ミノフスキー粒子
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この立方格子の電磁波作用でマイクロ波よりも波長の長い電波[注 3]は妨害され[6](99パーセントを遮蔽[14])、レーダーの精度が低下し、遠距離の無線通信が不可能となる[9]。また、高濃度のミノフスキー粒子下では大規模集積回路の機能障害も生じるため、保護システムも開発されるが、高価で重いためミサイルへの搭載は不可能である[9]。本粒子によるこれらの特殊効果を「ミノフスキー効果」と呼ぶ[15][注 4]

本粒子は「粒子加速器」によって発生が可能とされ[8][注 5]、発生と同時に[6]距離の2乗に比例した速度で[14]拡散する[6]。一定の濃度で散布を続けると、発生器の周囲には濃いミノフスキー粒子帯が発生し、半径数十キロメートルは通信不可能となるが、百キロメートルを過ぎると粒子が高速で拡散するために影響は減る[14]。『ガンダム』劇中では、ホワイトベース(側面の円盤状の装置の外縁部に「ミノフスキー粒子発生装置」があるとされる[17])やムサイといった宇宙艦が本粒子を散布している。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}『機動戦士Vガンダム』や『ガンダム Gのレコンギスタ』では、単独のMSでも散布している描写が見られる[要出典]。

トレノフ・Y・ミノフスキー博士[注 6]によって存在が予測されるが、発表時には旧19世紀のエーテル理論の復活であるとして攻撃・黙殺される[8]電気力核力重力といった「力」と空間を統一されたひとつのものとして扱う試みはアインシュタイン統一場理論でも部分的にしか説明できなかったが、博士は本粒子の存在を仮定することで実現し[8]、これと新しいゲージ理論によって大統一理論にひとつの決着を付けている[1]

『サイバーコミックス』01掲載(のちに『ガンダムジェネレーション』1にも再掲載)の漫画「STAMPEDE ミノフスキー博士物語」(原作:高橋昌也、作画:沖一)によれば、アナハイム・エレクトロニクス社がミノフスキー博士の研究のスポンサーとなり、宇宙世紀0040年にミノフスキー・イヨネスコ型試製核融合炉を製作することで本粒子の発見に至るも、共同設計者であるイヨネスコがそのような粒子は一度も検出されなかったと証言し、博士は学会から「詐欺師」の汚名を着せられ永久追放される。しかし、直後にデギン・ザビの手引きによってサイド3に招聘されている。

サイド3では0045年に「ミノフスキー物理学会」が設立され[15]、0047年に改めてミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の開発が開始される[16]。0065年、同学会は熱核反応炉内における特殊電磁効果を発見するが、追試の結果は非公開とされる[18][注 7]。0070年3月にはジオン公国軍がミノフスキー効果の確証実験に成功、5月にはメガ粒子砲が完成、翌0071年には小型熱核反応炉の1号機が完成し、本粒子散布下における新型兵器の開発に着手する[15]

ミノフスキー物理学は既存の物理学を大きく揺さぶり、「ミノフスキー・ショック」とも呼ばれ[16]、素粒子物理学にピリオドを打ったとまでいわれる[1]。これらはジオン公国の独占技術であったが[16]、戦争を防ぐため[20]0072年にミノフスキー博士が亡命し、地球連邦側にも渡ることとなる[21]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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