『マーズ・アタック!』(Mars Attacks!)は、1996年のアメリカ映画。ティム・バートン監督のSFコメディ。1962年にアメリカのトップス社から発売されたトレーディングカード「マーズ・アタック」(en)が原案。 火星人来襲に大わらわする地球人たちをコミカルに描く。B級映画へのオマージュを感じさせる作品だが、大統領と詐欺師の2役を演じるジャック・ニコルソンをはじめ、出演陣は非常に豪華である。 謎の円盤型飛行物体が地球に飛来し、センセーションを巻き起こす。テレビジャックにより地球にコンタクトを取ってきた「ミドリ人」と名乗る異星人は、むき出しの巨大な脳に大きな目、骸骨のような口元の奇怪な緑色の生物だった。 見栄ばかりを気にするアメリカ大統領デイルは、政権内が和平派と戦争派に主張が分かれる中、火星人を大々的なセレモニーで歓迎することにする。大統領の周囲は、ヒステリーな妻マーシャ、シニカルな大統領の娘タフィにお調子者の広報官ジェリー、楽観的なケスラー教授、ベトナム以来の鬼将軍デッカーという面々だった。 人類史上初の異星人とのコンタクトに世界中が沸き立った。ラスベガスでカジノを経営する不動産王ランドはビジネスのチャンスと大喜び、家庭の不和から酒びたりだった妻のバーバラは火星人を崇拝する怪しげなセミナーに通い始める。カジノで働く元チャンピオンボクサーのバイロンは、離婚した妻と子供達と久々に会えるのを楽しみにしていた。トレーラーハウスに住む貧乏なノリス家では長男が兵役に就き、火星人を倒すと吼えている。穏やかな次男リッチーは認知症のおばあちゃん以外の家族からつまはじきにされていた。テレビキャスターのナタリーは、インタビュー相手のケスラー教授といい感じになり、恋人のジェイソンは気が気ではない。 着陸した火星人大使と地球側代表のコンタクトは穏やかに行われたかに見えたが、観衆の一人が平和のシンボルのつもりで放した鳩が飛んできたことから激変する。火星人大使が鳩を即座に撃ち殺したかと思うと、火星人たちは軍隊を含むセレモニー会場のほぼ全員を光線銃で焼き殺してしまう。登場人物たちが大混乱の中で次々と滑稽で無残な最期を遂げていく。切り札である核兵器は火星人たちには効果が無く、大統領も火星人との握手で死に、旗台にされる。 子供の悪ふざけのような残虐行為を繰り返す火星人たち。ラスベガスも襲われる。トム・ジョーンズとバーバラたちはセスナで何とか逃げ出すが、彼らが地上に見たものは、離陸を助けるために素手で立ち向かって火星人大使を倒したものの、他の火星人たちに取り巻かれたバイロンの姿だった。 だが、人類は救われた。食い止めたのは、ノリス家のおばあちゃんと孫のリッチーの二人だった。火星人の弱点は、1951年のウェスタンソング「インディアン・ラブ・コール
概説
あらすじ
おばあちゃんとリッチーは、政権関係者の中でただ一人生き残ったタフィから名誉勲章を贈られる。辛くも生還したバイロンは、妻と子供達との関係をやり直すことを決意し、家族の元へ帰還。そしてバーバラたちは、タホ湖に墜落した数多くの宇宙船を目にするのだった。 役名俳優日本語吹替
キャスト
ソフト版テレビ東京版
ジェームズ・デイル大統領
アート・ランド(二役)ジャック・ニコルソン壤晴彦瑳川哲朗
マーシャ・デイルグレン・クローズ吉田理保子藤田淑子
バーバラ・ランドアネット・ベニング佐々木優子
ドナルド・ケスラー教授ピアース・ブロスナン森功至小杉十郎太
ギャンブラーダニー・デヴィート樋浦勉青野武
ジェリー・ロス広報官マーティン・ショート宮本充堀内賢雄
ナタリー・レイクサラ・ジェシカ・パーカー雨蘭咲木子井上喜久子
ジェーソン・ストーンマイケル・J・フォックス水島裕森川智之
デッカー将軍ロッド・スタイガー樋浦勉富田耕生
トム・ジョーンズ石原慎一池田勝