リッチーの代役として、ダニエル・クレイグ主演の『レイヤー・ケーキ』(2004年)で監督デビュー[13][14][15]。映画は好評を得て、ヴォーンには急遽降板したブライアン・シンガーに代わって『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006年)の監督に抜擢されるが、納期に間に合わないとして撮影開始の2週間前に降板した(但し、後の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』はそれよりも期間が短かった)[3]。ヴォーンの後任としてブレット・ラトナーが監督を務めたが、彼は完成した映画について非常に批判的だった[16][17]。次の作品は2007年の『スターダスト』で、脚本の共筆と監督を担当した。2010年にはマーク・ミラーのコミック『キック・アス』の映画化で監督・脚本・制作を務め[18]、この続編である『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013年)では制作を務めた[19]。また、『X-MEN』シリーズ旧3部作の前日譚『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)では、監督と共同脚本を担当した[20][21]。ヴォーンは続編の『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年)の分も契約を行っていたが、オリジナル3部作の2作を監督したシンガーが復帰することになり、破談となった。ヴォーンは脚本の原案という形でクレジットされた[22]。
ヴォーンの次の監督作品は2015年に公開された『キングスマン』で、この作品ではマーク・ミラーとデイヴ・ギボンズ(英語版)によるコミック『ザ・シークレット・サービス』を翻案したものである。映画の脚本はヴォーンとジェーン・ゴールドマンが手掛け、プロデュースはヴォーン自身の制作会社であるMarvフィルムズ(英語版)が手掛けた[23][24][25][26][27][28]。2017年9月に封切られた『キングスマン:ゴールデン・サークル』でも、ヴォーンは監督・制作・共同脚本を務めた。2021年には2作の前日譚にあたる『キングスマン:ファースト・エージェント』を発表し、同作でも監督を務めた[29]。
2017年3月、Collider.com(英語版)で、ヴォーンが『マン・オブ・スティール』第2作 (en) の監督として最有力だと報じた[30]。同年9月にはスタジオと次作の監督について交渉中であることを認めた[31]。 2002年5月25日、ヴォーンはドイツのスーパーモデルであるクラウディア・シファーとサフォークで結婚した[32][33]。夫妻の間には2003年1月30日に生まれた息子のキャスパー・マシュー・デ・ヴィア (Caspar Matthew de Vere) 、2004年11月11日に生まれた娘のクレメンタイン・ポピー (Clementine Poppy) 、2010年5月14日に生まれた娘のコジマ・ヴァイオレット (Cosima Violet) と3人の子どもがいる[34][35]。夫妻はノッティング・ヒルに家を構えており[36]、またサフォーク・スタニングフィールド 監督年題名備考 製作年題名備考
私生活
主な作品
2004レイヤー・ケーキ
Layer Cake監督・製作
2007スターダスト
Stardust監督・脚本・製作
2010キック・アス
Kick-Ass
2011X-MEN:ファースト・ジェネレーション
X-Men: First Class監督・脚本
2015キングスマン
Kingsman: The Secret Service監督・脚本・製作
2017キングスマン:ゴールデン・サークル
Kingsman: The Golden Circle
2021キングスマン:ファースト・エージェント
The King's Man監督・製作
2024ARGYLLE/アーガイル
Argylle
1998ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
Lock, Stock and Two Smoking Barrels製作
2000スナッチ
Snatch
2001ミーン・マシーン
Mean Machine製作総指揮
2002スウェプト・アウェイ
Swept Away製作
2009狼たちの処刑台
Harry Brown
2010ペイド・バック