この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
出典検索?: "マルチロール機"
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2018年1月)
Su-30
マルチロール機(マルチロールき、英語: Multirole combat aircraft、略MRCA)とは、装備を変更することで制空戦闘、各種攻撃任務、偵察などの任務を実施できる戦闘機[1]。マルチロールファイター(多用途戦闘機)とも呼ばれる。 戦闘機以外でも機種の統合による多用途化が進んでいる。艦載できる機数が限定される航空母艦では、任務が重複する機種を統一することが求められていた。第二次世界大戦後期にはAD スカイレイダー、流星、銀河など急降下爆撃機が可能な攻撃機と雷撃機を兼用する機体が開発されている。 対潜哨戒機は当初対潜戦用だったが、機材の発達により対水上艦任務、海洋監視、捜索救難支援などを兼務するようになり、単に哨戒機と呼ばれるようになっている。また魚雷や対艦ミサイル、対地ミサイルの運用も可能であるため、攻撃機・雷撃機としての側面も持つ。 空中給油機は輸送機や旅客機ベースであることが多く、空中給油装備を人員や貨物を載せる装備に変更すれば輸送機として利用できる機種がある(KC-767など)。観測機・偵察機・連絡機は任務の一部が重複するため、汎用機・多目的機・多用途機と呼ばれたり、名称は変えずに各任務に使い回されている。 軍隊が航空機を利用し始めた時代には主な任務は偵察であったが、同時に別な飛行場に書類などの軽貨物を運ぶ(郵便機)、上空からレンガや手榴弾を落とす(爆撃機)、拳銃などで敵の航空機を攻撃する(戦闘機)など、パイロットの判断や部隊からの要請で複数の任務を行っていた。 固定銃を備えたモラーヌ・ソルニエ Lの登場により、航空機との空対空戦闘を主任務とする戦闘機として特化されるようになった。 マルチロール機は第二次世界大戦時に活躍した戦闘爆撃機をルーツとする。この大戦の前期には、多くの航空機のエンジン出力が1,000馬力に届かなかったこともあり、空対空戦闘を主任務とする戦闘機、とくに主流であった単発機には大重量の爆弾を搭載して対地攻撃機能を持たせることが困難であった。しかし中期に入るとエンジンの性能が飛躍的に向上し、後期には1,500?2,000馬力クラスのエンジンはめずらしくなくなるどころか、それ以上の大出力エンジンを備える機体まで出現した。 これまでは、新型機の登場により余剰となった、性能のやや劣る二線級の戦闘機に爆弾及びロケット弾を搭載させて対地攻撃兼用機として運用していた。しかし大出力エンジンの登場によって、戦闘機として第一線級の機能を持ちながらも従来の純攻撃機と同等の対地攻撃機能をも備えたP-47やP-51などの戦闘爆撃機が現れた。これらが後世のマルチロール機に繋がっていくことになる。 とはいえ「戦闘爆撃機」を謳う大半の機体は、長らく、実際には空対空性能・対地攻撃機能のどちらもほどほどの中途半端な軍用機に過ぎない時代が続いた。 やがてF-105やF-111のように、小型爆撃機を不要にするほどの爆撃機能をもった戦闘爆撃機が登場する[2]。これらの機体の登場によってアメリカ空軍はB-57やB-66のような小型爆撃機を廃止。これにより爆撃機は大型・大航続距離の戦略爆撃機に一本化し、戦術爆撃については戦闘爆撃機に委ねることとなる。しかし、これら大型化した戦闘爆撃機は爆撃機としての性能を追求し過ぎた結果、戦闘機としての性能がおざなりになり、F-111に至っては戦闘機としての使用が不可能になるという事態も生じてしまった。
特徴
歴史
マルチロール機以前
第二次大戦以前P-47
第二次大戦後F-5