2013年以降、マーベルはテレビドラマでもMCUを拡大していく。2013年にはスピンオフ作品である『エージェント・オブ・シールド』をABCのネットワーク放送で初めて開始し、2015年には『デアデビル』をNetflixで、2017年に『ランナウェイズ』をhuluでストリーミングし、2018年には米ケーブルテレビ局フリーフォームで『クローク&ダガー』を放送した。また、ウォルト・ディズニー・カンパニーが2019年11月12日(日本では2020年6月)に全米でサービスを開始する動画ストリーミングサービス「Disney+」でMCUシリーズのドラマの製作・配信が発表されている。これまでのテレビドラマシリーズは映画シリーズと世界観や出演者は共有しているものの、映画シリーズの外伝にあたるため、ストーリー上の直接の繋がりは薄く、映画のストーリーがドラマに与える影響はあっても、ドラマのストーリーが映画に与える影響はほとんど無かった。しかし、この「Disney+」のテレビドラマシリーズは映画と同じマーベル・スタジオ(これまではマーベル・テレビジョン)が製作し、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は「(Disney+のドラマは)現在のMCU、過去のMCU、そして未来のMCUへと完全に織り込まれる」、「(映画とドラマ)それぞれの作品はお互いに絡み合っていくことになります」と明言している。
映画やテレビシリーズのサウンドトラック・アルバムは、劇中で使用された音楽を含め、全てのシリーズ毎にコンピレーション・アルバムとしてリリースされている。
また、MCUにはマーベル・コミックスが発行した提携作品も含まれており、マーベル・スタジオは偽のニュース番組『WHIH Newsfront』を使用して、一連のビデオ短編映画シリーズ「マーベル・ワンショット」とその作品群における世界のためのバイラル・マーケティングキャンペーンを制作した。
公開・配信順で挙げると、以下の映画・ドラマ・アニメが同一の世界観を舞台としており、当シリーズの本編に該当する。公開日は北米公開日。なお、日本での公開順は最初期の2作(『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』)が入れ替わっている。
★はDisney+で配信されるドラマ&アニメ&スペシャルプレゼンテーション作品。英字タイトルは原題であり、邦題がまだ発表されていない。
フェーズ1 - 3:インフィニティ・サーガ
フェーズ1
『アイアンマン』(2008年5月2日公開)
『インクレディブル・ハルク』(2008年6月13日公開)
『アイアンマン2』(2010年5月7日公開)
『マイティ・ソー』(2011年5月6日公開)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年7月22日公開)
『アベンジャーズ』(2012年5月4日公開)
フェーズ2
『アイアンマン3』(2013年5月3日公開)
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年11月8日公開)
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年4月4日公開)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年8月1日公開)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年5月1日公開)
『アントマン』(2015年7月17日公開)
フェーズ3
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年5月6日公開)
『ドクター・ストレンジ』(2016年11月4日公開)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年5月5日公開)
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年7月7日公開)
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年11月3日公開)