1984年にそれまで本店を構えていた周囲一帯の土地を買い上げ、地上8階地下1階建の自社ビル・ミナミビルを建設。ミナミビルに開業した「ミナミ電気館秋葉原本店」は当時、単一店舗としては秋葉原で最大の売場面積を誇った[2]。
1980年代後半には、首都圏でのフランチャイズ店舗展開の強化を進める[3]一方で、松戸に家電とソフトの複合店を開店[4]するなど、積極的に事業拡大を行い、最盛期には秋葉原の本店以下、新宿、松戸、茨城県(勝田、石岡、日立、水戸)などに多店舗展開し、1991年11月期で110億円を売り上げるまでに成長した。
しかし、バブル崩壊による消費不振により売上が伸び悩み、秋葉原本店の家電売場を5階までに縮小。6、7階部分を使い輸入雑貨やギフト品、ブランドバッグなどの売場を設けるなど、非家電部門強化による打開策を試みた[5][6]。
1994年6月には亜土電子工業と業務提携し、「T-ZONEミナミ」として本店のパソコン売場を拡大[7]。当初はミナミ無線電機による運営だったが、同年末には規模を拡大して亜土電子工業による直営店舗となった[8]。
「T-ZONEミナミ」は後に「T・ZONE.秋葉原本店」に名を変え、営業当時はラオックスの「ザ・コンピュータ館」と並ぶ日本屈指のパソコンショップとしても知られたが、パソコン需要の低迷とT-ZONEの経営主体の迷走を受け、2002年5月31日に閉店。一般家電売場だった1、2階のみミナミムセン秋葉原本店としての営業を継続したが、同年9月9日をもって閉店した。
同年10月にはビル全体をラオックスに賃貸し、総合エンターテインメント店「アソビットシティ」が開店したが、ミナミ無線電機が投資ファンドにビルを売却した関係で1年半後の2004年4月に閉店し撤退、同年8月からはドン・キホーテ秋葉原店が入居している。現在では、ドン・キホーテのほかに東京レジャーランド秋葉原2号店・AKB48劇場も入居している。
なお、ミナミ無線電機の法人は2005年3月20日付で解散、2006年8月20日付で清算結了し、完全消滅している[9]。 創業一族である南学家はバブル以前から、ミナミ無線電機を中心にゴルフ場、スキー場、ホテル、レジャー施設などへ経営を多角化する一方、南学正夫
グループでの事業展開
現在では株式会社ミナックスが、ミナックスグループとして、スターホテルグループやゴルフ場などを手がけている。 株式会社ミオス種類株式会社
ミオス
市場情報非上場
本社所在地 日本
〒437-1407
静岡県掛川市小貫1357
本店所在地〒101-0021
東京都千代田区外神田1丁目15-2
法人番号7010001030105
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秋葉原にはかつて、ミナミ無線電機の創業者一族が経営する別の家電量販店「ミオス本館」(株式会社ミオス。旧社名:ミナミ電気株式会社)も存在していた。ミオスは1993年に閉店し秋葉原における家電量販事業から撤退、店舗跡はその後ソフマップの店舗を経て、現在はラムタラが入居している[注釈 1]。ミオスの経営母体は現在でも、掛川市にあるゴルフ場「ミオス菊川カントリークラブ」の経営元として現存している。
その他
ミナミ電気館時代は小林亜星、ザ・ミナミ時代は松本典子を起用したCMを関東ローカルで放映していた。
かつてミナミビル正面にピーターパンのからくり時計が設置されていた。設備の一部が現在も残されている[12]。
脚注[脚注の使い方]