ミノフスキー粒子
[Wikipedia|▼Menu]
Iフィールド

対ビーム・バリアーとしてのIフィールドは「Iフィールド・ジェネレーター」を参照。

『ガンダムセンチュリー』で設定されたが、名称および機能(メガ粒子の縮退など)のみである[8]

ミノフスキー粒子に電荷をかけることによって[注 8]、通常の立方格子状の原子モデルに生まれる特殊な力場[14]。これを利用して、さまざまなミノフスキー粒子応用技術が開発されている。

なお、通常の立方格子による「場」をIフィールドとする説もあるため[20][12]、応用技術の解説に混乱が生じている[注 9]。本記事では便宜上、後者を「Iフィールド(通常の立方格子)」と表記する。

∀ガンダム』ではMSの駆動方式として、内部から発生するIフィールドの梁(ビーム)を表面に張り巡らせ、ビームを制御することで機体を動かす「IFBD(Iフィールドビーム駆動)」と呼ばれる技術が登場する。
応用技術

ミノフスキー粒子を応用した軍事技術は、MAWS (Minovsky-theory Applied Weapon System: ミノフスキー理論応用兵器体系)とも呼ばれる[要出典]。また、従来の荷電粒子兵器 (PBW: Particle Beam Weapon) に対して MBW (Minofsky Beam Weapon) とも呼ばれるが、ビーム兵器ではない電波撹乱やミノフスキー・クラフトも含まれるとされる[20]
ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉

ほとんどのMSに搭載されている核融合炉。名称は『ガンダムセンチュリー』が初出(「ミノフスキー・イヨネスコ反応炉」と表記)だが[21]、『GUNDAM OFFICIALS』の表記に合わせた[22][12]。単に「熱核反応炉」あるいは「(熱)核融合炉」と呼ばれることが多い。なお、MSに核融合炉が搭載されているという設定は『機動戦士ガンダム』放送時に設定画とともに公開されたV作戦MSの「透視図(いわゆる内部図解のこと)」で明らかにされていた(「核融合エンジン」と表記)[17]

ヘリウム3重水素を燃料とする方式の熱核反応炉は、危険な放射性の残留物はほとんど発生しないものの、稼働中に炉心から莫大な量の放射線(おもにガンマ線)が発生し、これを遮蔽するためには非常に大規模な施設が必要であり、宇宙船が一定以上の小型化をできなかったのもこのためである[11]

Iフィールド(通常の立方格子)を圧縮すると、ミノフスキー粒子は圧縮度に応じて見かけの質量を増し、陽子または反陽子並みの重さとなる。この格子にヘリウム3と重水素のプラズマを注入すると、負に荷電したミノフスキー粒子がそれぞれの原子核の周りを電子のように周回する疑似原子が形成される。このとき、ミノフスキー粒子の重さは電子の200倍もあるため、周回半径もこれに応じて小さくなる。一方で、Iフィールドはここで生じた格子欠陥を急速に回復させるが、その際に擬似原子にもまだTフォースがはたらくため、弾き飛ばされた疑似原子が通れるのは、整列したミノフスキー粒子の隙間に当たるごく狭い領域に限定される。このため、ヘリウム3疑似原子と重水素疑似原子が衝突する確率が高くなる。この衝突の結果、一瞬だけヘリウム3と重水素からなる疑似分子が形成され、核と核の距離はさらに短くなり、クーロン障壁をも突破して融合・再分裂するとともに膨大なエネルギーを放出する[12]

以上の性質を応用して核融合の発生を容易にしたのが本熱核反応炉であり、爆発的なエネルギーを発する炉心を封じ込めるだけでなく、発生した放射線のエネルギーを超結晶相の立方格子体のエネルギーとして蓄積・放出することで、従来の熱核反応炉では不可能であったエネルギー転換の高効率化を実現し、はるかに大出力を得ることが可能となっている。しかも、本熱核反応炉は遮蔽設備も含めわずか数メートル四方しか占有しない[11]

MSにはZAS社が開発したZAS-X7がMS-04(プロトタイプザク)に初めて搭載される[25][注 10]。以降、本熱核反応炉は宇宙世紀0109年ロールアウトの初の小型MSヘビーガンまで長らく採用され続け[26]、その後は改良型に置き換わっている。なお、サイド3の一部の密閉型コロニーの人工太陽にも、大型の本熱核反応炉が用いられている[27][14]

プラズマの封じ込めに磁場などを利用する既存の方式と異なり、タキシングに要する時間も大幅に短縮され、炉内のプラズマを比較的容易に安定・継続させることが可能である。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:300 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef