そのためグッドマンは、ホラーやウェスタン、ユーモア、動物もの、冒険活劇、モンスター、犯罪、戦争ものなどにジャンルを拡大した。さらにジャングルもの、恋愛ストーリー、スパイもの、中世や聖書がテーマのコミックもあった。
グッドマンは1951年より、自分が持っていた新聞販売流通会社「アトラス・ニュース(Atlas News Company)」の地球の形のロゴの使用を開始した。アトラスの戦略は、当時新しいものを生み出すと言うより、テレビや映画などで既に人気となっていたウェスタンやドライブインシアターで流行ったモンスターもの、「ECコミック」など競合誌からもヒントを得ていた[5]。
1947年に「アトラス・コミックス(Atlas Comics)」と名を変えた。 1961年に現在の「マーベル・コミックス」となる[3]。競合誌の「DCコミックス」とともに、アメリカン・コミックを代表する著名なスーパーヒーローのほとんどを生み出した[6]。 1982年には、日本の漫画「AKIRA」の原版を反転しカラー化して出版している[7]。1984年には、タカラ(現:タカラトミー)のおもちゃを基にアニメよりも先行で作られたトランスフォーマーが大ヒットを記録、1992年には、アメコミ界初のゲイのヒーローが登場する作品の連載も始めた[8]。 1980年代後半から徐々に経営が悪化し、一時はマイケル・ジャクソンが買収に乗り出したこともあったが[9]、1997年に倒産し、「マーベル・エンターテインメント」として再稼働するも振るわず、2009年にウォルト・ディズニー・カンパニーに買収された。 2009年8月31日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは、40億ドルでマーベル・エンターテインメントを買収し、マーベル株主に対し、1株当たり30ドルとディズニー株0.745株を支払うことにした[10]。株主投票は2009年12月31日におこなわれ、数時間で[11]買収が決まった[12]。
マーベル・コミックス
ウォルト・ディズニー・カンパニーによる買収
代表的な出版作品
スパイダーマン(Spider-Man)
キャプテン・アメリカ(Captain America)
ハルク(Hulk)
パニッシャー(Punisher)
ファンタスティック・フォー(Fantastic Four)
シルバーサーファー(Silver Surfer)
ドクター・ストレンジ(Doctor Strange)
アイアンマン(Iron Man)
マイティ・ソー(Thor)