マッドマックス
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配給収入 11億円[3]
次作マッドマックス2
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『マッドマックス』(原題: Mad Max)は、1979年公開のオーストラリアアクション映画作品である。

監督のジョージ・ミラーと主演を務めたメル・ギブソンの出世作品であり、後にシリーズ化された。特殊撮影や舞台設定など、国内外の多くの作品に影響を与えた。
あらすじ

暴走族による凶悪事件が多発する社会となった近未来の荒廃したオーストラリアの路上が舞台になる。

暴走族で警官殺しの凶悪犯、ナイトライダーは、暴走族専門の特殊警察「M.F.P.(Main Force Patrol)」から、追跡用に改造されたパトカー「V8インターセプター(パシュート・スペシャル)」を奪って逃走。「M.F.P.」に所属する敏腕警官、マックス・ロカタンスキーはこれを発見し追いつめた末に、ナイトライダーは運転操作を誤って事故死する。

友人だったナイトライダーの死を知ったトーカッター率いる暴走族は自分達をコケにした報復としてM.F.P.を襲撃すべく行動する。まず、一味の一人であるジョニー・ザ・ボーイがM.F.P.隊員ジム・グースらに逮捕されるが、不起訴となり、失態を犯した彼はトーカッターに脅され、グースを襲撃。彼が運転していた車両はトーカッター一味により横転させられた挙げ句、火を点けられた。僚友グースの被害を見たのち、マックスは辞職を申し入れるが、マックスの腕を惜しんだ上司フィフィの提案を聞き入れて休暇を取り家族と共に数週間の旅行へ出発。しかし、トーカッター一味が妻を美人だとして目を付け、絡んだ事を切っ掛けに、これが原因で一味が妻子を襲撃、息子・スプローグの命が奪われ、妻・ジェシーは重体となった。

怒りに駆られるマックスは、報復を行うべく、スーパーチャージャー付きV8エンジンを搭載し600馬力にまでチューンナップされたもう1台の漆黒の特殊追跡車「V8インターセプター(ブラック・パーシュート・スペシャル)」をM.F.P.本部から無断で持ち出し、互いの復讐を賭けトーカッター一味と激突する。

インターセプターの馬力と速度によって、凶悪な暴走チームは壊滅。逃げおおせたかに見えたジョニーも捕えて私刑に処し、インターセプターのハンドルを握るマックスは暗雲立ち込める地平線へと続く一本道を疾駆する。
登場人物・キャスト

括弧内は正式名である。
M.F.P.
マックス(マクシミリアン)・ロカタンスキー / Max(Maximillian)Rockatansky

演 - メル・ギブソンM.F.P.迎撃担当官の警察官で、本作の主人公。搭乗する車両のコールサインは『01』で、高度なドライビングテクニックと戦闘技術を持ち合わせたフィフィからも一目置かれる生え抜きの敏腕隊員。妻にジェシーがおり、スプローグの父親。ややクールながら、明るい一面やナイーブな一面も見せる人間味溢れる好漢で周囲からの信頼も厚い。家族にも深い愛情を抱いている。しかし、親友・グースの命を奪われた事で、前日まで普通に生きていた彼が死に、自分だけは生きている事に罪悪感を覚えるようになる。更に暴走族の追跡に快楽を感じ始めている自身にも恐怖し、フィフィの引き止めにも耳を貸さずM.F.P.を辞職しようとするが、彼からしばしの休暇を与えられ、家族とのんびりとした時間を過ごすことになる。しかし、そんな休息の時も束の間にトーカッター一味によって、妻は傷付けられ、我が子は殺されてしまう。親友だけでは飽きたらず、何よりも大切な家族すら奪ったトーカッター一味への怒りから、遂に狂気(Mad)に取り憑かれる。そして、水平二連式のソードオフ・ショットガン[注 1]と無断で持ち出したインターセプターで武装し、復讐に走り出す。最終的に左膝と右腕に深手を負いながら、辛くも復讐を遂げる。
フィフィ(フレッド)・マカフィー / Fred(Fifi)Macaffee
演 - ロジャー・ワードM.F.P.隊長。筋骨隆々の身体に禿頭でゴート髭の男。観葉植物を育てるのが趣味。マックスの腕を誰よりも見込んで必要としており[注 2]、彼が辞職を申し込んできた時は、「誰もヒーローを信じてはいないが、今人々にはヒーローが必要だ。そして、お前こそがそのヒーローだ」と言いつつ、彼が戻ってきてくれる事を信じて考え直させようと休暇を与える。
ジム・グース・レインズ / Jim "Goose" Rains
演 - スティーヴ・ビズレーM.F.P.一番の荒くれ隊員で、別名「不死身のグース」。S&W M13を武器として装備しており、1976年製カワサキ・Z250、1977年製カワサキ・Z1000に搭乗。車両のコールサインは『ゴスリング1』。マックスの親友で、ややクールな彼とは対照的に大仰な言動が目立つ激情家。しかし、犯罪者を許さない確かな正義感も持ち合わせている。単独行動中にトーカッター一味の急襲を受け、生きたまま火を付けられてしまい、搬送先の聖ジョージ病院で死亡。
サース / Sarse
演 - スティーヴン・クラーク右目上の絆創膏と髭がトレードマークのM.F.P.隊員で、追跡担当官。S&W M28を武器として装備しており、スカットルと共にフォードファルコンXAセダンに搭乗。車両のコールサインは『マーチヘア』である。
スカットル / Scuttle
演 - ジョージ・ノヴァクサースとバディを組むM.F.P.隊員で、追跡担当官。コールサイン『マーチヘア』のフォードファルコンXAセダンにサースと共に搭乗し、運転係を務める。
ループ / Roop
演 - スティーヴ・ミリチャンプ小太りで長身のM.F.P.隊員で、フォードファルコンXBセダンに搭乗する追跡担当官。車両のコールサインは『ビッグ・ボッパー』。威勢は良いが勤務態度は怠慢で、ナイトライダー追跡の際には周囲への被害も省みない等、総じて素行が悪い。
チャーリー / Charlie
演 - ジョン・リーループとバディを組む坊主頭のM.F.P.隊員。ループには振り回され気味で、ナイトライダー追跡中にもループの運転ミスが元による事故で声帯を失う怪我を負い、その後、電気式人工喉頭を使用。
バリー / Barry
演 - デイビッド・キャメロンM.F.P.の車両整備士。V8インターセプターの製作に携わり、マックスにM.F.P.のガレージでグースと共に自身の作品を興奮気味に紹介していた。
ラバタッチ / Labatouche
演 - ジョナサン・ハーディ警察隊統括管理官。度々、市民への被害も引き起こしているM.F.P.には頭を悩ませている。剣道が趣味の様で、フィフィと話している時はスーツの上から防具を付け、片手には竹刀と面を持っていた。
暴走チームカワサキZ1000
トーカッター / The Toecutter
演 - ヒュー・キース・バーンカワサキ・Z1000に乗り、流浪の暴走二輪チームを統率する蓬髪の男で、顔の周りはが飛び回っている。犯罪行為で方々を荒らしまわっていた最中、友人であったナイトライダーの死の報を聞きつけウィー・エルサレムに現れ、M.F.P.への報復へと動き出す。グース達に一度逮捕される失態を犯したジョニーにグースを襲わせ、挙げ句の果てに嫌がる彼にグースを殺させようとする等、身内にも容赦ない性格。その後、ジェシーと出会い、彼女の美貌に惹かれ絡むが、金的蹴りを喰らった挙げ句、車で逃げられる。彼女を追っていたクンダリーニが走行車に鎖を巻き付けた結果、彼の右手が千切れてしまった事から、逆恨みをして執拗に彼女らを追い回し、スプローグを人質にその仲間の右手との交換を要求。メイからショットガンを向けられて納屋に仲間諸共閉じ込められるが脱出し、尚も執拗に彼女らを追い掛け、ジェシーとスプローグをバイクで轢き殺す。その後、マックスからの逆襲で仲間達がやられた事を受け、ババらと共に彼に対しての反撃を仕掛ける。最期はマックスから追い詰められてトレーラーと正面衝突し、バイクごと轢き潰されて死亡した。
ババ・ザネッティ / Bubba Zanetti
演 - ジョフ・パリートーカッター部下。金髪短髪、鋭い目つきで仏頂面、自メンバーの質の低下に不平を漏らす。終盤で怒りに燃えるマックスの逆襲で、仲間がやられた事を受け、トーカッターと共に反撃に動く。倒れた振りをしているジョニーを囮にマックスの左膝を撃ち抜き、右腕を轢いて深手を負わせ、トーカッターの忠告を無視し、彼を嬲り殺しにしようとバイクで突進するが、迎え撃つマックスに射殺される。
ジョニー・ザ・ボーイ / Johnny the Boy
演 - ティム・バーンズトーカッター配下。犯罪現場で酩酊していた所をM.F.P.に連行、留置される失態を犯すも証拠不十分で不起訴。自分を連行したグースを逆恨みし、トーカッターからケジメを付けるよう釘を刺された事もあり、彼の乗った車を転倒させる。しかし、それだけでは満足しないトーカッターから、転倒した車から漏れ出した燃料に着火して彼を殺すよう強要され、嫌がってトーカッターと揉み合いになった弾みでマッチを引火させてしまい、結果的に彼を殺害してしまう。終盤では、トーカッター達と離れて一人逃げおおせるが、交通事故で死んだ遺体から追い剥ぎをしていた所をマックスに見つかり、遺体の物と見られる転倒して燃料が漏れ出した車に超合金製の手錠で足を括り付けられる。そして、引火した車と共に爆死するか足首を切って脱出するかの選択をと共に突きつけられ、命乞いをしながら虚しく爆死する。
スターバック / Starbuck
演 - ニック・ガッザーナナイトライダーの遺体回収の際にトーカッター達と同行。又、マッドガッツと共に通りかかったジェシーに一味の中で最初に目を付けていた。その後、インターセプターに乗ったマックスに追い立てられ、転倒。死亡したと見られる。
クランク / Clunk
演 - バートランド・カダートトーカッター配下の一人。タンクローリーへの燃料強奪にも参加し、タンクローリーの前を車で走って速度を落とさせる役割を担った。しかし、最終的にマックスに追い立てられ、橋から川に落ちる。
クンダリーニ / Cundalini
演 - ポール・ジョンストン髭がトレードマークのトーカッター配下。自分達から車で逃げようとするジェシーの車に逃がすまいと鎖を巻き付けた。ジェシーの意図に反し、走行する勢いに叶わず彼の右手は引きちぎられてしまう。
マッドガッツ / Mudguts
演 - デヴィッド・ブラックストーカッター配下の一人。顔色の暗いトーカッター配下の一人。女性のマネキンに欲情して顔を舐める等、下劣な一面を見せていた。その後はタンクローリーへの燃料強奪にも参加したが、マックスに追い立てられ、クランクと共に橋から落ちて水没する。
ディアバンド / Diabando
演 - ハワード・エイノントーカッター配下の一人。参加したタンクローリーの燃料強奪では、燃料を収集のためのチューブを投げ渡している。最後はマックスに追い立てられた末に転倒。
クロフォード “ザ・ナイトライダー” モンタザーノ / Crawford "The Nightrider" Montazano
演 - ヴィンス・ギル[注 3]警官殺しの逃走犯。警察無線に向かって自分の名を笑いながら叫ぶ喚き声を挙げ続け盗難車両である1台目のV8インターセプターでサース達を振り切って尚も暴走するが、待ち構えていたマックスに追い立てられ、最後は運転を誤って転倒し、爆死する。
ナイトライダーの彼女 / Nightrider's Girl
演 - ルル・ピンカスナイトライダーが運転する盗難車助手席に搭乗。ナイトライダー同様、哄笑を挙げ続ける。マックスに追い立てられ、諦めかける彼を励ますも、ナイトライダーの誤運転が元で諸共爆死する。
その他
ジェシー(ジェス)・ロカタンスキー / Jessie(Jesse)Rockatansky
演 - ジョアン・サミュエルマックスの妻。
サックス演奏を特技としており、『貴方に夢中』という意味のハンドサインを示す等、夫・マックスとの関係は良好で、彼の事を常に気に掛けていた。


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