グレゴリー・ニコテロは生物のデザインとメイクアップ、エヴェレット・ブレルは視覚効果スーパーバイザーを務めた。ニコテロは1980年代にダラボンが映画化を構想していた際にデザイン案をスケッチしていた。映画化が決定した際、ニコテロ、ブレル、ダラボンはカフェSFのミーティングで生物のデザインについて話した[8]。視覚効果スタジオは、ダラボンがギレルモ・デル・トロに『パンズ・ラビリンス』の視覚効果を作成したスタジオを聞いて勧められたために選ばれた。登場する生物たちは小説にも書かれているものがあるが、ダラボンは新しいものも作り上げようとした。
映画史とジャンル史に熟達していたニコテロは、類似したデザインを避けるという過去の生物デザインを見返した[15]。デザインが完成したとき、ニコテロとブレルはキャストたちに人形とそれらの目と口の機能を見せて教えた。人形は撮影中のモーションキャプチャ・ドットとして使われた[8]。 2007年10月18日にショウイースト映画祭でプレミア上映され、フランク・ダラボンには本作と『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』の功績と合わせてコダック賞が贈られた[16]。 日本ではブロードメディア・スタジオの配給で公開された。日本語字幕は松浦美奈が担当した。 アメリカ合衆国とカナダでは2007年11月21日に封切られ、累計2559万3755ドル、全世界では5728万9103ドルを売り上げている[1]。
公開
評価
Rotten Tomatoesでは141件のレビューで支持率は73%となっている[17]。
Metacriticでの加重平均値は29件のレビュで58/100となっている[18]。
映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第48位。
2013年にイギリスの『トータルフィルム
2016年にアメリカのWebサイト『Taste of Cinema』が公開した「心がつぶれそうになる傑作映画20本(20 Great Soul-Crushing Films That Are Worth Your Time)」では11位を獲得している[20]。
2021年2月16日にテレビ東京の午後のロードショー枠でお昼過ぎからテレビ放送されたが、「トラウマ映画」「鬱映画」としても名高い本作を昼のうちから放送したことでSNSの話題となった[21]。
脚注^ a b c d “The Mist (2007)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年6月19日閲覧。
^ Stax (2007年7月28日). ⇒“SDCC 07: Chatting in The Mist”. IGN. ⇒http://movies.ign.com/articles/808/808923p1.html 2007年11月19日閲覧。
^ a b c Michael Fleming (2006年10月18日). ⇒“'Mist' envelops Dimension”. Variety. ⇒http://www.variety.com/article/VR1117952204.html?categoryid=13&cs=1 2007年5月17日閲覧。
^ Patrick Z. McGavin (1994年10月4日). “LONG LIVE THE KING”. Chicago Tribune
^ “The Green Mile (1999)”. Internet Movie Database. 2007年5月17日閲覧。