ミドリシジミ
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アイノミドリシジミ Chrysozephyrus brillantinus : メスアカミドリシジミに酷似。翅裏が茶褐色。

いずれも高木になる樹木(特にブナ科)の新芽を食べる。成虫はその種の樹木の樹冠付近を飛び回り、低いところに出ることが少ない。したがって、その採集にはやたらと長い竿の捕虫網が必要になる。時には10 mもの竿を持ち出すコレクターもある。また、より新鮮な標本を手に入れようと、卵や幼虫を採集して飼育する場合もある。成虫のそれぞれの同定は難しく熟練が必要。
種の保全状況評価

日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている[9]。市街地付近の生息地は宅地造成などの開発による湿地の減少、林道開発などによるハンノキ林の伐採に伴い個体数は減少傾向にある[4][注釈 3]ゲンジボタルと共に里山の環境保全のシンボルとされている[4]。保全のためには多くが生息するハンノキ林がある湿地の環境保護が重要である[10]

絶滅危惧II類(VU) - 岐阜県[11]香川県[12]熊本県[10]大分県[13]

要保護生物(C) - 千葉県[注釈 4][14]

絶滅危惧種 - 奈良県[注釈 5]


準絶滅危惧(NT)- 埼玉県[6]神奈川県三重県[15]大阪府鳥取県[16]島根県[17]高知県

その他

要注目 - 栃木県[18]兵庫県[19]

情報不足 - 東京都区部[注釈 6][20]


脚注[脚注の使い方]
注釈^ ミドリシジミの雌の表翅の斑紋による識別のO、A、B、AB型は、人間の血液のABO式血液型とは遺伝形態が異なる。
^ 寒冷地ほど成虫の発生時期は遅い。
^ 各地域の出典詳細は注釈の下部を参照。
^ 千葉県の 要保護生物(C)は、環境省の絶滅危惧II類相当。
^ 奈良県の絶滅危惧種は、環境省の絶滅危惧II類相当。
^ 東京都ではハンノキ林の減少に伴い、絶滅危惧種となる可能性高いと留意されている。


各地域の出典詳細 - 本種の減少要因に対する出典は以下を参照[6][11][12][10][13][14][16][17][19]

出典^ a b c d e f 須田 (2012)、115頁
^ a b 猪又 (2006)、39頁
^ a b c d e f 猪又 (2006)、150頁
^ a b c d e f g h i 須田 (2012)、116-117頁
^ “ ⇒県のシンボル(鳥・木・花・蝶・魚)”. 埼玉県 (2010年3月19日). 2013年7月6日閲覧。
^ a b c “埼玉県レッドデータブック2008動物編” (PDF). 埼玉県. pp. 139 (2008年). 2010年7月3日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2013年7月5日閲覧。
^昆虫名称検索(昆虫学データベース)
^ “ ⇒ミドリシジミ族の系統”. 九州大学総合研究博物館. 2013年7月6日閲覧。
^ “ ⇒日本のレッドデータ検索システム「ミドリシジミ」”. (エンビジョン環境保全事務局). 2014年2月6日閲覧。 - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。
^ a b c “ ⇒改訂・熊本県の保護上重要な野生動植物?レッドデータブックくまもと2009?” (PDF). 熊本県. pp. 355 (2009年). 2013年7月6日閲覧。


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