ミノフスキー粒子
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「ミノフスキー・フライト」という単語自体の初出は、小説『ガイア・ギア』と『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』[86][87][注 27]

ビーム・ローターの開発途上で、ミノフスキー粒子が散布された空間であれば、機体周辺にIフィールドより弱いミノフスキー・フィールドを生成して偏向させることで、ある程度の浮力を獲得できることが明らかとなる。拡散しつつあるビーム・ローターの立方格子を再構成し、その斥力を利用して同様の浮力を得る、というのがミノフスキー・フライトの基本原理であり、ゾロのボトムターミナルはこの技術により飛行(浮遊)する[83]。ただし、ベスパの技術力では[49]このシステムのみを稼働しての単独飛行は不可能であった[83]

リガ・ミリティアが運用するヴィクトリーガンダムも同様にミノフスキー・フライトを採用しているが、技術的には完璧ではないものの、ビーム・ローターによる立方格子形成を必要としない。ただし、単独では大した高度をとれず[注 28]、飛行によって揚力を発生させる機動装備との併用なしでは極端に稼働効率が落ちてしまうのが弱点である。移動をともなわない浮遊状態での稼働は数十秒とされる。しかし、運用上はほとんど問題にならず[49]、一旦飛び立てば[89]コア・ファイターとの合体によるリフティングボディに近い形状と、ミノフスキー・フライトが起こす整流効果によって「飛行」が可能となる[49]。また、ゾロより低速での合体が可能であることから、各パーツの誘導に使用する通信技術も既存の光学端末の併用が可能となり、開発期間の短縮にも貢献している[49]。また、ミノフスキー・フライトが一種のイオンエンジンであるとする資料もあり、ヴィクトリーガンダムに搭載されている全身の姿勢制御バーニア(アポジモーター)も小型のミノフスキー・フライトであるとされる[90]。また、リガ・ミリティアが運用するサブフライトシステムであるセッターも、ミノフスキー・フライトを採用した「超高性能機」であったとされる[49]

なお、宇宙世紀ののちの時代であるリギルド・センチュリーを舞台とする『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場する巡洋艦メガファウナは、輝くフィンを展開してミノフスキー・フライトによる飛行をおこなう。また、主役MSであるG-セルフにもミノフスキー・フライトが備わっていることが、劇場版『Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター』劇中の台詞で言及されている。
ミノフスキー・ドライブ

『機動戦士Vガンダム』の後半主役機であるV2ガンダムに搭載されている、ミノフスキー物理学系推進機[91]。「ミノフスキー・ドライブ」という単語自体の初出は、小説『ガイア・ギア』に登場するモビルスーツの後継的人型機動兵器マン・マシーンの機体設定である[注 29]カトキハジメによれば、V2ガンダムはこの力強い語感を好んでオマージュとしてデザインしたとのこと[94]

それまでのミノフスキー・クラフトやミノフスキー・フライトなどと異なり、ユニットの内部に「ミノフスキー・フォース・フィールド」と呼ばれる力場を発生し、そこに生成される反発力を利用する[95]。左右2基のユニットから発生するフィールドが、その中間で強力な推進力を発生させる[96]。原理的には、稼働に支障がなければ亜光速までの加速が可能とされ、スペック上では最大20Gでの機動が可能といわれる[95]。大気圏内外でのメイン・スラスターのほか[97]、姿勢制御用の[98]アポジモーターや慣性緩和装置の役割も果たす[97]

ヴィクトリータイプの強化装備の開発途上で、ヴェスバーの可変速粒子の調整技術と、ミノフスキー・フライトのフィールド形成技術が融合して基本原理が完成する[95]。しかし、ヴィクトリータイプのキャパシティをはるかに上回るものであるため、ミノフスキー・ドライブ・ユニットの搭載を前提としたV2ガンダムが開発される[95]。同ユニットを搭載したV2ガンダムは、当時において史上最速のMSとされる[99]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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