基本的に陰核への刺激であるが、まず陰核の包皮上と陰核周囲に刺激を与え膣分泌液の分泌を促す。次に、膣分泌液を指先につけ、その指で陰核の包皮を剥いて陰核を刺激する。また、陰核以外の性感帯へも刺激を行う。それを行うことで尿道口から液体が吹き出す現象、いわゆる潮吹きに至ることもある。
バイブレータ(陰茎を模した振動機)を使用する人もいる。また、陰部を圧迫するだけでオーガズムに達するという人もいる。
女性科学研究所によると女性は、基本的に男性と違いホルモンバランスの影響を除き生理的な欲情が発生しないため外的要因によって、脳を興奮状態に置く必要があるとされている。その例として「好きな男性が抱きついてくること」や「実際に性交に及ぶことをイメージする」などがあげられる一方で「ポルノ映画などのシーンを想像することは少ない」とされている。それに加えて純粋に体の気持ちいい場所を探すことや脳を興奮状態にできるようにオナニー時の衣装やオナニーを行う場所を選ぶ必要がある[22]。また女性は18歳までに約80%が自慰行為を経験しているという[23]。
YouTubeで性教育動画チャンネルを配信している、助産師の大貫詩織は、「多くの女性が、自分の性欲を恥ずかしいものと認識しているが、セルフプレジャーは自分の快楽を知る上では有効な手段である」と指摘し、女性がオナニーをする際に重要な3つのポイントを提示している[24]。 オナニーは手のみで行うことが多いが、人によっては道具を使用する場合がある。 男性の場合、オナホールと呼ばれる女性の膣を形取った物に挿入することで、女性器への挿入に近い快感を得て射精する場合もある。同様に女性の場合は、男性器を模した性具ディルドー(昔はこれを「張形」と呼んでいた)を使用する場合もある。また電動で振動する「バイブレーター」を膣口に挿入し性交に近い快感を得る者もいる[注釈 12]。 また、異性の人形ラブドール(ダッチワイフ)を使って、擬似的な性行為を行なう者もいる。 直腸に指や性具や浣腸を挿入し刺激することをアナルオナニーと呼ぶ(略してアナニーと呼ぶ場合もある)。単に挿入の快感そのものを楽しむものや、S字結腸を刺激し楽しむもの。男性の射精(オーガズム)は前立腺の刺激によるものであるため、エネマグラなどの器具で直接前立腺を刺激して性的快感を得る方法もある。この場合、オーガズムに達しても射精を伴わないので、長時間にわたって快感を得ることが出来る。この前立腺は、女性のGスポットと呼ばれる部位と同じであると考えられている。 通常は特に悪影響はなく至って普通の行為である、とするのが医学的コンセンサスである[25][26][27][28][29][30][31][32]。ただし、やり方によっては身体に悪影響を与えることもありうると指摘する向きもある(後述)。 男性では、陰茎を握る握力が強すぎたり、陰茎を床にこすりつけながら行うオナニー(俗に床オナと呼ばれる)など、刺激の強いオナニーを継続することで、女性の膣内での射精が行えなくなる、膣内射精障害がおこり得る。これは男性不妊症・性機能障害の一種でもある[33][34]。詳しくは当該項目を参照。 自らの指を汚しながら人間が人間であることを確認する行為である。上記のように、オナニーに関する道徳的議論の影響の中で、オナニーが体に害を及ぼすという公正世界の幻想は、オナニーが体に良いという発見を一般に浸透させることを妨げてきたが、下記のように学問の世界では常識である[35][36][37][38]。
道具
前立腺などへの刺激
医学的な見地からみたオナニー
身体的影響
オナニーの有用性についてオナニーする女性 グスタフ・クリムト画(1913年)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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