ミュンヘンの主要駅にはターミナル駅であるミュンヘン中央駅が中心部にある他、ミュンヘン東駅とミュンヘン・パージング駅の二つの幹線鉄道の駅がある。この3つの駅はそれぞれ公共交通機関の結節点としても機能している。 高速列車ICEはパージング駅と中央駅にのみ停車し、特急のインターシティやユーロシティは東駅にも停車する。2006年5月28日以来、バイエルン州第二の都市ニュルンベルクとはニュルンベルク-インゴルシュタット-ミュンヘン高速線によって最高速度300km/hのICEによって結ばれている。ミュンヘン中央駅からはウィーンやブダペスト方面を結ぶRJや1日1往復パリとを結ぶTGVも乗り入れている他、スイスやオーストリア、イタリア方面とを結ぶユーロシティ、ドイツ国内、オランダ、フランス、イタリア、ハンガリー、クロアチアとを結ぶ夜行列車OBB Nightjetやユーロナイトも発着する。 路線バスも広範囲をカバーする代表的な交通機関である。 ミュンヘン中央駅近くにはミュンヘン中央バスターミナル ミュンヘンはドイツ南部におけるアウトバーン網の要衝で、西部のシュトゥットガルト、北部のニュルンベルク、フランクフルト・アム・マイン、ベルリン、東部のデッゲンドルフ ミュンヘン周辺部ではしばしば激しい交通渋滞に見舞われており、ラッシュ時や長期の休暇シーズンなどに同じような箇所で発生している。市内の自転車道は良く整備されており、コール・ア・バイクが普及している。 張り巡らされた地下鉄やトラムの路線網は中心部では歩行者を補完している。中央駅近くから始まり700mあるノイハウザー通りやカウフィンガー通り (Kaufinger Strasse) は東西にわたって中心部を横切り歩行者用の空間を作っている。同様にヴァイン通り (Weinstrasse) は北側に伸びておりホーフガルテン方向に続いている。核となる通りと多くの小さな通りがミュンヘン中心部には広がっている。中心部の歴史地区は歩行者専用ゾーンになっており、安全で快適に徒歩や自転車での散策が楽しめる。これらは交通政策によって特定の道路に車を通行させないようにしているためで、中心部では歩行者と自転車の安全性が保たれている。 ミュンヘンは歴史的な建築物や印象的な建築物により魅力を与えており、戦災による歴史的な建築物の復興だけでなく新しいランドマークとなる建築物も建てられている。ナショナルジオグラフィック・トラベラー 市の中心部にはマリエン広場がある。この広場は広いオープンスクウェア
高速列車
バスミュンヘン中央バスターミナル
路線バス
都市間バス
道路ミュンヘン周辺部のアウトバーン網
高速道路
近郊道路
観光
都市景観
街並みと建築物
新市庁舎とマリエン広場聖母教会(フラウエン教会)
観光スポット
中心部
聖ペーター教会(英語版) (Peterskirche) はマリエン広場の近くにあり、中心部では一番古くからある教会である。この教会はロマネスク期に最初に建てられ、ミュンヘンが公式に創建される1158年以前の初期の修道士の集落の中心であった。聖ペーター教会近くにはゴシックホールのミュンヘン聖霊教会(英語版)があり、1724年にはバロック様式に変わり、ヴィクトアーリエンマルクト(市場)を見下ろしている。聖母教会(フラウエン教会)(英語版)はミュンヘン中心部ではよく知られた建築物で、ミュンヘン・フライジング司教区(英語版)の大聖堂である。聖ミヒャエル教会(英語版)はアルプス北側では最大のルネサンス様式の教会であり、テアティーナ教会(英語版)は南ドイツのバロック様式建築に大きな影響を与えたイタリア風の後期バロック様式のバシリカである。ドームはオデオンス広場を見下ろしている。他のバロック様式の教会にはビュルガーザール教会(英語版)やミュンヘン三位一体教会(英語版) (Dreifaltigkeitskirche) があり、バイエルンでは最初のロココ様式の教会、聖アンナ・イム・レイ教会(英語版)などもある。アザム教会(英語版)はロココ期の建築家の草分けであったコスマス・ダミアン・アザム(英語版)兄弟により建てられた。
ミュンヘン旧市街の一角を占めるミュンヘン・レジデンツの宮殿の複合建築は1385年に着工され、そのインテリアの装飾はヨーロッパでも最も重要な美術館の一つである。レジデンツは幾度かの拡張を経て、その中には宝物庫 (Schatzkammer) や壮麗なロココ様式のキュビリエ劇場(英語版)が含まれる。レジデンツの隣には新古典様式のオペラであるミュンヘン国立劇場が建っている。バロックや新古典様式の大邸宅であるパレ・ポルキア(英語版)やパレ・ホルンシュタイン(英語版)、プリンツ・カール・パライス(英語版)は今でもミュンヘンに現存している。すべての大邸宅はレジデンツの近くにあり、アルター・ホーフ(英語版)は中世の城でヴィッテルスバッハ家の最初のミュンヘンでの居城であった。
王室の通りや広場ルートヴィヒ通り
4つの広い王室の通りがありこれらの通りはミュンヘン中心部の公の建物と郊外とを結んでいた。新古典様式のブリエンナー通り(英語版)は旧市街のレジデンツに近い北側のオデオン広場を起点に東西方向に走り、ケーヒニス広場(英語版)に達する。広場周辺にはドーリア式のミュンヘン・プロピュライア(英語版) (Propylaen)、イオニア式のグリュプトテークとコリント式のバイエルン州立古代美術博物館(英語版)が、後方には聖ボニフェス修道院(英語版)が建っている。ケーヒニス広場周辺はアート・クォーター(英語版)になっており、ミュンヘンの美術館や博物館地区になっている。
ルートヴィヒ通り(英語版)もまたオデオン広場を起点とし、南北方向に走っておりルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンやルートヴィヒ教会(英語版)、バイエルン州立図書館の他、多くのバイエルン州の官庁や首相官邸が面している。通りの南側はイタリアン・ルネサンス様式で建てられ、通りの北側はイタリアン・ロマネスク様式建築の強い影響を受けている。マクシミリアヌウム
ネオ・ゴシック様式のマクシミリアン通り(英語版)はレジデンツや国立劇場があるマクス・ヨゼフ広場(英語版)を起点に東西方向に走っている。通りには新ゴシック様式の建物や劇場、オーバーバイエルン行政管区の役所、バイエルン州立民族博物館(英語版)がある。イーザル川を渡るとマクシミリアニウム(英語版)やバイエルン州議会を巡る。マクシミリアン通りの西側はデザイナーズショップや高級ブティックや宝飾店で知られミュンヘンでは良く知られた5つ星ホテルの一つであるホテルフィヤーヤーレスツァイテン Hotel Vier Jahreszeitenがある。
プリンツリーゲン通り(英語版) はマクシミリアン通りと並行して走っており、プリンツ・カール・パレを起点にする。この通り沿いには多くの博物館を見付けることができ、アートハウス(Haus der Kunst)、バイエルン州立博物館(英語版)、シャックギャラリー(英語版)がある。通りはイーザル川を渡りFriedensengel(平和の天使のモニュメント)を周りVilla Stuckとヒトラーの古いアパートメントを通る。プリンツリーゲン劇場(英語版)はプリンツリーゲン広場のさらに東にある。
その他の地区ニンフェンブルク宮殿シュライスハイム宮殿