以下は邦訳のある作品の一部。2010年までに邦訳が出版されているフィクション作品は、『オリクスとクレイク』の「訳者あとがき」に列挙されている。ノンフィクションを含めて60点以上にのぼる全著書は英語版ウィキペディアの記事を参照。
ダンシング・ガールズ―マーガレット・アトウッド短編集 Dancing Girls: And Other Stories (1989年、白水社)
侍女の物語 The Handmaid's Tale (1990年、新潮社) - カナダ総督文学賞受賞作。のちハヤカワ文庫で再刊。文庫版は訳注などが追加されている。
スザナ・ムーディーの日記 マーガレット・アトウッド詩集 The Journals of Susanna Moodie (1992年、国文社)
青ひげの卵 Bluebeard's Egg (1993年、筑摩書房 / 2022年、ちくま文庫)
浮かびあがる ウィメンズブックス Surfacing (1993年、新水社)
サバィバル 現代カナダ文学入門 Survival (1995年、御茶の水書房)
食べられる女 The Edible Woman (1996年、新潮社)
寝盗る女(上・下) The Robber Bride (2001年、彩流社)
闇の殺人ゲーム -短編小説と散文詩 Murder in the Dark (2002年、北星堂書店)
昏き目の暗殺者 The Blind Assasin (2005年、早川書房 / 2019年、ハヤカワ文庫) - 2000年のブッカー賞、2001年のハメット賞(国際推理作家協会北アメリカ支部主催)受賞作。
カンバセーション アトウッドの文学作法 Conversations (2005年、松籟社)
ほんとうの物語 True Stories (2005年、大阪教育図書)
良い骨たち+簡單な殺人 Good Bones and Simple Murders (2005年、北星堂書店)
ペネロピアド The Penelopiad (2005年、角川書店)
またの名をグレイス(上・下) Alias Grace (2008年、岩波書店 / 2018年、岩波現代文庫)- 三部作
オリクスとクレイク Oryx and Crake (2010年、早川書房)- 2003年のブッカー賞最終候補作およびカナダ総督文学賞最終候補作。
2009年発表のThe Year of the Flood(『洪水の年』)、2013年発表のMaddAddam(『マッドアダム』)とあわせてマッドアダム三部作を構成する。
死者との交渉 作家と著作 Negotiating with the Dead (2011年、英光社)
負債と報い 豊かさの影 Payback : Debt and the Shadow Side of Wealth (2012年、岩波書店) - 文明批評。
キャッツアイ Cat's Eye (2016年、開文社出版)
テント The Tent (2017年、英光社)
洪水の年(上・下) The Year of the Flood (2018年、岩波書店)
サークル・ゲーム The Circle Game (2020年、彩流社)
語りなおしシェイクスピア1 テンペスト 獄中シェイクスピア劇団 Hag-Seed (2020年、集英社)
誓願 The Testaments (2020年、早川書房 / 2023年、ハヤカワ文庫)- 2019年のブッカー賞受賞作。
パワー・ポリティクス Power Politics (2022年、彩流社)
マッドアダム(上・下) MaddAddam (2024年、岩波書店)
備考
1986年にニューヨークで開かれた国際作家会議では、女性パネリストが極端に少ないことをめぐって委員長のノーマン・メイラーと壮絶な舌戦を繰り広げ、マスコミを大いに賑わした。
バードウォッチングの愛好家であり、環境保護の分野でも活動している。自身のウェブサイトには、自著の出版に際しての環境負荷軽減策や、野鳥保護のために個人でできる具体策が列挙されている。[1]
脚注[脚注の使い方]