品種としては紀元前より現在に至るまで連綿と続く非常に古いものであるが高級品種であり続けている。品種改良においては、甘味の基となるため、マスカット・オブ・アレキサンドリアから多くの品種が生み出されている。なお、ジベレリン処理による無種子化ができないため、必ず種子が存在する。このため、味を残しながら種なしにできる品種の開発も進められている。 アメリカのカリフォルニア州では、1852年にAntoine Delmasにより初めて栽培された。1920年代には、カリフォルニア州のレーズン用に栽培されたが、種無し品種がレーズン用として主流になるにつれ、デザートワインの原料として利用されるようになった[2]。 日本では1880年頃に兵庫県印南新村(現在の稲美町の一部)に開設された官営の播州葡萄園に植えられたのが最初とされる。その後1886年に岡山県津高郡栢谷村(現在の岡山市北区栢谷)の山内善男と大森熊太郎が士族授産の一環として播州葡萄園から苗木と栽培技術を持ち帰り、ガラス温室による栽培を成功させた[4]。当時マスカット一箱が米一俵と同じ値段で売れたという。岡山は栽培に適していた地であったことから、今日では日本産マスカット・オブ・アレキサンドリアの殆どをこの地が産出する[4]。この他の地域では気候や地質が合わずマスカット・オブ・アレキサンドリアは根付かなかった。これは、日本におけるブドウの一大生産地である山梨県でも同様であった。
栽培状況
別名
マスカット
ゴルド (Gordo)
ゴルド・ブランコ(Gordo Blanco)
レクシア (Lexia)
アレキ - 主産地である岡山県の生産者の間でよく使われる俗称
ブドウの女王
脚注^ マスカットにはこの他ミュスカ・ブラン
^ a b c “ ⇒UC Integrated Viticulture - Muscat of Alexandria” (PDF). University of California. 2013年4月15日閲覧。
^ “ ⇒ふなおワイナリー”. 2013年3月26日閲覧。
^ a b “ ⇒マスカット・オブ・アレキサンドリア岡山県”. 2013年3月26日閲覧。
関連項目
ブドウ品種の一覧
ブドウ
マスカット (ブドウ)
シャインマスカット (ブドウ)
岡山県
表
話
編
歴
ブドウ(ブドウ科ブドウ属)
西アジア種群
ヨーロッパ・ブドウ
ヴィニフェラ種
アリゴテ
アルネイス
ヴィオニエ
ヴェルディッキオ
ヴェルメンティーノ
黄華
オータムキング
オータムロイヤル
オルテガ
カタラット
カダルカ
カッタクルガン
カナイオーロ
カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・フラン
ガメ
カリニャン
ガルガーネガ
カルメネール
ギャマレ
クリムゾン・シードレス
グルナッシュ
グルナッシュ・ブラン
グレコ
クレレット・ブランシュ
グローコールマン
ゲヴュルツトラミネール
サニードルチェ
サルタナ
サンジョヴェーゼ
サン・ローラン
シャスラ
シャルドネ
シュナン・ブラン
昭平紅
シラー
シルヴァーナー
ジンファンデル
瀬戸ジャイアンツ
ソーヴィニヨン・ヴェール
ソーヴィニヨン・ブラン
京早晶 (チンチャオチン)
ツヴァイゲルト
天山
テンプラニーリョ
ドルペッジョ
トレッビアーノ
トロリンガー
ニューナイ
ネグロアマーロ
ネッビオーロ