1990年、州議会がミシシッピ川沿いとメキシコ湾岸でカジノを合法化したことは、州の経済を浮上させた。州内のギャンブル町としては、湾岸のベイセントルイス、ガルフポート、ビロクシや、川沿いのトゥニカ(その規模で国内第3位)、グリーンビル、ヴィックスバーグ、ナチェズがある。2005年8月にハリケーン・カトリーナに襲われる以前、ミシシッピ州は国内でネバダ州に次ぎ第2位のギャンブル州となり、その後にはニュージャージー州が続いた。ハリケーン・カトリーナで大きな被害を出した後は、推計1日50万米ドルの税収が失われた。2007年には全米で第3位になっていた[57]。連邦政府が認定したインディアン部族もその居留地でカジノを設立し、教育支援や経済発展の資金を生み出している。
2005年10月17日、州知事ヘイリー・バーバーがハンコック郡とハリソン郡の陸上(ただし川からは800フィート (240 m) 以内)にカジノを建設することを認める法案に署名した。唯一の例外はハリソン郡であり、アメリカ国道90号線の南側境界に建設できるとしている。
ミシシッピ州は個人所得税を徴収しており、税率は3%から5%、3段階の累進課税方式である。消費税率は7%である。テューペロではさらに2.5%が加算される[58]。従価税の評価のために課税資産は5つの分類に分けられている。
2007年8月30日、アメリカ合衆国国勢調査局報告書は、ミシシッピ州が国内最貧州であることを示していた。デルタ地帯の綿花農夫は大規模な機械化された農園を持っており、その幾つかは連邦政府の補助金を受けているが、その他の住人は、貧乏で、田舎の、土地もない労働者のままである。2002年から2005年、デルタのボリバー郡にいる農夫に与えられた連邦政府補助金12億米ドルのうち、5%が小農に与えられた。田園部開発に宛てられた金はほとんど無かった。小さな町は苦闘を続けている。10万人以上の住民が他所での職を求めてこの地域を離れた[59]。世帯当たり収入の中央値は34,473米ドルとなっていた[60]。
2010年1月時点での失業率は10.9%である[61]。 ミシシッピ州は財政的に保守的であり、メディケイド、福祉、給食券など社会保障費はカットされることが多く、受給資格の締め付けがあり、厳密な雇用条件が課されており、他州と比べて税収に対する消費率は2番目に高い。2005年、連邦補助金という形で税金1ドルに対し2.02米ドルを受け取ったことになった。この率は全米で2番目に高く、1995年では1.54米ドルで第3位だったことと比べても上昇している[62]。ただしこの数字は、この年がハリケーン・カトリーナに襲われた年であり、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁から多額の援助が入ったので、ある程度割り引く必要がある。 連邦補助金の使途は、キャンプ・シェルビー、ジョン・C・ステニス宇宙センター、メリディアン海軍航空基地、コロンビア空軍基地、キースラー空軍基地など大型連邦施設に使われるものである。これら施設はハリケーン・カトリーナに襲われた地域にある。 州内にはジャクソン・エヴァース国際空港とガルフポート・ビロクシ国際空港の2つの国際空港がある。 2011年3月、全米ゴミ処理スコアカードで、ルイジアナ州とケンタッキー州に次いで悪い方から3番目にランクされた。州全体で道路など公共の場所の清浄さやゴミ処理の効率が評価されたものである[63]。 州内には9本の州間高速道路が通っている。 またアメリカ国道も14本が通っている このほかにミシシッピ州道の体系がある ⇒Mississippi Department of Transportation。
連邦補助金と使途
交通州間高速道路59号線
空港
道路
州間高速道路10号線
州間高速道路20号線
州間高速道路22号線
州間高速道路55号線
州間高速道路59号線
州間高速道路69号線
州間高速道路110号線
州間高速道路220号線
州間高速道路269号線
アメリカ国道11号線
アメリカ国道45号線
アメリカ国道49号線
アメリカ国道51号線
アメリカ国道61号線
アメリカ国道72号線
アメリカ国道78号線
アメリカ国道80号線
アメリカ国道82号線
アメリカ国道84号線
アメリカ国道90号線
アメリカ国道98号線
アメリカ国道278号線
アメリカ国道425号線
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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