本粒子は「粒子加速器」によって発生が可能とされ[8][注 5]、発生と同時に[6]距離の2乗に比例した速度で[14]拡散する[6]。一定の濃度で散布を続けると、発生器の周囲には濃いミノフスキー粒子帯が発生し、半径数十キロメートルは通信不可能となるが、百キロメートルを過ぎると粒子が高速で拡散するために影響は減る[14]。『ガンダム』劇中では、ホワイトベース(側面の円盤状の装置の外縁部に「ミノフスキー粒子発生装置」があるとされる[17])やムサイといった宇宙艦が本粒子を散布している。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}『機動戦士Vガンダム』や『ガンダム Gのレコンギスタ』では、単独のMSでも散布している描写が見られる[要出典]。
トレノフ・Y・ミノフスキー博士[注 6]によって存在が予測されるが、発表時には旧19世紀のエーテル理論の復活であるとして攻撃・黙殺される[8]。電気力・核力・重力といった「力」と空間を統一されたひとつのものとして扱う試みはアインシュタインの統一場理論でも部分的にしか説明できなかったが、博士は本粒子の存在を仮定することで実現し[8]、これと新しいゲージ理論によって大統一理論にひとつの決着を付けている[1]。
『サイバーコミックス』01掲載(のちに『ガンダムジェネレーション』1にも再掲載)の漫画「STAMPEDE ミノフスキー博士物語」(原作:高橋昌也、作画:沖一)によれば、アナハイム・エレクトロニクス社がミノフスキー博士の研究のスポンサーとなり、宇宙世紀0040年にミノフスキー・イヨネスコ型試製核融合炉を製作することで本粒子の発見に至るも、共同設計者であるイヨネスコがそのような粒子は一度も検出されなかったと証言し、博士は学会から「詐欺師」の汚名を着せられ永久追放される。しかし、直後にデギン・ザビの手引きによってサイド3に招聘されている。
サイド3では0045年に「ミノフスキー物理学会」が設立され[15]、0047年に改めてミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の開発が開始される[16]。0065年、同学会は熱核反応炉内における特殊電磁効果を発見するが、追試の結果は非公開とされる[18][注 7]。0070年3月にはジオン公国軍がミノフスキー効果の確証実験に成功、5月にはメガ粒子砲が完成、翌0071年には小型熱核反応炉の1号機が完成し、本粒子散布下における新型兵器の開発に着手する[15]。
ミノフスキー物理学は既存の物理学を大きく揺さぶり、「ミノフスキー・ショック」とも呼ばれ[16]、素粒子物理学にピリオドを打ったとまでいわれる[1]。これらはジオン公国の独占技術であったが[16]、戦争を防ぐため[20]0072年にミノフスキー博士が亡命し、地球連邦側にも渡ることとなる[21]。
なお、本粒子は可視光線には影響をおよぼさないため、散布下でも光学照準[2]やレーザー通信、赤外線探知器は使用可能である[3]。ただし戦闘濃度で散布すると赤外線がかなりカットされ、赤い色がやや見にくくなる場合があるとも報告されている[14]。また、一定の距離であれば熱反応を探知できるため、メガ粒子砲やミサイルのロケット噴射といった「高熱源体」は探知可能である[13]。
こうしてミノフスキー物理学は全面的に認められるが、一方で同物理学内部にも学説的な対立が発生する。代表的なものとしては[22]、宇宙を形作る粒子を光子とミノフスキー粒子の2つに統一し、本粒子は相転移した空間(M空間)に存在しており、通常空間からは本粒子の「影」を観測しているに過ぎないとされる。そしてM空間は、ある一定以上のエネルギー(M空間しきい値)が補給される限り維持される。M空間は数学的には10次元で書き表され、これの4次元解(通常空間でどう挙動するか)は虚数解を含んで多くあり、各応用技術を可能とする本粒子の挙動はこれら複数の解に対応している、というものがある[23]。ミノフスキー博士は次のステップとして光子とミノフスキー粒子の統一を試みたとされるが、経過は一年戦争によって失われたという[23]。 対ビーム・バリアーとしてのIフィールドは「Iフィールド・ジェネレーター」を参照。 『ガンダムセンチュリー』で設定されたが、名称および機能(メガ粒子の縮退など)のみである[8]。 ミノフスキー粒子に電荷をかけることによって[注 8]、通常の立方格子状の原子モデルに生まれる特殊な力場[14]。これを利用して、さまざまなミノフスキー粒子応用技術が開発されている。 なお、通常の立方格子による「場」をIフィールドとする説もあるため[20][12]、応用技術の解説に混乱が生じている[注 9]。
Iフィールド