ミノフスキー粒子
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ドムのホバー推進用に、「土星エンジン」を[35]ジェット化して開発される[36][注 15]。大気を推進剤として利用するが、熱核反応炉の炉心は10万度近い高温であり、吸収した空気だけでは十分にエネルギーが吸収しきれず、エンジンが蒸発してしまう。そのため、大量の推進剤(液体水素)を反応炉に送り込み、1万度程度の高温プラズマ状態に変え、これを媒体として空気に運動エネルギーを与えてジェット噴射をおこなう。正確には「熱核ジェット・ロケット複合エンジン」であるが、推進剤の消費量は同程度の推力をもつ化学燃料ジェット・エンジンの1/4程度である[36]
熱核ジェット / ロケット・エンジン
『ガンダム・センチネル』の
Sガンダムの設定が初出[38]。大気中では熱核ジェット、宇宙では熱核ロケットに切り替えて使用出来るハイブリッド・タイプのエンジン[32]。一年戦争時ではコア・ファイターに2基搭載されているタキム重工製のNC-3型がこれに当たり、ガンダムとの合体時にはジェネレーターとしてや、メイン・スラスターの燃焼にも不可欠となっている[39][注 16]
熱核水流ジェット・エンジン
名称は『センチュリー』では「水流ジェット・エンジン」
[36]あるいは「熱核水流ジェット」[40]と表記されるが、『GUNDAM OFFICIALS』の表記に合わせた[41]。吸入した水を熱核反応炉の高熱によって蒸発させ、ノズルから噴射して推力を得る[36]。水陸両用MSのほか[36]、水中用MAグラブロには強力なものが搭載されている[37]
メガ粒子砲「ビームライフル (ガンダムシリーズ)」も参照

ミノフスキー粒子を応用したビーム兵器。『ガンダム』をはじめガンダムシリーズ劇中ではおもに宇宙戦闘艦に搭載されているビーム砲を指して呼ばれるが、宇宙世紀に登場するビーム兵器はいずれも基本的にメガ粒子砲である[1]

初期設定では、核融合エンジンの動力を利用して帯電粒子を磁力によって発射するとされ、MS用までの小型化が可能とされていた[4]。その後、前述のように松崎が『ロマンアルバム・エクストラ35』でミノフスキー物理学で説明できるとしたものの、直後の『機動戦士ガンダム・記録全集4』や『ロマンアルバム・エクストラ42 機動戦士ガンダム(劇場版)』では荷電粒子砲(電子ビーム砲)と非常に似ているが、電子ではなく重金属などの粒子のプラズマを射出するとされ[5][3][注 17][注 18]、ミノフスキー粒子との関連は語られず、ビーム・ライフルも原理的にかなり異なると思われるとされた[5]。しかし、『ガンダムセンチュリー』ではミノフスキー粒子と関連付けられた。

ミノフスキー粒子の立方格子をIフィールドによって極度に圧縮すると、ミノフスキー粒子は縮退して正・反ふたつのミノフスキー粒子が融合してメガ粒子となる。このとき、立方格子が縮小したミノフスキー粒子は見かけの重量を増大させる。メガ粒子となる際に、その質量の一部は消滅して運動エネルギーに変化する。高い運動エネルギーを獲得したメガ粒子の運動方向を、Iフィールドによって揃えて収束放出する、というのが原理である[8]

エネルギー・コンデンサーで[20]ミノフスキー粒子を縮退寸前まで圧縮し[11]、メガ粒子発生装置に送られて一定値になるまで蓄えられ、その値を超えるとビーム発生装置へと送られ開放される。ビーム状態となったメガ粒子は、砲身内部の数個の加速リングと収束リングを通過して、到達地点で最大の破壊力を発揮できるよう調整される。そして先端のガイドラインによって弾道が安定するように固定され、目標へ向けて発射される[20][注 19]

初期のメガ粒子砲は規模や使用電力が大きいため、大型の砲塔にセットして使用されるが、照準精度の向上が難しく、敵の追尾能力も決して高くはない[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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