後のプログレッシブ・メタルにも似た、プログレッシブ・ロックの重厚長大な展開とブラックサバスなどのHR/HM的構成の両者を取り入れたサウンドが特徴。後期はモーグ・シンセサイザーを大きくフィーチャーし、一部の楽曲ではクラウト・ロック風のシークエンスパートも存在する。
また当時のプログレが積極的に行っていた即興演奏の類は行っていない。これについて平沢は「田中が即興演奏を嫌ったから」と発言しており、田中自身も「即興で何かやるという発想はないので」と後年語っている。 現在は平沢進のケイオスユニオン社が運営する、『テスラカイト・オンラインショップ』にて「unreleased materials」のVol.1、Vol.2の再販版が限定販売されている[3][4]。 出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2021年12月)
エピソード
結成時より「パート不問」の伝統がある。オリジナルメンバーは田井中以外全員ギタリストであり、初日のギターバトルで配置替えされた。この伝統はP-MODELにも引き継がれている。
関は平沢と出会った時点ではキャロルのファンでありプログレなど全く知らなかったが、平沢がロック喫茶でピンク・フロイドの「原子心母」を聴かせ洗脳した。彼もギタリストだった。
阿久津の加入と同時期に新●月が結成されており、阿久津を介してバンドぐるみで多く交流を持っていた。
マンドレイク時代の機材は紫や金で塗られていたが、P-MODELに移行する際に全て黄色やピンクなどのカラーリングを施されている。P-MODELが結成直後から売れ出したことに対して平沢は「楽器をピンクに塗っただけでこのザマかと」と発言している。
メンバー
初期
安部文泰:Vocal, Violin
平沢進:Guitar
田中靖美:Bass
田井中貞利:Drums
中期
平沢進:Vocal, Guitar
田中靖美:Keyboards
関弘美:Bass
田井中貞利:Drums
後期
平沢進:Vocal, Guitar
田中靖美:Keyboards
阿久津徹:Bass
田井中貞利:Drums
作品
アルバム
飾り窓の出来事 (1985年)飾り窓の出来事パート1 / 飾り窓の出来事パート2インディーズレーベルから発売されたブートレグ盤。1978年に吉祥寺・DACスタジオ801にて行われたライブの音源から抜粋されている。
unreleased materials vol.1 (1997年3月25日、2006年2月2日再発)飾り窓の出来事 / 終末の果実 / 犯された宮殿 / 錯乱の扉
unreleased materials vol.2 (1997年5月21日、2006年2月2日再発)Mandragora / Tales from pornographic ocean / 流れの果てに / いりよう蜂の誘惑
参加作品
SYNTHETIC SPACE 恐るべき頭脳集団 (Various Artists 1978年) 平沢作曲の「いりよう蜂の誘惑」収録
No Warning (The Bach Revolution 1978年)平沢、田中がレコーディング参加
Synthesizer Study (The Bach Revolution 1978年)後期メンバー全員がレコーディング参加
ロック&キーボード'79シンセサイザー附録レコード (バッハ・リヴォリューション&平沢進 1978年)エイプリル出版『ロック&キーボード'79』付録、平沢作曲の「ダミーの策略」収録
PRO-WRESTLING SUPER FIGHTER'S THEMES (Various Artists 1979年)平沢と田中が演奏した「吹けよ風、呼べよ嵐」、「チャイニーズ・カン・フー」収録
主な未発表曲
飾り窓の出来事パート1
インストゥルメンタル。2分強のものと5分強のものがある(違いは、中間部のキーボードソロの有無)。unreleased materials vol.1収録の飾り窓の出来事は本来パート2だった。「パート1」とはあるが「パート2」と密接な関係にあるわけではなく、ライブでも、それぞれ独立した曲として演奏されている。1985年にはインディーズから1978年録音のブートレグとして「飾り窓の出来事パート1 / パート2」が発売された。
夜になったら
ライナーノーツにのみ記述のあるバラード調の曲。平沢に失敗作と見なされ公開の許可が下りなかった。
錯乱の扉(日本語バージョン)
平沢がヴォーカルも兼任するようになってから制作された。主要な歌詞が日本語化され(ただしほぼ聞き取れない)、アレンジも変更されている。
奇妙なタマゴ
P-MODELとなった後、他の楽曲は「IN A MODEL ROOM」に収録されるのに対して、1981年に「Lesson1000」と名前を変えて一度だけ演奏された。その後、大幅にリアレンジされ「SCUBA」に収録された。
異邦人
後期に制作された楽曲。ハードすぎるとして1stでの収録を見送られ、2度のリアレンジを経てP-MODELのセカンド・アルバムLANDSALEに収録された。2nd収録のヴァージョンとはヴォーカル・パートのメロディが大きく異なる。
美術館で会った人だろ
Health Angel
ルームランナー
子供たちどうも
偉大なる頭脳
ホワイト・シガレット
これら全て後期に制作された楽曲。リアレンジされてP-MODELのファースト・アルバムIN A MODEL ROOMに収録された。「偉大なる頭脳」は「錯乱の扉」のイントロ部分のアレンジ。
書籍
錯乱の扉1・2(1997年3月25日、5月21日)「unreleased materials」通販特典。当時の回顧録とインタビューを収録。回顧録部分は再発盤ブックレットにも収録されている。
音源販売
参考文献
『錯乱の扉1・2』(1997年)
『音楽産業廃棄物』(1999、2005、2010年)
脚注^ 平沢は後に、当初は「本気で嫌だった」と語っている。
^ ちなみにこの3人の客のうちのひとりが、後にP-MODELの初代ベーシストとなる秋山勝彦であった
^ “マンドレイク/アンリリースト・マテリアルズ Vol.1MANDRAKE /unreleased materials volume one ? 平沢進・公式サイト|information
^ “マンドレイク/アンリリースト・マテリアルズ Vol.2MANDRAKE/unreleased materials volume two ? 平沢進・公式サイト|information
表
話
編
オリジナル
時空の水
サイエンスの幽霊
Virtual Rabbit
AURORA
Sim City
SIREN
救済の技法
賢者のプロペラ
BLUE LIMBO
白虎野
点呼する惑星
現象の花の秘密
ホログラムを登る男