マジンガーZ
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実際にヌケとムチャがパイルダーから光子力エネルギーを盗んでボロットに注入してしまい、甲児がパイルダーオフして補給に戻った隙にマジンガーが強奪される、というエピソードがある。(以上、第73話より)ボスに代わってヌケとムチャが操縦したこともある(第71、74話など)。また、第75話ではボスらと共に、アフロダイAに代わる新たな機体が未完成で出撃できないさやかが同乗している。次作『グレートマジンガー』へも全話にレギュラー出演し、さらに『UFOロボ グレンダイザー』にも2回ゲスト出演したことにより、東映マジンガーシリーズ3作全てに出演し本編中で活躍した唯一の機体となった。児童層への人気も確かな物があり、真樹村正によるコミカライズで『ジャンジャジャ?ン ボスボロットだい』『おなり?っ ボロッ殿だい』など、ボスボロットを主役に据えたスピンオフ漫画が『テレビマガジン』に連載された。永井豪による漫画版では誕生の経緯やお披露目エピソードの類は無く、テレビマガジン連載第4回より何の説明もなく初登場している[注釈 20]。「スーパーロボット大戦」シリーズでは性能が軒並み低く設定されている。特に旧作品では射程1でしか攻撃できないという致命的な弱点があった。しかし、使われている材料がスクラップのおかげで撃墜された時の修理費が作品で一番と言えるほどの安さを持ち、PS2以降の作品では性能が見直され、旧作品よりはずっと戦える性能にはなっている。また、『スーパーロボット大戦EX』ではシュテドニアス軍に「他に使い道がないから」と補給装置が搭載され、以降の作品で世界観等を共有してなくてもボスボロットに補給装置(作品によっては修理装置も)が搭載されている[注釈 139]。ゲーム『新スーパーロボット大戦』にはボスボロットを宇宙で活動できるよう改造した「スーパーボスボロット」が登場している。しかしダイナミックプロにデザインを発注した後、『スーパーロボット大戦F』で監督を務めた阪田雅彦からボスが宇宙服を着ればいいと指摘され、以後のシリーズ作品には登場しなくなった[317]。ボスボロットの基本デザインは、当時の講談社、月刊『テレビマガジン』誌上で、一般公募された[注釈 140]物を基にしているとされていたが、漫画『激マン!Z&グレート編』第5話にて明かされた裏話によると[要ページ番号]、実際には「募集が集まるのを待っていてはアニメ製作 間に合いませんので」という理由でボスボロットは最初から永井豪のデザインで決定しており、公募は作品を盛り上げるためのイベントでしかなく、デザイン案としては反映されていなかったことが語られている。永井豪はこの件に関し、漫画誌面上で「これに応募した憶えのある人 ゴメンね…? 君がはずれたのはデザインが悪かったせいではないので…自信を持ってネ」と詫びている。
重戦車Z
劇中では“特殊戦車”と呼ばれている(第70話)。元々は玩具「ジャンボマシンダー」の台座オプションとして発売された商品[318](名称には“ミサイル要塞”の冠が付いていた)に過ぎなかったが、スポンサーの要望により作品中でも活躍する運びとなった(第62話)と言われる[319]。玩具では一人乗りだったが、第70話では2人乗りであった(なお、後の『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』に登場した重戦車Z改は4人乗りとなっている)。武装は車体上部や前面の各種ミサイル。車体底部には削岩機、上部には二本のマニュピレーターを格納しており、第70話ではこれを使って(みさとによる操縦で)ミサイル地雷の敷設に従事した。同じく第70話では新パイルダーの開発中で出撃できないZに代わって甲児が操縦し、妖機械獣ミノスΜ7を地雷原に誘い込んで爆破するという殊勲を挙げている。
さやかのVTOL機[320](正式名称不明)
主にさやかが連絡や移動に使用する小型の垂直離着陸機(第22、39、43、64話ほかに登場)。みさとが操縦した第64話や第70話ではヘリコプターと呼ばれているが、第43話では機体中央下部からジェット(もしくはロケット)噴射をして垂直離着陸している描写がある。3本の着陸脚は乗降時には縮み、(第39話のように足を引き込んだまま飛ぶこともあるが)飛行時には伸ばしているという特殊な機構をしている。2人乗りタイプ(第22、39、70話)と4人乗り(第43、64話)のタイプがあるようで[注釈 141]、推進には後方の翼のジェットを用いる。第70話では兜甲児が操縦して、妖機械獣ミノスM7を攪乱・誘導する働きを見せるが、あえなく撃墜される。なお、後の『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』にも、4人乗りタイプが登場している。
科学要塞研究所
グレートマジンガー
第92話に登場。事故で死んだと思われていた甲児の父・兜剣造によって、対ミケーネ帝国の切り札として密かに造られていたマジンガーZの後継機。ミケーネの戦闘獣によって絶体絶命の窮地に陥ったマジンガーZと光子力研究所を救うべく、科学要塞研究所より出撃し、その圧倒的な戦闘力で敵を一蹴した。なお、パイロットである剣鉄也は、この日に備えて長年戦闘訓練を積んでいたプロフェッショナルではあるが、実戦という点ではこれが初陣であった。兄弟機であるマジンガーZと同様に光子力をエネルギーとするが、装甲は超合金Zをより改良した「超合金N(ニュー)Z」となっており、戦闘獣の攻撃にもビクともしない強靭さを見せた
[注釈 142]

詳細は『グレートマジンガー』を参照。
Dr.ヘルの地下帝国
バードス島
第59話までのDr.ヘルの本拠地。
エーゲ海上に有る孤島で、古代ミケーネ帝国の遺跡が存在する。かつてヘルはここでミケーネの巨人ロボットを発見、そしてこの島を基地に改造した。内部には「司令室」(ブロッケン伯爵加入後は一新される[322])「機械獣製造工場」「機械獣格納庫」「幹部や戦闘員の居室」などが存在する。島の沿岸はサルードやブードの発着所、そして頂上は機械獣の能力テスト場になっている。また第40話からは「グールの格納庫」が新たに設けられ、島の一部が開いてグールが発進する。Dr.ヘルの本拠地が地獄城となってからは放棄されていたと思われるが、第80話においてゴーゴン大公のバードス島作戦(マジンガーZ捕獲作戦)の舞台として再度利用される[323]。モデルはエーゲ海にある実在の島「ロードス島」で、企画段階は元より、設定画や初期の脚本でも「ロードス島」となっていたが、土壇場になってこの名称に変更された[注釈 64]
地獄城
第60話以降のヘルの本拠地。伊豆諸島の「魔の三角地域」と呼ばれる一帯(第88話)にある孤島「地獄島」を、建設用機械獣ジャイアンF3とタイターンG9を使って前線基地に改造した。全長3.5km、全高1.5km[324][注釈 143]の要塞化された島で、正面にはヘルの顔が刻まれている(永井豪の漫画版では前・左右の三面ともヘルの顔と思われるが[85][86]、TVアニメ版では三面のうちヘルの顔は正面だけ[注釈 144])[326][327]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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