マーベル・コミック
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1977年6月[13][14]東映アメリカ出版社・ケイデンス・パブリッシングとキャラクターに関するライセンス契約を結び[13][14]、同社の事業部門である米コミックス誌界の大手、マーベル・コミックス・グループ(Marvel Comics Group、略称:MCG)が発行するコミック誌のキャラクター全ての劇画権、出版権などを獲得した[13]。1978年5月15日に[15]東映本社で、マーベル・コミックス・グループと東映が業務提携すると発表され[15][16][17]、マーベル・コミックスが所有するスパイダーマンキャプテン・アメリカファンタスティック4ハルク等々多数の人気スーパーヒーロー・キャラクターの日本に於ける商品化[17]、テレビ番組の制作[17]出版遊園地及び劇場などでの実演等のマーチャンダイズを行い[15][17]、東映が所有するマジンガーZゲッターロボなどの人気キャラクターをマーベルを通してアメリカを始め世界各国に売り込む相互乗り入れ事業を行うと発表した[17]

1980年にマーベル・コミックス・グループがフィルム業界進出を狙い新たに「マーベル・プロダクション(Marvel Productions)」を設立したため[14][18]、東映は業務提携を強化することになり[14][18]、同年7月10日、東映本社で、同グループ社長・ジェームス・ゴードン、岡田茂東映社長、今田智憲東映動画社長による共同記者会見を行い[18]、同社と出版、キャラクター商品などの提携の他[18]、この提携で両社は共同でテレビ、劇場用アニメーションの企画・製作・販売を強化するとし[18]、製作に関しては岡田社長が「世界的に評価の高い東映動画が一手に引き受ける契約をした」と話した[14][18]。販売に関してはアメリカの三大ネットワークを始め、双方のルートを通じて、アメリカはマーベル、日本及び東南アジアは東映で、ヨーロッパは共同で世界のマーケットへ進出を企図した[注 2][注 3][14][18]

こうした提携を受け、1978年から1981年にかけて、『スパイダーマン』の実写化(スパイダーマン)やスーパー戦隊シリーズなどの作品に携わった[15]スタン・リーは東映の『スパイダーマン』を絶賛している[15]。1980年には、マーベルの怪奇コミックス「The Tomb of Dracula」を原作として東映動画が制作したテレビアニメ特番『闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ』が放送されている。一方、米国においてはマーベル・コミックスが『惑星ロボ ダンガードA』、『超電磁ロボ コン・バトラーV』などの主役ロボットが宇宙で活躍するコミックス『ショーグン・ウォリアーズ(Shogun Warriors)』を刊行している。

当時のほとんどの作品には「c(テレビ局名)・MCG・東映」と著作権表記されていたが、現在では版権切れに伴って表記が消えている。

この提携契約終了後はほとんど縁がなかったマーベルと東映だが、2014年から放送開始となるマーベルの日本ローカライズアニメ作品『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』は東映アニメーションが制作することになった[注 4]
MCG提携による東映作品

スパイダーマン(1978年、東京12チャンネル

バトルフィーバーJ(1979年、テレビ朝日系)

電子戦隊デンジマン(1980年、テレビ朝日系)

闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ(1980年8月19日、テレビ朝日系)

太陽戦隊サンバルカン(1981年、テレビ朝日系)

MARVEL提携による東映アニメーション作品

ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ(2014年、テレビ東京系)

マーベル75年の軌跡 コミックからカルチャーへ!

『マーベル75年の軌跡 コミックからカルチャーへ!』(原題:MARVEL75YEARS FROM PULP TO POP!)は、アメリカ合衆国のドキュメンタリー作品[22]。マーベル誕生75周年を記念して制作された[22]。映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にシャロン・カーター / ケイト / エージェント13役で出演したエミリー・ヴァンキャンプによるホストのもと、マーベル関係者へのインタビューを通じて歴史をたどっていく[22]

日本では映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の日本公開を記念し、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン公開記念 マーベル75年の軌跡 コミックからカルチャーへ!』のタイトルでDlifeにて2015年7月5日 22:00 - 23:00(JST)に放送された[22]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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