ミシシッピ州
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イギリス系やスコットランド系の州民の多くは、18世紀後半から北アメリカに来て長くなっているので、単にアメリカ人と回答したものとしている[28][29]。1980年の国勢調査で、総人口1,946,775人の内、656,371人がイギリス系と申告し、構成比は38%になっていた[30]

フランス系クレオール人は、メキシコ湾岸のハンコック郡で大きな構成比を占めている。アフリカ系アメリカ人、ネショバ郡に多いチョクトー族、中国系アメリカ人はほとんどが州内で生まれた者である。

中国人の中には1870年代と19世紀末にキューバから年季奉公者として連れてこられた者がいるが、大多数は1910年から1930年に掛けて、中国から直接州内に労働者として入ってきた。農園主はまず小作人として中国人を雇ったが、大半は間もなくその職を離れた。多くの者はデルタ地帯の町で商人、特に食料雑貨商となった[31]。小さな町が衰退すると、都市に移動するか、州を離れた。
十代の出産

州内で十代の出産が問題になっている。最近のデータでは国内でも十代の出産率が最も高くなっており、国内平均よりも60%高い[32][33]。州内で十代の出産を防止し減らすために、特別のタスクフォースが作られ活動している[34]
宗教

ミシシッピ州民の信仰する宗教はメソジストおよびペンテコステ派と共に、特にバプテスト教会 (南部バプテスト、ミッショナリー・バプテストなど)である、主として福音主義のプロテスタント宗派から成る。ローマ・カトリック信徒は主として都市部内およびメキシコ湾岸で見られ、ごく少数のユダヤ教信徒も主として都市部に集中している。

ミシシッピ州の住民の現在の宗教宗派別構成は以下の通りである:

キリスト教 – 92%

プロテスタント – 86%

バプテスト – 58%

メソジスト – 10%

ペンテコステ派 – 3%

長老派教会 – 2%

他のプロテスタント – 13%


ローマ・カトリック – 5%

他のキリスト教 – 1%


他の宗教 – 1%

無宗教 – 7%

17世紀にフランスやスペインの統治下で、ヨーロッパ人の幾らかはローマ・カトリック教徒だった。1815年以降綿花の文化が発展すると、毎年数多いイギリス系アメリカ人が入ってきており、その大半は南部州のプロテスタントだった。このために特にメソジスト、長老派教会、バプテストなどプロテスタント系教会が急速に成長した[35]

18世紀末と19世紀初期の大覚醒時代には、女性や黒人を含む社会のあらゆる階層に手を伸ばすことで、「普通の人々」を惹き付けた。奴隷や解放黒人はメソジスト教会やバプテスト教会で歓迎された。1800年以前、バージニア州、ケンタッキー州、サウスカロライナ州、ジョージア州で独立系黒人バプテスト教会が設立され、後にはミシシッピ州でも作られていった。

南北戦争後、南部はバイブル・ベルトと呼ばれ、宗教の影響力が増した。解放奴隷は自分達の教会を作るために、白人の教会から身を引いた。黒人の大半が南部バプテスト教会を離れ、1895年には多くの黒人バプテスト同盟や、黒人教会の全国バプテスト協議会を設立した。彼等は白人の監督から独立することを望んだ。さらにフィラデルフィアで設立されたアフリカン・メソジスト・エピスコパル教会や、ニューヨーク市で設立されたアフリカン・メソジスト・エピスコパル・ザイオン教会が戦後には南部に宣教師を派遣した。彼等は急速に何十万人もの改宗者を集め、南部中に新しい教会を設立した。南部の会派は独自の影響力を元の会派にも行使した[36][37]

1900年までに特に町で多くの白人牧師が社会的福音運動に参加し、キリスト教の倫理を当時の社会と経済の需要に合わせようとした。多くの者が強力に禁酒運動を支持し、それが多くの罪からの救済を助けると考えた[38]

アフリカ系アメリカ人バプテスト教会は白人のバプテスト教会の2倍もの信徒を抱えるほど成長した。アフリカ系アメリカ人は1930年代の世界恐慌や1940年代の第二次世界大戦の時代を通じて、社会的な平等を要求した。アメリカの公民権運動は宗教に多くを根ざしており、教会の強い社会がその活動に自発性と道徳的な目的を与えた。法的な差別すなわちジム・クロウ法の終わりにより、幾つかの教会は再統合されたが、大半は今日でも人種の壁が残ったままである[39]ハッティズバーグのように多様化が進んだ社会では、幾つかの教会が多人種の会派となっている[20]。1970年代から、原理主義の保守的な教会が急速に成長し、白人の間に政治的に保守の傾向を助長している[35]

2012年時点で、州民の59%は自分を「大変宗教的」と見なしており、国内でも最も宗教色の強い州だと広く認められている[40]。2000年時点で南部バプテスト連盟には916,440人の信徒がおり、州内最大の宗派となっている。続いてユナイテッド・メソジスト教会の240,576人、ローマ・カトリック教会の115,760人となっている[41]。キリスト教以外ではイスラム教3,900人、ユダヤ教1,400人、バハイ教811人となっていた[41]
健康

健康管理システムの効率を上げるための非営利機関であるコモンウェルス・ファンドに拠れば、ミシシッピ州は健康管理について50州の中で最下位である[42]。3年間続けて州民の30%以上が肥満と判定された。2006年の調査では子供達の22.8%が肥満だった。


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