの3子がおり、さらにアレクサンドラ、ポール、ポッパ、ベッペの4人の孫もいる[18]。
大統領職
人物
栄典
マルタ国家功労勲章グランドマスター、コンパニオン・オブ・オナー(大統領への授与が慣例になっている)
脚注^ MIN HI MYRIAM SPITERI DEBONO
^ “ ⇒Parlament Ta' Malta”. www.parlament.mt. 2017年6月4日閲覧。
^ “ ⇒Parliament's Standing Orders 'only stencilled papers' - The Malta Independent”. www.independent.com.mt. 2017年6月4日閲覧。
^ a b “ ⇒Kristy Debono to chair this evening's plenary session”. 2017年6月4日閲覧。
^ Sciberras, Clara (2024年4月5日). “Watch: 'Don't Put Your Trust In Princes' - Malta's New President Shares Late Father's Words Of Wisdom
^ a b c Meilak, Nicole. “Who is Myriam Spiteri Debono, the former Speaker set to become the next President?