古くはNystromが、アパレル分野でのマーチャンダイジングの定義を行い、「マーチャンダイジングとは、注意深い計画、優れたスタイリングと生産、または選択と仕入、及び効果的販売」としたという(1932年)[11]。
全米マーケティング協会(AMA)の定義は以下のように改訂、変遷してきている[6]という。1948年 「適切な商品やサービスを、適正な場所、時期、数量、価格によって、顧客に提供するための計画、活動」1960年 「企業のマーケティング目標を達成するために特定の商品、サービスを最も役に立つ場所と時期と価格で、数量を扱うことに関し計画し管理すること」2008年現在 「インストア・ディスプレイを展開するメーカーの販促活動、および、小売業における商品(アイテム)と商品ラインの明確化」
しかも現在AMAではマーチャンダイジングを、小売業だけでなく製造業にも適用される活動であり、小売業では売場のアイテムレベルと店舗のラインレベルの複数のレベルがある、としているという。
ビジュアル・マーチャンダイジング
店舗、商品演出において、マーチャンダイジングを視覚的に訴求しようとする手法を特に「ビジュアル・マーチャンダイジング」(略称:VMD=visual merchandising)という。商品陳列の視覚効果を狙ったビジュアルプレゼンテーションはその一要素であるが、VMDはより幅広い内容と活動を含んでいる。店舗の統一コンセプトに基づき、品揃えや店舗デザイン、プロモーション、陳列方法などを連動させ、客の視点にたった見やすく買いやすい売り場を総合的に作っていくことが目標となる[12]。 流通・小売業等の企業においてはマーチャンダイジングを主要業務とし、商品の開発から販売戦略などを一貫して行う人がいる場合があり、ひとつの職種として成立している。マーチャンダイジングを担当する人は一般に「マーチャンダイザー」と呼ばれる。[13]
職業
関連項目
店頭プロモーション
サービス・マーチャンダイザー
ラックジョバー(英語版)
カテゴリーベンダー
インストアマーチャンダイジング
出典^ 広辞苑
^ 大辞林
^ 『衣料品MD(マーチャンダイジング)の成功方程式』他
^ 大辞林
^ 宮副謙司,2008年,「マーチャンダイジングの捉え方について」(東京大学COEものづくり経営研究センター MMMRC Discussion Paper No.193, p.1
^ a b 宮副謙司、同論文 p.1
^ 宮副謙司、同論文 p.7
^ 『小売業「超POSマーチャンダイジング革命」の具体策―価格破壊時代に勝残る』
^ 関連書:村上 豊道『ヨーカ堂グループのマーチャンダイジング革命―効率売り場で高利益を生み出す「戦略型MD」導入の実際』ぱる出版、1998
^ 小山周三『現代の百貨店』日本経済新聞社、2001年
^ a b 宮副謙司、同論文 p.4
^ 朝日新聞社. “コトバンク/ビジュアル・マーチャンダイジング”. 2013年4月28日閲覧。
^ “マーチャンダイザーってどんな仕事?”. 2023年4月16日閲覧。
関連書
田島義博 『マーチャンダイジングの知識 』日経文庫
外部リンク
MD-NEXT
マーチャンダイジングの解説
マーチャンダイジングの基礎
典拠管理データベース: 国立図書館
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