もう1カ所では、弟子たちすべてよりイエスが彼女を愛しているのを見て、弟子たちはその理由を求める。主は、マグダラのマリアをすべての弟子たちよりも愛していた。そして、主は彼女の口にしばしば接吻した。他の弟子達は、主がマリアを愛しているのを見た。彼らは主に言った。「あなたはなぜ、私たちすべてよりも彼女を愛されるのですか?」救い主は答えた。「なぜ、私は君たちを彼女のように愛せないのだろうか」 ? 「フィリポによる福音書」、『ナグ・ハマディ文書』(荒井献訳、岩波書店)より
正式な夫婦と認められていたとすれば、弟子たちの問いはやや妙である。妻ではなかったと主張される場合の根拠としては、「伴侶」とされる箇所は原典のコプト語では単なる「連れ」であり、配偶者の意味はないということ。また、接吻についても、グノーシス文書において、接吻は特に性的な意味がなく、イエスは男性信者に対しても接吻をしていたことが挙げられる。
^ ⇒There’s something about Mary, April 11, 2006, ⇒Minesota Women's Press
^ ⇒ヨーメ・セッラによるもの (14世紀末ごろ)や ⇒ジョット工房によるもの(14世紀初頭)など。「イエスの愛しておられた弟子#使徒ヨハネとマグダラのマリア」も参照のこと
^ “Convent of Saint Mary Magdalene”. www.jerusalem-mission.org. 2020年11月29日閲覧。
^ 『マレーナ』作中では、裁判にかかったマレーナが自らの正式名を「マグダレーナ」と名乗るシーンがある。
関連書籍
岡田温司 『マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女』 中央公論新社〈中公新書〉、2005年、ISBN 4121017811。
マーガレット・スターバード 『マグダラのマリアと聖杯』 英知出版、2005年、ISBN 4754220404。
月本昭男/山野貴彦/山吉智久 『図説聖書の世界』 学習研究社、2008年、ISBN 4054037801
シンハ・ヤコボビッチ、バリー・ウィルソン(共著)、守屋彰夫(翻訳監修)『失われた福音?「ダ・ヴィンチ・コード」を裏付ける衝撃の暗号解読』 桜の花出版、2016年、ISBN 4434226312
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、マグダラのマリアに関連するカテゴリがあります。