マニフィカト
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日本聖公会文語訳、「聖なるおとめマリヤの頌」[3]

わが心、主をあがめ わが霊は、わが救い主なる神を喜びまつる
そのはしための卑しきをも 顧みたまえばなり
見よ今よりのち、よろずよの人われを幸いとせん 全能者われに大いなることをなしたまえばなり
その御名は聖なり そのあわれみは世々かしこみ恐るる者に臨むなり
神は御腕にて力をあらわし 心のおもいのおごれる者をちらし
勢いある者を位よりおろし 卑しき者を高うし
飢えたる者をよき物に飽かせ 富める者をむなしく去らせたもう
また我らの先祖に告げたまいしごとく、アブラハムとそのすえとに対するあわれみを とこしえに忘れじと、しもべイスラエルを助けたまえり
口語訳

新共同訳聖書[4]

わたしの魂は主をあがめ、
わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
身分の低い、この主のはしためにも
  目を留めてくださったからです。
 今から後、いつの世の人も
  わたしを幸いな者と言うでしょう、
力ある方が、
  わたしに偉大なことをなさいましたから。
 その御名は尊く、
その憐れみは代々に限りなく、
 主を畏れる者に及びます。
主はその腕で力を振るい、
 思い上がる者を打ち散らし、
権力ある者をその座から引き降ろし、
 身分の低い者を高く上げ、
飢えた人を良い物で満たし、
 富める者を空腹のまま追い返されます。
その僕イスラエルを受け入れて、
 憐れみをお忘れになりません、
わたしたちの先祖におっしゃったとおり、
 アブラハムとその子孫に対してとこしえに。

カトリック教会口語訳、「聖母マリアの歌」[5]

わたしは神をあがめ、
わたしの心は神の救いによろこびおどる。
神は卑しいはしためを顧みられ、
いつの代の人もわたしを幸せな者と呼ぶ。
神はわたしに偉大なわざを行われた。
その名は尊く、あわれみは代々、神を畏れ敬う人の上に。

神はその力を表し、思い上がる者を打ち砕き、
権力をふるう者をその座から下ろし、
見捨てられた人を高められる。
飢えに苦しむ人はよいもので満たされ、
おごり暮らす者はむなしくなって帰る。

神はいつくしみを忘れることなく、しもべイスラエルを助けられた。
わたしたちの祖先、
アブラハムとその子孫に約束されたように。

日本聖公会口語訳、「マリヤの賛歌」[6]

わたしの魂は主をあがめ わたしの霊は救い主である神を喜びたたえる
神はこの貧しい女にも 目を留められた
今から後いつの世の人も わたしを幸いな女と呼ぶ
力ある方が わたしに偉大なみ業をなさったから
主のみ名は聖 その憐れみは世々、主を敬い畏れる人に
主はみ腕の力を振るい 思い上がる者を打ち散らし
権力を振るう者をその座から下ろし 身分の低い人を引き上げ
飢えた人を良い物で満たし 富んでいる人をむなしく追い返される
神は父祖アブラハムとその子孫に 永遠に約束されたように
憐れみを忘れず 僕(しもべ)イスラエルを助けられた

西方教会聖歌として最も基礎とされてきたグレゴリオ聖歌の中には、教会旋法8種類の旋律が誌されている。[7]

管弦楽合唱などを用いた音楽作品としては、クラウディオ・モンテヴェルディヨハン・ゼバスティアン・バッハマニフィカト (バッハ)BWV.243)の曲が有名である。
脚注^Nova Vulgata
^ en:Magnificat#Book of Common Prayer
^ 『日本聖公会 祈祷書』、日本聖公会、1959年11月30日初版
^『聖書 新共同訳』、日本聖書協会、1987年9月5日初版
^ 『カトリック祈祷書 祈りの友』、カルメル修道会、1980年7月初版
^ 『日本聖公会 祈祷書』、日本聖公会、1991年6月20日 第一版
^IMSLP Magnificat Tones (Gregorian Chant)

関連項目

聖務日課

ベネディクトゥス・ドミヌス・デウス

ヌンク・ディミティス

カンティクム

イムヌス

セクエンツィア

ミサ曲

典拠管理データベース
全般

VIAF

国立図書館

ドイツ

ラトビア

チェコ


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