マッドマックス
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トーカッターヒュー・キース・バーン[注 4]坂口芳貞
ババ・ザネッティジョフ・パリー村山明
ジョニー・ザ・ボーイティム・バーンズ石丸博也
フィフィ・マカフィーロジャー・ワード大宮悌二
ナイトライダーヴィンス・ギル亀井三郎
サーススティーヴン・クラーク小島敏彦
チャーリージョン・リー千田光男

演出佐藤敏夫
翻訳平田勝茂
選曲赤塚不二夫
効果PAG
調整前田仁信
制作東北新社
初回放送1982年4月14日
21:02-22:54
水曜ロードショー
本編ノーカット放送


テレビ放映時のタイトルは『激突また激突!カーバイオレンス限界描写 マッドマックス』

日本語吹替音声はソフト化されていなかったが2013年8月7日発売のシリーズ三作が収録されるBlu-ray BOXにて初収録された。

2015年6月17日発売の『マッドマックス トリロジー スーパーチャージャー・エディション ブルーレイ版 スチールブック仕様』において、上記吹替版に加え、マックス役の安原義人ととり・みきが出演するオーディオ・コメンタリーが新規収録された。

スタッフ

監督:
ジョージ・ミラー

製作:バイロン・ケネディ

脚本:ジェームズ・マッカウスランド/ジョージ・ミラー

撮影:デヴィッド・エグビー

音楽:ブライアン・メイ

主な登場車両映画のファンによりV8インターセプター風に改造されたファルコンXB 映画のファンによりイエロー・インターセプター風に改造されたフォード・ファルコン


V8インターセプター / ブラック・パーシュート・スペシャル(1973年製 フォード・ファルコンXB GT351 ハードトップ・限定モデル[注 5]の改造型)

M.F.P本部で作られた2台目の特殊迎撃用改造車であり、物語終盤でマックスが乗り暴走族を追跡するモンスターマシンである。ベースは黒く塗装されたフォード・ファルコンで、ノーズに空力パーツ(ARCADIPANE PRODUCTS製ノーズコーン/フロントマスク)を配し、WAIAND社製スーパーチャージャーツイン・オーバーヘッド・カムを装着した排気量351立方インチ(5.8リッター)のV8エンジン[注 6]により600馬力、最大トルク80kg - mを発揮する。助手席側に青いパトランプを備えている。シフトレバーの赤いプッシュプルスイッチで過給器をオンオフする描写があるが、一般的な過給器は常時動作するため動作スイッチは通常は存在しない。本車の過給器はダミーで、演出のため電気モーターで動作するものである。


M.F.P.パトロールカー(フォード・ファルコンXAセダン、XBセダン

M.F.P.隊員達が乗る黄色く塗装された車体の同じくフォード・ファルコンベースのパトロールカー。作品自体が古いので、警光灯も、反射鏡はなく、グローブ内でライト4つがモーターにより回転する形式(1970年代はこの形が普通だった)。各隊員が搭乗する車両毎にコールサインがあるが、マックスの車両はイエロー・インターセプターとも呼ばれている。


V8インターセプター / パーシュート・スペシャル(ホールデン・モナーロHQ 1972)

ナイトライダーが搭乗していた警官を殺し、奪った1台目の特殊迎撃用改造車。上記のインターセプターと同様の名前だが、こちらはベース車両が異なる。


カワサキ・Z1000

グースが乗るパトロールオートバイ。


トーカッターの暴走族のオートバイ

カワサキ・Z1000、Z900ホンダ・CB750ノートンコマンドーなど。


MAZDAボンゴ

監督であるジョージ・ミラーの車。劇中で大破する。
作品解説

監督のジョージ・ミラーは医学生時代に負傷者を搬送する救急車に同乗したことがあり、この経験がバイオレンスシーンの参考になったという。もっとも、劇中での直接的なバイオレンス描写は少なく、代わりにそれを暗示させる映像効果を挿入することで表現している(例:マックスが病床のグースを見た瞬間、画面が不気味に揺らめく)。

1970年代のオーストラリアでは暴走族が社会問題化しており、暴走族やバイクが登場する映画が多数制作された。特に1974年のマッドストーンは主要キャストの多くがマッドマックスにも出演している。

低予算映画であり、その大半をフォード・オーストラリア製のファルコンXBを改造したインターセプターを始めとする車輌の改造に費やしたため、金銭的な余裕は無かった。撮影の多くで既存の建物を利用しており、M.F.P.が入っていた司法省のビルは昔の水道局のものを、地下駐車場はメルボルン大学のものを使っていたという。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に抜かれるまでは「制作費と興行収入の差が最も大きい映画」としてギネスブックに掲載されていた。

スタントマンによるアクション・シーンでは、無謀な撮影により2名の死者が出たと噂された。DVDのコメンタリーでも「死者が出た」となっているが、グース役のスティーヴ・ビズレーや元撮影スタッフなどのインタビューなどでは否定されている[注 7][注 8]

クライマックスのトーカッターとトラックの激突シーンの撮影は、車両が破損する事にトラックの持ち主が難色を示したため、車体前面に鉄製の頑丈なガードを取り付けて行われた。ガードに貼り付けた板にはトラックのライトやラジエーターのイラストが描かれ、ライトが点灯したときの黄色い色までつけてある。衝突場面はロングショットでの撮影であったが、そのままでは呆気無い最期となるため製作陣は剥き出た両眼のアップを挿入する事でショッキングさを強め、よりインパクトのある場面となるよう演出した。この手法は後のシリーズにも活かされる事になる。

オーストラリアの俳優はオーストラリア特有の訛りがあるため、劇場公開時にはアメリカ人による吹き替えの英語版に差し替えられた。吹き替えは配給会社の判断だった模様で、監督のミラーは事前の断りも無く声を差し替えられたことに対して不満を露わにしている。
配役

主演のオーディションに現れたメル・ギブソンはボロボロの服装だった。前夜に喧嘩をして、そのまま来たという。これをミラーが気に入って主演が決まった。メルは当時演劇学校に通う学生だった。

暴走族のリーダーであるトーカッターを演じたヒュー・キース・バーンはマッドストーンにも出演していたが、キャスト決定時点ではバイクの免許を持っておらず、撮影時は免許を取得したての初心者状態だったという。映像に登場する暴走族は、セリフのある者やスタントマンを除けばほとんどが本物だったため、現場には不穏な空気が流れていたとのこと。当時オーストラリアで社会問題となっていた暴走族を登用することで映画に真実味を持たせ、さらに、彼ら素人を使うことで予算を安く上げるという思惑もあった。トーカッターの片腕でもある副リーダー“ババ”役のジョフ・パリーは、セリフが少ない上に演技も達者とは言えず、その容姿も「悪のオーラが全身から漲っている」ことなどから、本物だとの噂が絶えなかった。登用した暴走族グループの親分がこのパリーだとされたこともあるが、その後、日本のファン達の調査により、俳優であったことが判明している。
受賞

年映画賞賞結果
1979
オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞作曲賞受賞
録音賞受賞
編集賞受賞
作品賞ノミネート
監督賞ノミネート
助演男優賞(ヒュー・キース・バーン)ノミネート
脚本賞ノミネート
1980アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭特別賞受賞
2014サターン賞ベストDVD/ブルーレイ・コレクションノミネート

影響

“ロックさせた前輪を軸に後輪をパワースライドさせ、路上に円を描くようにタイヤ痕を付ける”という技の呼び名「マックスターン」は、この作品に由来する。和製英語であり、海外では単に「ドーナッツ」と呼ばれている。
エピソード

低予算映画の為にセット設営を極力排した“近未来”という舞台設定で、撮影場所は水道局など既存の施設を利用し、往来の少ない地区や路上でロケ撮影を行った。

映画4作目『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe #1』の設定においてチャーリー、ループ、サースの三人は本作後の世界でも存命で路上のならず者らを処刑、排除を行っており、警官時代の職務を遂行している。

この作品には「
カワサキZシリーズ」「カワサキ・KH」や「ホンダ・CB」など、当時のオーストラリアで人気だったバイクが多数登場する。


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